Shun Daichi
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あとがき
 
アリストテレスの手相学

    
 好古趣味となりますが、紀元前350年頃に古代ギリシャの哲学者アリストテレスが手相学について書いたものを再録したいと思います。この英語版は1738年にロンドンで出版された「Aristotle’s Masterpiece」の中に収録されています。
 これは手相に関する世界最古の現存する論文であり、アリストテレスはアレキサンダー大王の家庭教師としても名高い哲学者でした。そこで読者の方も興味を持たれると思います。
 アリストテレスの時代から手相の研究は大きく発展しています。アリストテレスが現在生きていたら、もちろん手相の研究を大いに楽しむことでしょう
(訳注:2400年前と現在では線の名称が異り、推測が混じった訳になっています。)
 
 
                        手相学

      手からいろいろな判断下すことが出来る
 

                                 アリストテレス
 
 第3部では骨相学の点から身体の様々な部分を見て判断してきましたが、ここで手について述べる順番になりました。手について述べるとなると手相学について語る必要があります。手相学では生まれながらの手の平に現れている様々な線の性格から、男女の運勢、気質、健康状態について判断を下します。手にはその方の性格が刻印されています。その性格は手の数と同じくらい多様です。より分かりやすく説明するために、手の姿や構成について語り、その後、様々な線について説明します。
 手を見るといくつかの線がありますが、よく目立つのは生命線です。これは主要線です。この線は親指を取り囲み、手の中央部と親指を分けています。
 次にあるのは自然線(the natural line訳注:頭脳線?)と呼ばれる線です。この線は、人差し指の下、生命線のすぐそばから始まりテーブル線(The table line訳注:運命線?)に到達していることが多く、この三本で三角(△)を形成します。一般にテーブル線は運命線(the Line of Fortune)と呼ばれますが、小指のふもとから始まり中指の近くで終わります。
 金星帯(The Girdle of Venus)とよばれる別の線もあります。これは小指の第一指節から始まり人差し指と中指の間で終わります。
 死亡線(The line of death)は生命線の副線として明瞭に現れます。死亡線は姉妹線とも呼ばれますが、通常は生命線の終わり頃で終わっています。なぜなら生命線が終わると死が訪れるので、そこから先にいけないからです。
 肉付きのよい場所にも線が見られます。たとえば親指の根本です。ここは金星宮と呼ばれますが、それぞれの指の下に「宮」が存在します。それぞれの「宮」には惑星の名前が付けられており、手の中央は火星原と呼ばれています。したがって・・・

  • 親指は金星の女神の支配下にある。人差し指はジュピター(木星)の神が思うように支配している。土星神は中指を指導する。薬指の支配者は太陽神だ。手の外側の膨らみを管理するのは蒼ざめた月の女神。手の中央は火星神。小指は水星の支配下にあり、水星は惑星の中で、もっとも素早い。​  次にこれらの線をどのように診断するかを見ていきましょう。はじめに言っておきますが手相学においては、左手を中心に観察します。なぜなら左手のほうが、線が鮮明なことが多く、心臓や頭脳と綿密なコミュニケーションをしているからです。 

   これを前提にして、まずは生命線を観察します。生命線が鮮明で長く伸びており、横切る線で切断されているとか、破線していなければ長寿で健康を保つでしょう。生命線が二重になっていることがありますが、その場合も同じです。

 生命線に星印が現れていたら、大きな損失とか惨事を示します。生命線に二つの「O」、あるいは「Y」という文字が見えれば、このかたは盲目になる危険があります。
 生命線がテーブル線(運命線)のあたりで終わっていれば、賢明さと勤勉によって富と名誉が約束されています。
 生命線の始まりがジグザグであったり切断されていたら、病弱であることを示します。金星宮からくる線で切断されていたら、ビジネスや恋愛で不運に見舞われますし、突然死の怖れがあります。生命線とテーブル線(運命線)の間に十字があれば、この方は非常にリベラルで寛大で高貴な精神を持っています。
 次にテーブル線(運命線)の意義を見ていきましょう。
 テーブル線の幅が広く、色が良いならば健康的な体質を示し、もの静かで満足した心を持ち勇敢です。この線の小指方向にいくつかの交差する線があるならば、この方は病気に悩まされます。この線のどこかで線が二重になっていたり、どちらかの末端が三つに別れているならば、この方は寛大な気性で運勢も良いでしょう。しかし末端がフォーク状になっているならば、この方は嫉妬深く、疑い深く、そのために富を失うでしょう。
 この線に「・・・」のような三点があるならば、この方は賢明で開放的で、学ぶことを好み、気性も穏やかでしょう。テーブル線(運命線)が枝分かれして中指や人差し指に向かっており、その線の最後が曖昧ならば栄達することを意味します。
 次に中間線(the middle line訳注:感情線?)の意義についてみていきましょう。この線は様々な明瞭な性格を示すことが多いのです(変化に富んだこの線がない手は珍しいでしょう)。中間線(感情線)とテーブル線(運命線)の間に多くの小さい線があると、この方は病気になりやすいでしょう。しかし病気からの回復は可能です。
 中間線(感情線)に十字の枝線がつながっていれば、この方は名誉を受け、金持ちになり、何をしても成功します。半月があれば冷たく弱々しく不健康です。
 中間線(感情線)に太陽か星があれば、豊かで金持ちになることを約束しています。女性でこの線が二重になっているなら、数名のご主人を持つでしょうが、彼らとの間に子どもはできません。
 金星線(The Line of Venus)が人差指の近くで切断・分断されていれば、この方は落ちぶれる怖れがあります。この方には好色、女性、悪い仲間などによって災いが降りかかります。金星線に二つの交差する線があり、一本は人差し指にかかり、もう一本は小指のほうに曲がっているならば、この方は弱く、地味ですが徳を持っています。この方が女性ならば慎み深さがあり、慎み深い妻を求める方は、この線を標準にして選ぶのが普通です。
 肝臓線(The Liver-line訳注:水星線?)がまっすぐで、他の主要線によって横切られているならば、その方は優れた判断力と鋭い理解力を持っています。一方、肝臓線(水星線)がうねったり湾曲したり、外側に曲がっているならば、その方は策略家であり甘言家なので信用が出来ません。この線で三角形や四角形が出来ているならば、その方は高貴な生まれで名誉心や出世欲があります。この線と中間線(運命線)とが近い場所から始まっているならば、男ならば判断力は弱く、女ならば難産による危険があります。
 火星宮平原は手の真ん中にあります。ほとんどの線がここを通るので重要な場所です。平原は神聖な場所であり、ここを通る線が曲がり歪んでいるならば、この方は敵によって没落させられるかもしれません。
 手首から始まる線があり、平原まで長く延び、手の盛り上がる場所まで延びているならば、彼らは議論好きで興奮しやすく、熱しやすく闘争心旺盛です。そのため痛手を受けるでしょう。
 火星宮平原の中に深く刻まれた大きな交差する線があれば、そのかたは武勇的英雄行為で名誉を受けるでしょう。この方が女性ならば数名のご主人を持ち、子どもを産むときは安産でしょう。
 死亡線は命にかかわります。死亡線が破線していたり、交差する線が観られるなら、このかたは病気になり短い人生となる怖れがあります。ここにおぼろ月が現れていたら、子どもを産む女性に死が訪れる怖れがあります。死亡線に血のような斑点があれば、暴力的な死を示唆します。彗星のような星があれば戦争による崩壊、悪疫による死の怖れがあります。しかしここに明るい太陽があれば、長寿と繁栄が約束されます。
 手首の線に関して言うと、明瞭ならば運勢が良いことを意味します。この線が壊れていた場合、あるいは横断する線があれば、逆を示します。
 これまで手の平のいくつかの線について多くを述べてきました。次は手そのものを判断して見ましょう。
 手がソフトで長く細身ならば、理解力のある平和愛好家で、正直で思慮分別があり、実際的で良き隣人で、学ぶことが好きな方を示唆します。
 手がぶ厚く非常に短いならば、誠実で強靭で良く働きますが、怒りを押さえておくことが出来ません。
 手に毛がぶ厚く密集しており、指が曲がっているならば、贅沢を好み、虚栄心が強く、軽率で理解力も不足し、愚鈍な性質で、賢いというよりは愚かでしょう。
 手と指が後ろに反り返る人は、男ならば寛容で実際的で秘密を守れます。このかたは通常、誰に対しても慇懃(いんぎん)で、権力を保ちます(運が良いときは多くはありませんが・・・)。
 両手が硬く、指近くの関節が曲がらない人は、不幸で悲惨な方で、貪欲で頑固で、疑い深く、個人的利益に反することはまったく信じないでしょう。
 人相学における手相についてはこれだけ述べれば十分でしょう。
 
  • このように自然の理を理解できる人は、手に刻まれている線から、未来の運命を知ることができ、どのような道を歩くかもわかる。己の持つ秘密の傾向も知ることができ、欠点がわかる。そこで己の手を見ることで、よりよい態度をとり、身を守ることができる。迷うときに別の道を選ぶことにより、徳から離れなくて済む。

                                   以上
原文を読みたい方は下記を参照してください。
http://www.serenapowers.com/aristotle.html