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第18章  「宮」と指・・・どのように判断するか(1)

肉の盛り上がり

手には7つの「宮(丘)」があります。そのうち4つは指の根元にあり、2つは手の端にありパークッション(太鼓)と呼ばれ、最後の一つは親指の根元にあります。この親指の根元は、親指の第3の指節とも言われます。

火星宮は上部と下部の「宮」に区別されます。第1章の図Aにそれらの「宮」の位置が示されています。正確な「宮」の位置とその境界線に馴れる必要があります。それが分かれば、「宮」が正当な場所にあるか、それとも他の強烈な「宮」に引っ張られて、ずれてしまっているかが分かります。

初心者にとって最も難しいのは、顧客を正しいタイプに分けることです。特に、タイプが曖昧に感じるときは、この章を良く研究して明確に判断できるようになりましょう。最初は、判断が難しく感じるでしょうが、経験を積んでいくうちに、どんどん明解になっていきます。経験を通して顧客を正しいタイプにクラス分けする能力をつける為に、この章は極めて大切です。

宇宙の創造が起こったときの計画に従って、それぞれの「宮」は独創的なタイプを代表しています。これらの「宮」あるいは複数の「宮」の発達具合を見て顧客がどのタイプに属するかがわかるのです。

それぞれの指には、隣接する「宮」の名前がつけられており、その「宮」の性質を持っています。生理学的に見るとこれらの「宮」は、指の根元で盛り上がるボール、あるいは詰め物みたいなものです。この肉の盛り上がりは指の根元だけでなく、手の中にも見られます。

手によっては小さな丘になっていることもあります(写真86)。別の手では、平坦です(写真87)。あるいはへこんでいる場合もあります(写真88)。際立っている「宮」を強い「宮」と呼びます。平らな「宮」は普通です。へこんでいる場合は弱い「宮」であり、「宮」の特質を持たないと考えてください。

手相を見る時には、まず、どの「宮」が一番強いかを観察します。観察の結果、一番強いと思われる「宮」がその顧客を支配する特質になります。一つの「宮」が特に大きく、他の「宮」が平凡ならば、その方は特に大きな「宮」のタイプに属する可能性が大となります。

もしもこの「宮」の上に1本の深い縦線が見られたら、この「宮」に属することが確実となります。さらに、この「宮」に属する指が他の指に比べて非常に長く、発達していれば、この方は確実にこの「宮」の純粋タイプの見本です。非常に良く発達した「宮」は高く盛り上がっています。その「宮」が顧客の性格にもっとも強い影響を与えます。「宮」にはっきりとした縦線が走っており、それが深く横線で切られていなければ、たとえ平坦な「宮」であっても、高く盛り上がった「宮」と同じ程度の価値があります。

2本の縦線は強さを加えますが、1本のほうが強く、3本になると力が減少し、さらに縦横の線がいっぱいになり、格子のようになると、「宮」には欠陥があることに変質します(写真89)。

それぞれの「宮」の特質には、良い面と悪い面、強さと弱さがあります。よく発達した、よい場所にある「宮」は強い「宮」です。一方、格子状になっていたり、横線が入っていたり横棒があったり、十字架状ですと「宮」のタイプに欠陥があります。

密度があり、色が赤ければ、その「宮」は強くなります。たるんでいたり色が白ければ、たとえ隆起していても、弱さを露呈しており、エネルギー不足を示しています。

強い「宮」が見つかり、良い線が見られ、指も大きければ、次に「宮」が固いかたるんでいるかを見ます。さらに色も見ます。このように見てきて「宮」に密度があり色も赤かピンク色ならば、この方は間違いなくこの「宮」のタイプに属します。時には2つある「宮」の片方のほうが固く密度が高いときがあります。そうであれば、「宮」がそれほど発達していなくても、エネルギーと活力は固いほうの「宮」にあります。

色と指の長さ

色も極めて大事な要素です。色を見ると「宮」の性格も分かります。繊細な手や肌理の細かい皮膚を持つと、「宮」がピンク色や白い色になることが多いようです。その場合「宮」の性格にピンクや白の特質を加えます。

二つの「宮」が同じ程度に発達していれば、この方は二つの「宮」の特質を兼ね備えています。この場合、どちらかに優れた縦線がないか、あるいは密度の違いや、色の赤さに違いがないかを観察します。そして縦線があったり、赤味が強かったり、固いほうがあれば、2つの「宮」の性格を兼ね合わせていても、一方が支配的になります。

このように見てきても指導的な「宮」が分からないときは、指をていねいに観察してください。なぜなら強い指の「宮」が指導的な立場を占めるからです。

指を見る時にはそれぞれの指の長さを比べますが、特に中指と比較してください。通常の人差し指(木星人)は中指(土星人)の第一指節の中ごろまで達しています(写真90)。顧客の性格のバランスがとれている為には、中指(土星人)が常に他の指よりも高いことが大切です。なぜなら中指(土星人)は、知恵と節制を示しているからです。

薬指(太陽人)もまた、中指(土星人)の第一指節の中ごろまで達しているのが普通です(写真90)。それよりも長い薬指(太陽人)持っている人は、太陽人の特質が強い方です。普通よりも短ければ、太陽人の特質に欠陥があります。

普通の小指(水星人)は薬指(太陽人)の第一指節まで届きます。もしも小指が目立つほど長ければ、水星人の特質が強いことになります。短ければ弱いことを示します。

指の長さを見る時には、それぞれの指を見て、ある指が長く見えるのはその指がそもそも大きいのか、それとも他の指が短いのかを確認します。つまり長く見える指が手の大きさから見て普通の長さで、他の指が短過ぎることがあるのです。

それぞれの指を観察するとき、3つの指節に注目してください。最初の指節から3番目の指節まで、それぞれ「心(知的)」、「物質(実用的)」、「基本欲求(本能)」を示すからです。ご存知のように最初の指節には爪が備わっています。2番目の指節は中間に位置して、3番目の指節は下部にあります。これらの指節を見て分かることは、顧客が「宮」の特質を、精神的な進歩に使うのか、それとも実用性を追求するのか、あるいはもっとさもしいことを追求するかです。

指の先端にも注目してください。顧客が「宮」タイプの目的を遂行するに当たって、ヘラ状、四角状、円すい状、とがり状のどれによって導かれるのかが分かります。

また指のセットされている位置にも注目します。手の平のどこに配置されているかですが、一つの指だけ、目だって手の平の低い位置にセットされていないかどうかを見ます。指が低くセットされていたら、その指の「宮」の性格が弱まることを覚えていてください。

指が長くて「宮」が3分の1ほど短くなっていれば、「宮」の強さは通常より3分の1減ると考えてください。指が低いところにセットされている場合、このルールに当てはめてください。

覚えていると思いますが、指が他の指に寄りかかっていたら、傾いた方向にある「宮」の力が強くなります。指が曲がっていたら、その「宮」の力は強くなり、鋭さが増し、時には不正直な面が増えます。この曲がった指の意味を判断するには、どの指節がもっとも強いかを見ます。曲がった指の鋭さが、メンタル(知的)か、物質面(実用的)か、基本的欲求(本能)に関してかを判断するには、第1、第2、第3のどの指節が発達しているかを見る必要があるのです。

時には、ある指に柔軟性があり、他の指が普通、あるいは硬直していることもあります。この場合、柔軟性のある指は、伸縮性のある心を意味しています(柔軟性に関する章で取り上げた通りです)。しかしこの柔軟性という特質は、この指の「宮」に関してのみ当てはまります。 

時には、それぞれの指の先端のかたちが異なるときがあります。ヘラ状、四角状、円すい状、とんがり状の先端が一つの手に見られるのです。この場合、それぞれの先端のかたちが、その指の「宮」に独立した影響を与えます。

爪と病気、指の長さ

これまでに述べた7つのタイプに病気が影響していることがあります。それは「宮」を見れば分かりますが、同時にそれぞれの爪を詳しく検討して健康状態を見ます。たとえば爪の一つだけが滑らかで、それがフルート状だったら、その指のタイプの方は神経衰弱の傾向にあります。つまり爪のかたちと状態を見れば、健康状態が分かるのです。

たとえば薬指(太陽人)は心臓が弱いことが多いのです。そこでもし薬指の爪がフルート状であれば、この方は心臓が弱い傾向をもち、さらにフルート状であるため、極端に神経質です。

このような判断の仕方はすべての指に当てはまります。爪の色やかたち、肌理にみられる欠陥は、それぞれの指の「宮」の健康上の欠陥を示しています。顧客に2つ以上の欠陥があるようならば、爪を見てどちらが重大かを検討します。

たとえば、土星人(中指)は胆汁症や麻痺などになりやすいのです。爪が黄色ければ、胆汁症を患っているでしょう。フルート状やもろい爪は神経障害を示しています。爪が黄色くフルート状でもろいならば、その方は胆汁症と神経障害の両方に問題があります。このようにシステム的に爪と「宮」タイプの関係を見ていくと、顧客がどのような病気を持っているか、あるいは将来持つことになるかが正確に分かります。

次に指が短いかどうかを見ましょう。短い部類に入るならば、迅速に考え、迅速に行動するタイプの方なので、「宮」の働きにその影響が出ます。指の短い人々の特質は、迅速な思考と行動、衝動的で細かいことに我慢ができなく、すべての問題に全力で当たり、大望を持っていることであることを忘れないでください。この性格を「宮」の特質に当てはめてください。指1本だけが短い指の部類に入るならば、短い指の特質はその「宮」にだけ現れます。

指が長い場合は、その指の持ち主が細部を好むこと、のんびりしていること、猜疑心があること、小さなことに気を配ること、すべてに関して細かい性向があることを忘れないでください。このような性向を「宮」の特質に加えます。一つの指だけが長い場合は、その指の「宮」だけに性向を加えます。

節(ふし)だらけの指に遭遇したら、この指が分析的、理屈っぽさ、捜査的な特質を持つことを想い出してください。メンタル面を示す最初の指節だけに節(ふし)が発達していたら、その方は、多くの知識を組織立って分類的に蓄えています。それらの特質が「宮」に加わるわけで、この方はこの「宮」を持つ方の中でも知的な方です。この方は知的に極めて組織立っていますが、物質的な面では組織立ってはいない傾向があるかもしれません。

この時点まで来たら指の先端を見てください。顧客の知的状態と知性はヘラ状、四角状、円すい状、とがり状でそれぞれ方向が変わってきます。

もしも、一つの指だけに知的な指節があるならば、その指の「宮」に知性を加えます。この場合、指節のある指の「宮」がこの方の属する「宮」だと判断できます。

一方、物質的な節だけが発達している場合、この方は家や店、服装などの秩序と組織を保ちます。その特質をその指の「宮」に加えます。それが一つの指だけに見られるならば、その指の「宮」だけに当てはめます。

もしも両方の節が発達していたら、両方の特性を「宮」に当てはめます。もちろん、それが一つの指だけに見られるならば、その指の「宮」だけに当てはめます。

また滑らかな指は、芸術的本能に優れていることを示します。この方は理屈よりも、衝動と直感で行動します。そこでそれらの特質を「宮」に当てはめてください。滑らかさが一つの指だけに見られるならば、その指の「宮」だけに特性を当てはめます。

心に留めておいて欲しいのは、短い指に、節(ふし)のある関節とか、あらゆる種類の先端が備わっている可能性があることです。このような場合、短い指なので思考が迅速で、節(ふし)のある指なので分析力に優れています。つまり、理屈つけが迅速な方ですが、それにさらに先端のかたちによって、実際的か幻想的かの、変化があります。

滑らかな短い指は、すべての短い指でも最高の質を見せます。ヘラ状や四角状の先端なら、彼らはより実際的で行動もゆったりとしており、円すい状やとがり状ならば敏捷性が高まります。このような特質のすべてを「宮」の性格に加えてください。そのような特徴が一つの指だけに見られるなら、その指の「宮」だけに、その特質を加えます。

指が長くて節のある関節が見られるなら、この方は長い指なので詳細を好み、節があるので分析力に長けます。その結果、この方は万事にスローでしょう。両方の性質が重なり合ってしまうのです。このような特徴が一つの指だけに見られるなら、その指の「宮」だけに、その特質を加えます。

指が長くて、関節が滑らかな人は詳細を好みますが(長い指)、考えが迅速です(滑らかな関節)。指の先端がヘラ状や四角状ならば、長い指の詳細さは実際的になります。円すい状やとがり状なら、素早く思考するようになり、長い指の厳しい詳細さは減少します。これらを「宮」にも当てはめてください。このような特徴が一つの指だけに見られるなら、その指の「宮」だけにこれらの特質を加えます。

爪が極めて短いならば、その特質を、節(ふし)のある指や長い指に加えます。

爪の色は、これまで述べてきたさまざまな指に、色の特徴を加えます。

手を観て、すべての「宮」が均等に発達していたら、バランスのとれた性格の持ち主です。すべての「宮」のタイプの好いところを持っているのです。このような手を持つ方は、気性も穏やかですし、物の見方も寛容ですし、理屈に敏感に反応し、健康で、一つの「宮」が飛び抜けた方よりもバランスがとれています。

このようにバランスの取れた手の場合、主導的な「宮」を見つけるには、「宮」の上に優れた縦線があるかどうか、あるいは特に長い指かどうかをヒントにします。また、木星宮、土星宮、太陽宮、水星宮の頂上を明確に把握することが重要です(写真・図91abcの3枚を参照)。これを確認すると、「宮」の頂上が中央にあるか、あるいはほかの「宮」に引き寄せられているかが分かります。すべての「宮」が同じように発達しているバランスのある手を観る場合、このように観察すれば、どの「宮」が他の「宮」に影響されず、強く独立して存在しているかが分かります。

このように「宮」の頂上の位置、縦線のあるなし、指の長短を見ていきますが、それでも「宮」の違いが分からなければ、指の先端がもっとも四角状、あるいはヘラ状のものを選びます。あるいは第一関節の節が発達している指の「宮」を選びます。

時にはバランスがあまりにも好くて困るときがあります。一方、際立った性格を持つ人は判断が楽です。バランスのとれた人は、あなたの伎倆をテストするよいチャンスなのです。顧客に「あなたはバランスがとれています」というだけでは不十分とあなたも感じるでしょう。そこで顧客についてもっと知りたいわけですが、それには顧客が属するタイプを発見する必要があります。

「宮」の頂上

それにはまず「宮」の頂上が存在する場所を正確に把握することを学ばなくてはなりません。写真 91aを見てください。皮膚の毛管の配列を写真に撮った物です。毛管によって小さな3角形が造られている事に注目してください。この3角形の中心が「宮」の頂上であり中央部分です。

この頂上が、「宮」の最も目立つ肉付きの好いところにあるかどうかは問題ではありません。多くの初心者は、もっとも肉付きの好いところが「宮」の頂上だと思っていますが、それは正確ではありません。毛管によって形成された3角形のところが頂点なのです。

「宮」の頂上を探し発見する作業は、不要な詳細であり面倒だと感じるかもしれませんが、手相を深く読み取るには、「宮」の頂点のわずかなずれも、すぐに認識できる事が必要なのです。肌理の粗い皮膚ならば、裸眼でも簡単に頂上の位置を確認できます。しかし肌理の細かい皮膚だと、天眼鏡が必要になります。暗い場所では天眼鏡を使っても、頂上を発見できないでしょう。

一般的なルールとして、頂上は「宮」の真ん中に位置している必要があります。頂上が「宮」の中心の上にあれば、特質が強化されます。下側にあれば特質が弱まります。ここでも3つの世界が適用できます。頂上が中央に存在すれば「宮」が正しい場所にあり、「宮」の特質に強靭さが与えられます。「宮」が同じように発達している手の場合、「宮」の頂上の位置がより中央に近い「宮」の特質が、支配的になります。判断が難しい場合も、頂上の位置を見ることで道が開けるものです。

「宮」の頂上がほかの「宮」に引っ張られていたら、引っ張っている「宮」の特質が支配的になり、引っ張られている「宮」の特質は弱まります。ここで言っているのは基本的な原則で、この件に関する内容は「宮」に関する章で詳しく述べます。

人には7つのタイプがありますが、その完成度には違いがあります。タイプに欠陥のある方、非常に悪い方、悪徳を示す方も見かけます。すべてのケースに言えることですが縦の線は良い線です。縦線を横切り破壊する横線は悪い線です。そこで一般的な基準が生まれます。

格子状の線は縦線と横線で構成されていますから、「宮」に欠陥があることを示します。写真92のように横線だけの手は悪い兆候です。横線だけというのは最悪です。悪に立ち向かう縦線が無いからです。格子状はまだましです。横線で傷を受けてはいますが、縦線があるので少しは良さが有るからです。

「宮」のタイプによっては、自然に悪相なものがあります。このタイプに横線や格子状の線があると、その悪相が凶相になります。一方、自然に良い相を持つ「宮」のタイプに横線や格子状の線があっても、それはだいぶましです。

欠陥を見るには、色と爪も見ます。色と爪からも健康と性格の欠陥が見て取れるからです。自然に犯罪者になる人もいますし、あるいは悪い環境や特別な誘惑に負けて悪人になる方がいます。「宮」はそれらが起こる事実を示します。「宮」を見るときは、過剰は過小と同じように良くないことであることを覚えていてください。

野心は限度を超えない限り必要ですし有益です。しかし、野心が強過ぎると、外見を保つために盗難をするようになるかもしれません。一方、野心がないのもよくありません。通常それでは成功できないからです。しかし、野心的でない人は正直者である可能性があります。

「宮」を検討するときは、必ず両手を観察してください。左手にハードな「宮」があり、右手にソフトな「宮」があるならば、「宮」の自然な強さが弱まります。この組み合わせが逆ならば、「宮」の自然な力が強まります。

片方の手が、赤や黄色や白などさまざまな色で、反対側の手の色が異なるときがあります。この場合、左手で示されている色が、右手の色で示される傾向に変わって行ったのです。したがって、この知識を使って、顧客が過去にどのような特質を持っており、現在はどうなったのかを語ることができます。

これまでの章で、色や密度、各々の『宮』の基本、左右の手の発達具合などについて、どのようにルールを当てはめていくかを見てきました。両手の「宮」を判断していくのにもこのルールを適用すれば、成功するでしょう。それぞれの「宮」と指に当てはまるルールが、手の全体にも適用されるのです。手のそれぞれの部分に一般的な法則を当てはめることを学べば、たびたび出会うことになる混ざった組み合わせの手を、正確に読めようになるのです。□

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