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14 神を許すこと
 
 この章までに、私たち自身と、他人と過去を許すことを話しあいました。ここでは創造主の罪と考えたような体験を思い起こして、神を許さなければならないことを話しあいましょう。
 
 苦難や戦争や病気などの責めは神にはない
 
 これは、ある人びとにはわかりにくいことでしょう。彼らは、苦難の世についての責めは、神にあると思っています。彼らは、宇宙を自分たちの手で経営すれば、もっとじょうずにやれるとすら思います。多くの人は、混乱した世界の現状をみて、神が仕事に失敗したのだと感じているようです。世界のそういう不快な現状は、神とはなんの関係もないことを理解できないのです。雑草や毒草のはびこるような事態は、否定的な考え方・・・人間自身の否定的な信念のなかにはえ、はびこるのです。それでもなお、ある人びとは、彼らの苦難や苦悩について、神を責めつづけてきたのです。
 大切な友人や愛する人を失って、悲嘆にくれる人びとにより、神は叱責されてきました。人類のすべての罪や苦しみに対し、神に責任があるとする人びとは、神をののしり、神にむかって、悪態をつきました。ある人びとは、神がきたない仕事をしたくないと思うと、天から追われて落ちる天使を使って人間を苦しめるとさえ信じました。
ある日ひとりの婦人が私に「神が私の身に降りかからせた苦悩や困苦のゆえに、神を憎みます」と言いました。こんな考え方をしても、創造主には少しもこたえませんが、彼女は苦悩や困苦をおのれに結びつています。もし幸福になりたいなら、もし繁栄と健康と満足の人生を送りたいなら、神を許さなければならない人が、たくさんいます。
 多くの人は、不正義や無情なことが行われれるのは、自分の力の及ばない外界の力によるものだと感じています。彼らは若いときには無知と無経験のゆえに間違いをおかし、そのゆえに困難を抱えたと感じています。彼らは、財産を失ったのも、愛する人に死なれたのも・・・心配や恐怖のタネとなった衝撃なども、神が障害物を置いたのだ、と思っています。神が原因だと思っています。彼らがみずからを解放して自由となり、真理を見て・・・どんな人、どんな物、世界のどんな力に対しても、怒りや呪いを捨てるようになるまでは・・・彼らがおのれを呪うことをやめるまでは・・・積極的、創造的、調和的また健康的な活動には入れないでしょう。
 
 どの石も、つまずく石か、踏み石だ
 
 難題にぶつかり、それを理解し超越することで、私たちにより多くの力と知恵をえます。それにより他のさらに大きな問題と取り組めるのです。ほんとうのところ、世の中には善いものも悪いものもありません。私たちが善い、または悪いと思うだけです。もし私たちが問題を一つの機会または挑戦とみるならば、人生に処する私たちを弱くしたり無能にすることはありません。あらゆる事態は「つまずく石であるか、ぬかるみの中の踏み石」です。すべての進歩は、なにかの問題を征服し、挑戦を戦いぬいた結果です。大生命力は、絶えず私たちを励ましています。前進を促す体内の威力を見いだすと、私たちは成長するのです。大生命力は体内の力に呼びかけます。私たちの成功は、挑戦に応じて成長し発達することによるのです。挑戦がなければ成長しません。植物のタネは発芽し、土の堅い外皮をつらぬき、重力に抗して、新芽となって出てきます。もしこれが自然界における成長と発達ならば、大生命力が私たちの前に置く難題や挑戦に、感謝するべきです。
 教育がありさえすれば人生において多くのものを持てるのに、教育がないから持てないと信じる多くの人がいます。正式の教育がないということは、必ずしも大生命力を表現したり幸福の機会をつかんだりすることに限界をつけるものではありません。偉大な慈善家の多くは正式の教育を受けなかった人です。
 子どものころに愛や感謝が欠けていたために害されたという思いを、一生持ちつづける人びともいます。また家族が努力して、愛の価値や緊密な調和をいっそう深くして、幼いころの逆境に反発した人びとを知っています。彼らは幼いころの体験から貴重な教訓を学び、自分の子どもたちを、普通よりもずっと深くかわいがります。彼らは幼いころの体験を善に変えたのです。あらゆる体験に、善を見つけることができます。「あらゆる逆境は、好機のタネをもつ」のです。
 あなたの過去の傷や打撃や損失をいやすよい方法の一つは、そういう体験の結果として起こった善いことの表をつくることです。不幸な体験を持たなかったら、あなたに来なかったであろう「善いこと」を、いつわりなく表にしてみることです。
 子どものときから、ほとんど盲目(めくら)であったパーマ夫人は長年、気むずかしい怒りっぽい人でした。その結果として、劣性感や肉体の障害もありました。かすかには見ることもできたのですが、それでも他人を見ることは困難でした。部屋のあちこちにたむろしているグループの中にはいると、彼女は非常に注意して耳をかたむけ、声で人びとを見わけました。彼女がほとんど見えないことを知る人は、少ないのでした。たびたび友だちに「昨日、町で会ったのに、知らんふりしてたわね。そんなときは、ほんとうのことを言わずに、言いわけをしていましたから、自然、目が見えないことへの怒りはつのるばかりでした。私は、この目が見えないことから来る善いことがあったら、それを書き上げるように奨めたところ、彼女は実行しました。まず深く愛する夫に出会ったこと、そのほか目が見えないために彼女が出会った善いことはたくさんありました。そういう善かったことに心を向けると、彼女の怒りの基盤は除かれました。彼女は目を祝福しはじめました。からだは、ゆったりと、くつろぎました。人柄が、非常に変わったのがわかりました。しかも大きな変化は、目が見えるようになったことです。普通の人に近いぐらいの視力になりました。苦難を超越したわけです。それまで悪であったことを善に変形させたのです。そして、いまや、幸福で調和と健康に恵まれ人生を楽しんでいます。
 幸福や成功は、いかに体験に反応するかにあります。鹿が足のはやい動物となったのは、敵から逃げるために体内の力に頼ったからです。人間は体内の力に頼って、自然界の挑戦を克服するために、推理と知性を発達させました。つぎの二つのことのうち一つをするのが、私たちの特権です。すなわち受けいれ、善さを見て、許し、解放して自由になり、前進するか、あるいは怒り、おのれを哀れみ、自分だけのことを思い、みじめに暮らすかです。どちらが健全であるかは明白です。
 歴史を通じて民族の最大の恩人となった男女は、みずからを貧弱だと感じた人が多いでしょう。偉大な科学者のカーバーは黒人に生まれたことを怒ってもよかったはずですが、怒りませんでした。彼は知性が高く、あらゆる人の尊厳・・・すべての人は平等につくられていることを認めました。憎しみを育てる代わりに、世界に奉仕することに心を向け、ひとに愛される偉人になりました。みずからが神(大生命力)の家族の一人、すなわち人間家族に属することを知っていました。リンカーンも若いころの環境や不遇に怒ってもよかったはずです。もし怒っていたら、彼はアメリカでもっとも愛される人には、なっていなかったでしょう。
 富める家に生まれ、仕事をする必要がなく、人びとと調和して暮らす必要がなかったので、一生を台なしにしてしまった、と多くの人は私に語りました。あらゆる境遇や周囲の事情を理解しなければなりません。私たちには才能プラス責任があります。そして大生命力との調和的な関係を築く方法を知っています。それによって素晴らしい人生が送れるのです。
 
 健康とは調和的な調整
 
 肉体の完全な健康は、食物、天候、物質界と巧みに調整して暮らすことの結果です。心の健康は調和的に考えること・・・正しい思考と心的な調和の結果です。スピリチャルな健康は大霊(宇宙に生命を与え、全人類の霊魂のみなもとをなすもので、エマソンが作ったことば)の調整を意味します。大霊の環境の中で私たちは生き、動き、実在するのです。
 過去のあやまち、損失、衝撃などのゆえに苦しむことは不要です。体験から教訓を得て、それを解放して自由になり、健全な生活を続けていけばいいのです。神は私たちを罰しません。私たちが原因と結果の自然界の法則をとおして、おのれを罰するのです。私たちが間違ったことをしていないとき、罰はやみます。過去を投げ捨て、正しく行動すると、大生命力は私たちにとり新しい存在になります。あらゆる困難は好機です。私たちは静止を続けることはできません。もし闘争なしに未来へ動いて行こうと望むなら、過去や現在のいずれにも、しがみついてはいられません。もし過去のあやまちや被害にしがみつけば、私たちを心的に苦しめた昔の記憶を、なんどもくりかえし生きることになります。そしておのれを傷つけ、善いことが来る道路をふさぐことになります。私たちの責任は大生命力をゆたかに、完全に表現することです。
 過去や自分、他人および神などを許すことは常識です。そのときにのみ、恐怖、煩悶、心配、拒否感、劣性感、怒り、自己憐憫からのがれることができます。そのときのみ善いことが起こると信じられます。もし善いことへの権利があると信じれば・・・それが私たちにとり自然であると信じれば、宇宙の自然の法則を信頼し期待できます。許すことによってのみ、祈ることができます。許すことを通じてのみ、過去を手ばなすことができます。満足な目的地へ向かって歩もうとするならば、過去を手ばなすことが絶対に必要です。私の友人イレーネ・スタンリーは、こう書きました。
 
  上の段へいくときは、下の段を手ばなすべきだ
  それよりほかに昇る手だてはない
  下の段は手ばなすべきだ
  上への一段ごとに、いっそうの輝きと、さらに大きな愛の太陽が見える
  だが、下の段を手ばなさないと、上の段には行けない