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ミクロネシア・ポナペ島探検記

成田空港から4時間で日本に一番近いアメリカ、グアム島に着き、それからさらに4時間、チューク諸島経由で飛ぶとミクロネシア連邦の首都があるポナペ島 に着く。ここは南太平洋のど真ん中、ハワイとマニラのちょうど中間に位置する。直径21キロ、周囲112キロのこの小さな火山島の人口は4万3000人。 ここは多くの島民がヤシの葉を屋根にした小屋に住む、時間の流れが遅い、のどかな楽園だ。
 だが、この島には謎がある。巨石でできた遺跡があるのだ。ナン・マドールと呼ばれるこの遺跡が、いつごろ建造されたかは不明だが、西暦500年から 1500年頃だと見なされている。南太平洋の海底遺跡調査を精力的にこなしている「神々の指紋」の著者、グラハム・ハンコックと共に、この島の調査に訪れ たのは6月だった。
 ・・・
 朝9時、宿舎のホテル「ザ・ビレッジ」のダイビングボート2隻でナン・マドール遺跡に向かう。ナン・マドール遺跡は町から遠く、島の反対側にある。ボートは浅瀬を避けながら、コバルト色の内海を飛ばす。ポナペ島は火山でできた島だが、周りにはサンゴの環礁があるのだ。
 40分ほどでナン・マドール遺跡に到着したが、ここでダイビングをする観光客はいない。ポナペ人のダイバーたちも、ここでのダイビングを嫌がる。「ここ には海底都市があるという伝承があって、その海底都市を見た人は必ず死ぬんです。3年前にも遺跡の海底写真を取っていた日本人カメラマンが行方不明になっ ているし・・・」と現地のダイブマスター、スターンは言う。3年前に日本人ダイバーが死んだのなら、今回のチーム・ハンコックの一員で、沖縄のサクセスマ リーン社のダイビング教官である長木喜義なら何か情報を持っているかもしれないと思い、聞いてみた。
「3日前から来てますが、ローカルのダイバーは遺跡のあたりで潜るのが嫌らしくて、鮫がいるとかいろいろ不気味な話をするんですよね。日本人ダイバーが死んだという話も聞きましたけど、そんなニュースを聞いた記憶はないですね。たぶん、脅かしではないですか?」と長木。
 遺跡の外壁の近くに寄り、海のなかに飛び込んだ。普通なら、透き通った青の世界に包まれるのだが、ここでは乳状の黄色い世界に包まれた。視界は5メート ル。それより離れると、何も見えない。ガイドの後を追っていてふと左側の頭上を見たら、高い柱が海面に向かって聳えており、ギョッとした。右側にも柱が 立っている。これは一体何か? 8メートル以上の高さがあり、とても自然のサンゴとは思えない。もっと柱がないかと泳いでいくと、今度は巨石が横たわって いた。明らかにサンゴではない。深さは18メートル。
 2回目のダイブは、遺跡の外壁から沖に向かって進んだ。どんどん深くなり、深度35メートルまで入ったが、海底は細かい砂が積もるだけで、海底都市はな い。突然、サンサ夫人が向きを変えた。遺跡に戻りたいらしい。確かに写真家のサンサ夫人にとっては、何もない海底は潜水する意義がないのだろう。だが、船 に戻ったハンコックは残念そうだった。「もっといけば何かあったかもしれないのに・・・今度は反対側から潜ろう」
 午後はナン・マドール遺跡を踏査した。写真のように主に6角形の玄武岩を組み立てて作ってあるが、この玄武岩は大変に重い。小型の石を持ち上げてみると わかるが、まるで鉄のようだ。石のほとんどは1~2トンだそうだが、10~20トンの重さの石もある。最も重いのは50~60トンで、総数は40万個にな る。10~20トンの巨石が地上から5メートルの高さに組み込まれているが、どうやって持ち上げたのだろう? この遺跡は200エーカーの広さで、92の 小島でできている。写真のナンドワス宮殿跡の石壁の高さは12~13メートル、厚さ5メートル。石壁は2重になっており、アンコールワット寺院を思わせ る。ちなみにこの遺跡で一番長い壁は88メートルもある。ハンコックは一人で歩き回り、なかなか遺跡から出てこない。孤独な環境で遺跡に溶け込み、沈思黙 考するのが好きなのだ。
  これらの玄武岩は島の反対側から運ばれてきたという。そこで翌日は、石切り場であったというソーケス・ロックを訪問することにした。麓からは1時間で頂上 に到達できるというので登りはじめたが、足場が無くロープで宙吊りになったり、絶壁をパイプに掴まって登ったりと、スリル満点だ。熱帯の太陽がまぶしく照 りつける中の登山で、携帯した500ccの水も最初の30分で飲み干してしまう。頂上からは360度の視界が開け、眼下には飛行場が見える。だが、「ここ が石切り場?」と思わずハンコックに聞いてしまった。ナン・マドール遺跡で使われている6角形や5角形の岩が見当たらないのだ。だが遺跡にはズングリした 巨岩もたくさん使われていた。ここからはそういう岩を運んだに違いない、とハンコック。
 昼からはチキンシット山を訪れたが、ここには6角形の岩がたくさん転がっていた。写真のように岩山全体が6角形の玄武岩でできているのだ。午前中の登山 で体力を使い果たしていたが、精力的なハンコックに遅れを取るわけにもいかず、全員、フーフー言いながらも岩山を登りはじめた。この山頂から見る海は遠い が、運河が山麓まで来ているという。

三日目

ポナペ島に来て3日目は朝から豪雨が降り続いた。多雨なこの島は淡水が豊富で、緑も濃く、昔は魚も豊富にいたという。だが、現代になって島民は貧しくなっている。なぜなら、自動車を買ったりガソリンを輸入するため魚を取り尽くしているからだ。
「20年前は内海にもタコがたくさんいましたが、今では外海に出てもタコがいません。機械文明のせいで島は貧しくなる一方です。島の就業者の80%は政府 職員です。私企業は無いに等しく、政府はアメリカからの資金援助なしでは破産状態です」と、ザ・ビレッジ・ホテルのオーナー。
  昼には豪雨も収まり、島の内陸部を探検することにした。実は内陸部にもナン・マドールを思わせる遺跡が存在するのだ。ジャングルのぬかるんだ小道を1時間 も歩くと、遺跡に到着した。人が訪れてから久しいのだろう、遺跡は草木で覆われており、ガイド役を勤めてくれた若者が、山刀を振るって道を開いていく。こ こには墓があり、奇妙な祭壇があり、ナン・マドール風の6角形の玄武岩を使った石組みも見られた。
 4日目。この日は、フェニックス・マリーン・スポーツ・クラブのマネージャー斉藤さんの案内で、ダイブすることになった。フェニックス・マリーンは札幌在住の本間公也氏の調査に協力しており、ナン・マドール遺跡の海底に詳しいのだ。
 斉藤さんの話によると、3年前に日本人カメララマンが行方不明になったのは事実だという。この日のダイブではサンサ夫人が、空気ボンベのバブルが閉められているのに気づかず潜水し、危うく窒息死するところだった。遺跡のたたりだろうか?
 斉藤さんの後について潜水していくと、海底には先日見たような大きな柱が、林立していた。そして加工されたように見える巨石が数多く横たわっている。これらは一体何なのか? 


グラハム・ハンコックの意見を聞いてみた。


 ・・・ポナペの印象は?
 ここは大変に興味深い場所です。たくさんの太い柱や倒れた石の間を泳いでいて、まるでアトランティスの神話の世界にいるような錯覚を覚えました。重要な のは、この島の伝承で、ナン・マドールが作られたのは海底に都市があったからだと言われていることです。つまり失われた文明を記憶するために作られた都市 なのです。玄武岩の石切り場があるのは、島の反対側です。そこからナン・マドールまで重たい玄武岩を運ぶのは、大変な労力です。とくに私が不思議に思うの は、ナン・マドールが海水に囲まれていることです。巨大な重たい石を、海面からどうやって持ち上げたのでしょう? もしかすると、この建造物が作られたの は、この場所が陸上にあった時代かもしれません。

 ・・・ジャングルの中にも遺跡があるのに驚いたのですが・・・。
 ポナペの遺跡はナン・マドールだけではないのです。これらを建造した人々は壮大な仕事をしているのです。現在、目にできるのはそのほんの一部に過ぎません。

 ・・・タヒチやトンガでも海底調査をしたわけですが、成果は?
  タヒチにもトンガにも海底遺跡があることが、明らかになりました。フアヒネ島のローカル・ダイバーが1966年に巨大な海底遺跡を発見しています。これは 陸上のマラエと呼ばれる神殿と同じもので、50メートルの海底にあります。このダイバーと何度もダイブしてみましたが、残念ながら再発見できませんでし た。今は、このダイバーが再発見してから案内してくれることになっています。ライアテア島にも海底遺跡の伝承が残っているので、何度もダイブしました。し かし、切石は転がっていましたが巨大な遺跡は発見できませんでした。ここでもローカルのダイバーが、引き続き調査をしてくれています。トンガでは、海底に 奇妙な構造物がたくさんありました。その一つは美しいダブル・アーチの橋です。これが自然による構造物なのか人の手がかかっているかは議論を呼ぶでしょ う。洞窟にも入りましたが、内部に椅子のようになっている場所もあり、人工的に感じました。トンガでもさらに調査を続ける予定です。

 ・・・タヒチやトンガを含めこれらの遺跡を建造した人々は、どこから来て、どこに消えたのでしょう?
 私が重要視しているのはスンダ大陸棚の存在です。1万2000年前の中国・台湾・マレーシア・インドネシア一帯は一つの大陸を形成していました。その大 陸が、氷河期の終わりに水没しています。このあたりの海底調査はまだまったく行われていませんが、失われた文明が存在した場所の候補として重要です。この あたりが水没したときに、文明を抱えた人々が南太平洋に進出したのではないでしょうか。
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