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第17章 親指

親指の三つの指節

 手相を見る上で、親指ほど重要な場所はありません。親指という大事な指を考察する時には、そのパワーについて充分な理解が必要です。

 顧客の性格をあきらかにするのに、親指があまりにも大切なので、インドの手相術の多くは親指の観察だけを土台にしています。中国では第一関節までを細心・詳細に観察するシステムをもっています。すべてのジプシーの手相術では、親指が観察の主たる対象です。ジプシーたちは親指から知識を得て、それに水星宮を見れば、それで手の充分な情報が得られることを発見しています。
 手の他の部分を見なくとも、親指を観察するだけで優れた知識が得られます。そこで、「宮」の性格について検討する前に、親指について深く理解しましょう。親指の持つ特質が「宮」に大きな影響を与えるからです。
 親指は単なる指ではありません。それ以上のものです。親指は4つの指に相当します。写真61のように親指は4つの指と自由に接触できます。つまり4つの指を持つ代わりに親指があるのです。親指が支点となって、すべての指が回転します。さらに親指の強さの度合いにより、人の性格の強さが、強まったり弱まったりします。
 写真62のような大きな親指は、性格の強靭さを明示しており、この方は頭脳によって導かれています。写真63のように親指が小さい方は、弱い性格で、心によって導かれています。大きな親指は性格の強さを表わし、小さな親指は力の無さを示します。
 そこで顧客の手を取ったときに、大きな親指を見たら、このかたは強い方で頭脳に導かれていることが分かります。この方には強い特質があることが考えられます。このタイプの方は自然と支配者になります。さらに肌理が細やかなら、支配的な立場に立つのはさらに確実です。
 顧客の親指が小さいなら、その方の性格は弱く、心と感情に支配されています。この方は支配される立場に立つでしょう。大きな親指の方は歴史を愛し、小さな方はロマンスを尊びます。大きな親指を持つ方は人生において役立つ、必要度の高い実際的な事を求めます。一方、親指が小さい方は美しいもの、詩的な感傷的なものを尊びます。その結果、彼らは実社会に入り込めず、大きな親指の仲間に勝てないのです。
 親指も他の指と同様に3つの指節で形成されています。2つの指節しかないと考えるのは間違いです。手相における3つの世界は、他の指同様に、親指にも適用されます。

 親指を観る場合、第1指節がメンタル(知性)を示し、第2指節が抽象的(実用的)世界を示します。これに加えるのは感覚(本能)世界をあらわす金星宮ですが、これが親指の第3指節です。
 親指の3つの世界にはそれぞれ特質があるわけですが、これらは人々が成功するのに至高の重要性を持っています。この3つの特質は、人間を動かすもっとも重要な駆動力です。
 親指の3つの世界が優れていないと、ある人がいかに知能に優れ、才能があり、学識があっても偉大な成功を収めることはできません。
 この3つの要素とは、第1指節が表現する意志の力、硬い決心であり、第2指節が示す論理と理性であり、第3指節である金星宮が示す愛と思いやりです。つまり親指を観れば、決心が理性に支援され、愛の力に押されていることが分かるのです。この組み合わせは強力で、あらゆる障害を乗り越えさせる力があり、不可能と思えることでも成功させてしまうことがあります。
 この親指に現れている力強い特質を理解すると、なぜ多くの手相家が、親指を観ることに最大の関心を持っているかが分かるでしょう。

 大きな親指を見たら決意と分別と愛の豊富な方だとすぐに分かります。そのような特質が何をもたらすかも分かります。親指が小さいということは第3指節(金星宮)の場所が発達し、他の二つの発達が不十分だということです。つまり意志や理屈を伴わない愛と情緒が強いのです。この組み合わせの持ち主は、性格的にも弱いことになります。
 最初の指節の部分が示すのは、意志の力、固い決意、人々に命令を下す能力などです。第2の指節の部分は理解力、判断、推論などの能力を示します。第3の指節の部分は、愛情や同情、情熱を示します。この三つの部分の組み合わせが、善悪を判断できる力の量(the amount of moral force)を示しますが、これが不十分では強い性格は期待できず、いくら優秀でもたいした価値がありません。

手に親指を持つのは人間だけ


 手を使うに当たって親指に至高の重要性があることは、手に親指を持つのが人間だけであることからもわかります。人類から動物王国に段階を下げると、親指が消滅することに気づきます。人間と猿が分離したときに、親指に差が出ているのです。

 ほとんどの動物は独立した状態で仲間と生きています。つまり指導者に統治される共同社会は少ないのです。それぞれの動物は好きなことをして、食料を探し、攻撃をされれば自己防衛をします。一匹で仲間を統治し、支配する力は持っていません。
 幼いときは母親のお乳を吸い、母親に管理されていますが、身体が育つとすぐに独立した個性となります。彼らは異なった利益を追いかけ、お互いにコントロールをすることはありません。
 仲間に指令を与える能力は親指に現れています。動物たちに親指がないのには理由があるようです。彼らは集まって共同社会を作るわけではありませんし、仲間に統治・支配されることもありません。このことは人類のほうが動物たちよりも優れた業績を上げていることにも関係があるでしょう。
 人間は仲間を統合して、敵に対して共同で当たります。人間が未開の土地に居住地を作るときは団結をあうるので、孤立した動物たちよりも強く、土着の動物を土地から追いだしてしまいます。これも動物たちに、親指の資質が欠けているためではないでしょうか。親指の資質があるかないかが、この差を示すと思います。つまり人の手は、獣たちの爪のある手よりも強いのです。
 親指には他の指よりも、多くの筋肉が使われています。他の指には屈筋と伸筋しかありません。これで縦方向に開けたり閉じたりができます。親指にはもっと多くの強い筋肉があり、回転する方向にも動きます。そこで他の4つの指ともむかえ合えるのです。
 親指に他の指を押せる力がある為、人間の手は極めて器用です。大きなものも小さな物も扱えますし、芸術や科学を生み、道具をつかみ、エンジンを操作し、ペンや鉛筆を握ることができ、人類の歴史まで記録しています。
 人間が発明、製造を行い、今日のあらゆる機器を使いこなせるのも親指があるからです。親指がない動物たちは、食物引き裂くのに歯を使います。獣の場合は、獲物を手で押さえつけ牙をむきますが、地面が親指の役割を果たしているわけです。
 私たちは親指が意志の力を示すといいますが、同時に実行力も示します。赤ん坊が生まれたときには意志がありません。他の人々に完全に管理されています。健康な赤ちゃんならば、最初の数週間、22時間から24時間眠ります。この期間、親指は他の指によって手の中に閉じこめられています。つまり親指が示す意志がまだ眠っており、意志による主張が始められていないのです。
 すぐに赤ん坊の睡眠時間は減少してきます。この頃から自分の考えを持ち始めます。そして機嫌の善し悪しを示します。手が開き、指たちも親指を隠すのをやめ、親指が顔を出すと、意志がはっきりと示され始めます。意志の表明と同時に親指も姿を現すのです。
 重度の精神薄弱者の手相を見ると、親指がかよわいことが分かります。これらの可哀そうな方々は、病気や衝撃で心が破壊されたり、生まれたときからの障害であることもありますが、自分自身も他者も管理することができません。先天的な精神薄弱の場合、親指は小さく、かよわく見えます。このような手の不完全さを見ただけでも、この方が生まれながらに心と意志に欠陥があることが分かります。
 重度の精神薄弱者の親指に意志の力が見られるなら、これは後天的に親指の力が失われたことを意味します。したがって手を使っていないとき、親指は他の指によって手の平に隠されます。これが示すのは心も意志もあったのに、現在は弱くなったか、失われたことです。つまり衝撃か病気によって重度の精神薄弱者になったのであり、先天的ではありません。

 癲癇(てんかん)が発生するときも、親指の特質が確認されます。発作がおこる直前、まだ他の症状が何も見えないときに、まず親指が手の平の中に隠されます。病気の力が意志を一時的に圧倒し、患者の意志では発作が押さえられない状態になると、意志を示す親指は敗北を認め、隠れてしまうのです。
 重い病気にかかった人を診察するときは、親指の観察が重要になります。病気と闘うには、生命を維持するという意志の力が重要です。もし意志が強さを見せていれば、まだ病魔に支配されていないことを示します。しかし親指が手の中に隠れてしまったら、頭脳は困惑しており、病魔に長くは対抗できないでしょう。
 このような親指の動きは、高熱に罹っている人や、意識が不明になっている方にも見られます。この親指の動きは死ぬ人にも見られますが、それはなぜでしょう。私は、人間だけが死についての知識を持ち、人間だけが理性を持っているためだと思います。死の知識を持つ理性が、意志の力で親指を動かすのでしょう。その方が意志を持つ間、親指は立っています。死が近づくにつれて、親指は手の平に包まれますが、意志も理性も停止状態になります。理性の力も意志の力も、その能力を失い、消滅してしまうのです。
 心が持つ意志の力には2種類があります。一つは本能的な意志で特別な目的なしに何かに固執します。もう一つは理性に基づく意志です。
 本能的な意志は動物が持つもので、仲間と執拗に闘いますが、これは生まれながらに持っている不屈の意志です。動物は本能的な論理や、本能的な決断力も持っています。
 親指に示されるのは、このような動物的な意志ではなく、理性の意志、理性による論理、理性的な決断です。この場合、人間の心が背後にあって親指に指令を与えています。
 手の発達の最も原始的な段階は、アメーバー(ドラモンド)に見られます。小さなジェリー状の水にすむ生物で、足も手も頭もありません。このアメーバーが手を使って食物をとるときは、周辺部の一部を膨張させて、好む食物に触り、その上に漂い覆いかぶさり吸収します。この膨らみが手ですが、必要があると現れ、必要が満たされると消えます。
 これがもっとも初歩的で原始的な手でしょう。細胞のようなもので形も姿もありません。このアメーバーの手から、知能が向上するにつれて獣の手が発達してきたのでしょう。最初はいくつかの巻き毛のようなものが指として働きました。たとえばイソギンチャクです。それから足指や爪を持つ肉食動物が現れ、猿まで進化したのでしょう。
 ここに人間に最も類似した手が見つかります。猿の手には親指と似たものがあります。猿の親指は軟骨の上に皮膚があるのですが、手のはるか上部に付いています。これは締まりが無く固くもありません。猿の親指に相当する部分は、他の指を強く押すことができませんし、かよわい存在です。そこで人類だけが本物の親指を持っているといえるのです。
 猿の親指には特徴が二つあります。第1に手の平の側面の、非常に高いところに位置していること。第2に他の指を押すことができないことです。もう一つ興味深いのは、知能の高い猿ほど、人間の親指に似てくることです。
 野生の猿は、猿そのままですが、動物園で養われている猿の親指には、発達が見られます。猿の知能が高くなればなるほど、人間の親指に似てくるように思われます。
 顧客の手の親指を観察するときには、手の平をあなたに向けて立てて貰います。指の姿を見たときと同じです。このときに、親指の位置が手の側面の低いところに位置しているか、それとも真ん中ぐらいかを見てください。
 猿の親指は手の平の上部にあります。また先天的に知恵遅れの子の親指も高い位置に親指があります。このことから、写真64のように親指の位置が高いほど、知能レベルが低く、適応性が豊でないことが分かります。親指が小さく、高い位置にあるほど、猿の親指に似ており、当然、猿の特質に似てきます。猿は頭が良く抜け目ないですが、それは動物的で、人間の特質である「品性」を欠いています。

低い位置にある親指


 親指の位置が低いと、親指が横に広く開いて、手の脇に閉じていることがありません。写真65のように低い位置にセットされた親指は、木星指(人差し指)とのあいだに大きな空間を持ちます。このような姿ならば人間としての最高の資質を、天性として持っていることを示唆します。気前が良く独立しており、自分だけでなく人々の自由を愛し、悩んでいる人々に同情し、運に恵まれていない人々と持つものを分かち合う心を持っています。

 低い位置にある親指は、必ずしも「しなやかな」な親指の特質をすべて持っているわけではありません。低い位置にセットされた親指の持ち主は、進歩的で気前も良いのですが、しなやかな親指を持つ方のようにお金をばらまくようなことはしません。それでも、極めて人間的な親指だといえます。
 低い位置にセットされた親指を持つ方は、金星人の特質である同情心や親切心に溢れています(金星宮の下部)。この方は心の温かい方で、情熱に溢れているとはいえませんが、冷血では決してありません。
 もしあなたが助けて欲しいと言えば、低い位置にセットされた親指を持つ方は、可能ならばあなたの願いを受け入れてくれます。利己的な人ならば冷たい反応が戻ってきます。ところがこの方は人情に厚く、できる限りのことをしてくれます。
 低い位置にセットされた親指は、通常、長いものです。長ければ力と性格の強さがあります。つまり決心が固く理性的で気前の良さや同情心という特質もさらに強まります。
 親指が短いならば、位置が低い親指の利点のほとんどが失われます。位置は良いのですが、小さいということは猿に似てくるからです。そうなると猿のような意志と利己主義が強まります。低い位置の小さな親指の良さといえば、独立心が強いことでしょうか。でもこれは利己的な動機から来るものです。
 低い位置の小さな親指はほとんど見かけません。小さな指は手から離れていないことが多いのです。このような親指を見つけたら、どの指節に欠陥があるのか、どれが支配的か、手に近いか、大きく離れているか、などを見ます。これらすべてを見た後に、指の先端を見ます。これらの証拠を総合して、正しい判断が下せるのです。
 さらに進む前に、1と2の、2つの指節について述べておかなくてはなりません。この2つを簡潔にそれぞれ「意志」と「論理」と呼ぶことにしましょう。短くても長くても、すべての親指について、どちらの指節に不足があるか、あるいは過剰かを見ます。
 親指の通常の長さは、普通の手の場合、写真66のように、指をそろえると人差し指の第3節の中ごろに親指の先端が来ます。これよりも親指がはるかに短いなら、それは短い親指です。ただし、親指の長さは普通なのに、手の下側に親指が設置されている場合があります。その場合は普通の長さの親指と見てください。
 一方、手の高い位置に親指がセットされており、親指の長さが通常の位置を超えていても、それは普通の長さの親指です。親指の個々の指節を見ると、最初の指節は、2番目の指節よりもわずかですが短いでしょう。これが正常な姿です。
 写真67のように「意志」の指節が「論理」の指節よりも長いと、意志が論理を超えてしまいます。このような方は最初に行動して、それから考えます。この方は決意に満ちて行動しますが間違いを起こすことが多いでしょう。なぜなら意志が理由付けを支配してしまうからです。このような方は頑固で、失敗を認めて軌道修正をしたほうがよいのですが、そのことがなかなか分かりません。
 写真68のように第2指節のほうがはるかに長い場合は、理屈が意志に勝っています。つまりこの方は利口な理屈を述べますが、その論理的結果を実行に移す意志が乏しい傾向があります。この方は理屈を述べますが行動には移しません。この方は物事がどのように行われるべきかを知っていますが、その知識を活用できません。
 以前、私が講演をしていたとき質問を受けました。
 「もともと意志の力に欠陥のある人で、そのことを理解しており、努力をすれば、強い意志力を育てることができるとお考えですか?」
 この質問に対する私の答えは「ノー」でした。それ以降、この件に関しては注意深く観察し、研究しています。意志の力に欠陥のある手相を持つ人によい環境をあたえ、周りからもよい影響を及ぼし、あらゆる努力ができるような刺激を与えてみたのです。
 そうすると彼らは、一定の期間、強い意志力を保ちます。彼らは環視されているとかテストされていると感じている間は、岩のように微動もせず頑固です。ところが、それらが取り払われると、最初の誘惑に屈服してしまいます。
 意志力が不足している人は、防御の姿勢にあるときは、正常な意志力を持つ人々よりも強硬です。しかしそれは本物ではありません。彼らは、意図的にそのような態度をとるのをやめた途端に、意志薄弱になります。
 酒浸りの人が、意志の力で更生したならば、その方はもともと意志の強い方です。そうでなければそのような試みが成功するわけがありません。多くの生徒たちは、「意志」の指節が大きい人は、必ず成功するに違いないと考えます。なぜなら固い決意で前進することができるからです。
 これが真実となるためには、この方が何かをやりたいという目的を持つ必要があります。決意は何かを遂行できる単なる力に過ぎません。それだけではたいした価値が無いのです。意志があれば、他の力を押して何かを実現できるでしょう。しかし、その何かがない限り、決意に価値はありません。
 あなたの顧客が文学や音楽や芸術分野で優れていたり、実際的な人ならば、意志の強さは彼らに成功をもたらすでしょう。でも意志力だけがあって才能がなければ、無意味になります。意志力の前に才能が必要なのです。
 したがって大きな親指を見ただけで、「あなたは偉大な成功をするだろう。なぜならあなたは強烈な意志力を持っているから」などと決して言ってはいけません。
 その方は無知で退屈で愚鈍な方かもしれません。そうならば大きな意志の指節は、このかたの粗雑さを増大させるだけです。

まっすぐな親指

 それでは再び、手における親指の位置についての話に戻りましょう。すでに高いところにセットされた親指のことは検討しました。これは猿の手に近いのです。また低いところにセットされた親指についても述べました。次は、まっすぐな親指で、写真69のように、手に近くセットされている場合です。
 このような親指は、手の高いところ、低いところ、真ん中辺りに位置していることがありますが、手のそばに横たわっていることと、まっすぐな姿が目立つ特徴です。このような親指の関節部分には柔軟性がありません。低いところにセットされた横に開く親指とは、正反対の関係にあります。
 このような指はこわばった親指とは言えません。なぜなら、確かにしなやかさに欠けてはいますが、常にこわばっているとはいえないからです。この指の特徴は全体的に見たその姿にあります。手の脇にぴったりとくっついているのです。
 これが物語るのは、持ち主が注意深いことです。この方の言葉は少ないでしょう。なぜなら、あなたに親しくなったと誤解され、何かを頼まれないか、と恐れるからです。このような親指の持ち主は、偏狭で同情心に欠け、親しくなることが難しいでしょう。彼らは回りに壁を立てており、その中には入り込めません。
 彼らはあなたを腕の中に入れません。独立心がなく、物の見方が狭く頑迷で、自らの方法に固執します。彼らに対してあなたは、開放性とか率直性がないと感じるでしょう。彼らは秘密主義で、信頼ができませんし、また彼らも人々を信頼しません。したがって友人が少ないのですが、もともと友達を作ろうともしません。
 このような親指に加えて、他の指も硬く柔軟性に欠けるならば、このような特質が強まります。また短かい爪を持つならば、彼らは了見が狭く意地悪です。このような親指に出会ったら、温かさや同情心に欠ける人であり、注意深く秘密的で偏狭で反応の鈍い方だと思ってよいでしょう。
 写真70のように、親指が手の中ごろにセットされている場合を見てみましょう。高すぎもせず、低すぎもせず、手から放れて、遠く離れていくようでもなく、立っている感じがして、大胆で恐れを知らず、独立心旺盛で活力に溢れているように見えたら、この方はバランスのとれた物の見方をする方です。浪費家ではありませんが、吝嗇でも浅ましくもありません。
 この方は、理屈にかなう訴えには耳を傾けますし、その反応も賢いでしょう。この方は頭脳にも心にも支配されていません。その両者を配合できるのです。この方はバランスがとれており、注意深く、寛容で尊厳があり、賢く理屈にかなった形での接近に対しては対応します。
 この方は感情に流されることもなく、人々を遠ざけることもありません。ビジネスでも宗教でも、恋愛や家庭生活においてもこの方はバランスがとれており賢いでしょう。このような親指を持つ方に出会うと、あなたは、この方が行動についても思想についても、隠し立てをしていないと感じます。この方は明朗で友情に厚く、友達になる価値があります。
 このような親指には魅力があり、信頼感が持てます。支配欲が強いわけでもなく、逃げるわけでもなく、極端な意見も持っていませんし、感情も安定しており、良心的な考え方をしており、バランスがとれています。

親指全体の姿


 次に親指全体の姿について考察しましょう。全体の姿を細部にわたって理解することは、極めて大切です。まずは、写真71に見られるような、厚ぼったい初歩的な発展段階の親指から初めて、徐々にレベルを上げていきましょう。
 この親指はバナナのような姿をしています。均整がまったくとれていなく、関節もどこで分かれているかが不明で、手からいきなり肉の塊が出て来ているように見えます。写真71は私の知る限りその最も優れた見本で、このタイプの親指の姿を明瞭に示しています。
 この親指が語るすべては、厚ぼったさと粗雑さと、動物的なことです。意志も理屈も愛の情熱も獣的な力を伴います。崇高さや知的高揚はありません。すべてが重たく粗雑で平凡でぶっきらぼうで気転が利かず、無知を思わせます。
 この親指の持ち主は、出会う人々を踏み倒していきます。マナーや会話を洗練させることに興味がなく、人々の感情を無視します。さらに彼と同様に粗雑な人々の間においても、野卑で無骨です。この方は根深い無知を体現しています。しかもそれを理屈抜きに行います。
 このような厚ぼったい親指は、既に述べたような特質を持ちますが、写真71ほど端的な親指に出会うことは稀でしょう。しかし近いものには出会うでしょう。その場合、その親指が何を物語るかは明らかです。

 次は平たい親指です。親指を手に取ってみると、それが非常に平坦だと感じるときがあります。まるで強く押し付けられた結果、内容物が押し出されたように感じます(写真72)。このような親指はあらゆる手、どのような皮膚であろうと、あらゆる先端を持つ指に見られます。このような親指はソフトでたるんでいますが、際立つ特徴は平坦なことです.
 これは神経質な親指です。この指の持ち主は神経質な顔をしており、極めて神経質なエネルギーを発散しています。平坦な親指によく見られるのはフルート状の爪です。手の平にはたくさんの線が見られ、ソフトでたるんだ感じがするでしょう。これらはすべて神経質な面が強いことを示すものです。それが平坦な親指に現れているのです。
 親指の中には、幼稚な手のように丸くて形が整っておらず、爪のほうから見ると幅が広い感じを受けるものがあります(写真73)。両方の指節で幅が広く、力強く健康な感じがあります。このような親指を見たら、この方は肉体的な強さに裏打ちされた強烈な意志の持ち主だと見てください。
 この指は無知で非理知的な原初的な手に見られるような獣的な執拗さを意味しません。むしろ健康的な強靭さです。しかしあまりにも健康なので、時には強くなり過ぎることがあります。
 この親指は決意の強さを示し、あらゆる困難を乗り越える力を示しますが、極めて押しが強く、攻撃的です。そこで、執拗な暴力に変わってしまうこともよくあります。したがってこの方を軌道内に保つには指導が必要かもしれません。
 指の長さ全体にわたって、同じ厚みの親指が見受けられます。この親指は繊細で形がよく四角状か円すい状の先端を持っています(写真74)。爪は肌理が滑らかでピンク色です。皮膚も質が高く親指全体が活き活きとして優雅で洗練されています。
 この親指は強い意志を示しています。最初の指節が優れているからです。論理性も高いでしょう。二つ目の指節が強さを示しているからです。同時にこの親指は強い意志を行使するさいに、洗練された趣味のよさや、如才なさがあることを示しています。
 このような親指を持つ方は目的を達成するのが、重くて粗野な親指を持つ方よりも上手です。しかも、人々の感情を損ねることもなく、また人々を踏みつけて進むこともありません。
 外交的な心と強い決意をもつこの方は、人々を押し倒すことなく、楽に間をすり抜けて前進できます。したがってこの方の前進を検問する人もでてきません。この美しい親指は魅力的で、持ち主の強い意志と洗練された知的で親切な性格を示しています。この方は周りの人に美しい感情を呼び起こさせますが、目的感も揺るぎません。この親指は意志、知・理知・趣味・美的感覚・忍耐などの面で洗練されていることを示します。
 これまで4つのタイプの親指について述べてきましたが、これで、顧客の親指のもつ質的水準について判断ができます。

指節の長さ、姿、先端の形

 親指を全体として捉えた後、次は指節の長さ、姿、先端の形を検討します。最初の指節は、2番目の指節よりもわずかに短いことを覚えておいてください。また、手における親指の位置がノーマルならば、親指の先端は人差し指(木星の指)の第3指節の中ごろまで達する筈です。この規則を覚えていてください。
 次に指節の長さを検討します。親指の指節の強さを推定するのに、まず長さを検討することが大事になります。親指の第1指節が第2指節よりもだいぶ長ければ、この方は理性よりも意志がはるかに強いことを示します。
 このような親指を持つ方は、頑固で、独裁的で、横暴です。彼らが計画している仕事の邪魔をしようものなら、理性を忘れて頑固になり、感情を爆発させます。これは優れた質が有り余って、結果が逆になる悲惨な例です。理性よりも意志が強すぎると、理屈に合わない頑固さを生むのです。
 第1指節と第2指節の長さが同じならば、理性と意志のバランスがとれています(写真75)。意志も強く、理性も強いため、この方の決意は強く、しかも優れた判断に基づいています。意志ばかり強い方に見られるようなごり押しや、専制君主的な要素は見られません。
 指節のバランスがとれている方には過不足の無い強さと決意が見られるのです。弱さが無く、気まぐれでもなく、知的な強靭さを持つので、この方は自然に指導者になります。
 第2指節が長く、第1指節が短い方のバランスも崩れています。この方の場合は理性が支配的で意志は二義的です。つまりこの方は考えますが、行動に移しません。つまり、彼らは考えたことを実行に移すパワーに欠けているのです。意図を遂行する決意が不足しているのです。
 こういうかたがたは、政府や教会や、ビジネスがいかに運営されねばならないかを語りますが、何も行動は起こしません。彼らは計画者ですが実行者ではなく、評論家ですが行動家ではありません。
 親指の意志を示す指節が惨めなほど短かくて、理性とのバランスがまったくとれていない方は、性格が徹底的に弱いことを示しています。このような方は無知な方にでも、誰にでも支配されてしまいます。この人は支配する方の道具となり一生を終えるのです。彼らは「水よりも流されやすい」方々で、簡単に意気をくじかれ、人に従属する以外のことができないでしょう。
 このような方でも時には頑固になります。特に自己防衛で頑固になりますが、これは発作的で幼児的なものに過ぎなく、生まれつきの弱さがあるので長続きしません。
 したがって指節が長すぎて意志が強すぎる方から、あまりにも不足して弱すぎる方まで、いろいろな段階のパワーの方に巡り合うでしょう。多すぎるのは少なすぎるのと同じように良くないことです。多すぎるほうが、本人にとっても社会にとっても損害が大きくなるでしょう。理屈を伴わない大きな力は、受け身の弱さよりも害が大きいのです。

円錐状の先端


 親指の先端もほかの指同様に注意深く観察する必要があります。先端の形によってパワーの強さが増えたり、減少したりするからです。親指が円錐状の先端をもつならば(写真76)、持ち主の感受性が高く、意志の力は弱まるかソフトになります。円錐状の先端は、衝動性、美を尊ぶ性格、理想主義を示します。この気質が少々意志の指節が長くても、そのパワーを和らげるのです。このような方の専制性も横暴性も弱くなり、人々の影響を受けやすくなります。意志の強さを示す指節の長さは多彩ですが、それらに円錐状の先端はさまざまなレベルの影響を与えます。
 意志の弱い指節を持つ方の親指の先端が円錐状であるならば、この方は救いがたいほど弱い人で、風向きが変わるたびに向きを変えます。先端が円錐状の親指は、持ち主が衝動的であることを意味します。この方の意志の力は減少するのです。指節の長さがどうであれ、指の先端が円錐状ならば、この方の性格の判断をするに当たって、そのパワーを割り引いて考えなければなりません。

四角状の指の先端

 四角状の指の先端は(写真77)、実際的で常識が発達していることを意味します。意志の指節が短いならば、意志に力を与え、ノーマルの長さならば常識を与え、長い場合はその方の特徴がさらに顕著になります。指節が長すぎる場合は、へら状の先端を持つのと同じくらい最悪です。なぜなら、長すぎる意志の指節に、四角状の先端が加わると、この方は狂信的な強情さを見せるからです。

へら状の先端


 写真78のようなへら状の先端は、親指にへら状の性格を加えます。つまり、行動的で、独立心があり、独創性に富みます。そして行動における意志はさらに強固になります。へら状の先端は、貧弱な意志の指節に大きな力をあたえ、ノーマルな指節に独創性と活動性を加え、長い指節に炎と行動力と、工夫力を与えます。
 へら状の先端は短い指節を補い、強い指節はさらに強くなります。その結果、彼らの行動には独創性が加わり、力の使い方も変わります。長すぎる意志の指節にへら状の先端が加わると、危険なほど前向きになり、その方の人生における成功が難しくなります。
 これまで述べた3つの先端とは、指の先端の姿です。次にこれまで述べてきた3つの意志の指節と、厳密にみると異なる形について見ていきましょう。これらもよく見かけるのです。
 

「パドル状」の先端

親指の意志の指節が、爪のほうから眺めると幅が広いのですが、最後まで広くない場合がよく見かけられます。これは平坦な神経質な指節とは異なります。なぜならほっそりとしていないからですが、同時に棍棒状の親指ほど厚みがあるわけでもありません。
 これは「パドル状(短い、幅広のかい)」と良く呼ばれるのですが、幅が広いことが特徴です(写真79)。指節が長くて幅が広いのが特徴ですが、厚みはありません。これが示すのはあまりにも固過ぎる決意です。これが過剰になると絶対的専制主義になり、執拗さも異常になります。これは強烈な指節であり、そのように読んでください。
 たとえこの指節の長さが少々短くとも、「パドル状」の先端ならば意志は極めて強くなります。しかしこの意志の強さは、肉体的強さには裏打ちされていません。肉体的に弱い方が多いのです。これはメンタル的な強さを示しています。したがって緊急の時には大胆に切り抜けますが、その緊張が過ぎると崩壊します。

棍棒状の親指


 時々、意志の指節が厚く、丸く、幅広く、爪が短く肌理の粗い親指に出会います。これは肺病持ちの爪でも先端でもなく、健康な人の手に見られるものです。この棍棒のような厚くて粗野な奇妙な姿は、「棍棒状の親指」と呼ばれますが、別名を「殺人者の親指」と言います。
 この棍棒状の親指は呆れるほどの執拗さ、強情さを示します。これが通常の悪い手に見られると、良い資質が粗雑になり、暴力的な感情の爆発を見せます。しかしこの粗雑な困った資質が表面化するかどうかは別問題です。環境が良ければ、親指が棒状でもその荒々しい暴力的な面が表面化することはありません。
 しかし棒状の親指の下に隠れている地雷を無視してはいけません。マッチ棒の炎で、その地雷は暴発するからです。
 棒状の親指のほとんどは遺伝的なものです。手に棒状の親指を見つけたら、それは両親からの影響だと見て良いのです。私の経験では、棒状の親指が何世代に渡って引き継がれていても、悲惨な結果を生んでいないことがあります。でもこの棒状の親指は危険を示していますから、決していい加減に扱ってはいけません。
 この形状の親指が「殺人者の親指」と呼ばれるからといって、この方が必ず殺人を犯すと結論はしないでください。実を言うと、「殺人者の親指」は態度が極めて穏やかな人にも見られるのです。このような場合は、その方が妊娠している最中であることが多いようです。

 このような棒状の親指が、基部の発達した手にあるときは注意が必要です。つまり金星宮が大きく、手が硬く柔軟性に欠け、短い指で、第3指節に非常な厚みがあり、第1指節が非常に短く、爪が短く、手の平の線が深く赤い場合は、あなたも威圧を感じるでしょう。
 殺人者の多くは棍棒状の親指を持っています。彼らは同時に上に述べたような、知性に欠けた凶暴な手を持っています。彼らの凶暴性の本能は極めて強く、多くの場合、嫉妬が彼らを暴力的にさせ、怒りの発作をもたらします。その時に棍棒状の親指が持つ恐ろしい特質があるので、人の命を奪うまでの強烈な情熱と決意を彼らに与えてしまうのです。このようなとき、棍棒状の親指は殺人者の親指となります。
 棍棒状の親指は、明らかに、暴力的な傾向、爆発する感情、殺人者の低レベルの特質を持ちます。しかしすべてはバランスです。手に洗練されたところや、良い習慣などの傾向が見られるならば、たとえ棍棒状の親指を持っていても、人々を傷つけることはありません。
 この親指は常に危険ですし、常に強情さを示しています。火がつけられると感情が爆発し猛烈な怒りを示します。棍棒状の親指を見つけたら注意深く研究するべきで、急いで結論を下してはいけません。手の全体を詳細に検討してバランスを見ます。特に棍棒状の親指とヘラ状の親指とを混同しないでください。
 肌理(洗練度)や密度(エネルギー)、色、特に赤色は強烈さと、熱情を加えますが、持ち主の性質に凶暴さや粗暴さを与えそうな特質に注意を払います。手の柔軟性は心が柔軟か、それとも頭脳が単細胞かを示します。金星宮を見ると、この方が愛情や同情心に満ちているか、それとも動物的な熱情の持ち主で、感情を管理できないかどうかが分かります。これらのすべてを注意深く考慮に入れないと、棍棒状の親指を持つ方についての判断ができません。これらすべてに配慮した上で、ようやくこの難しい親指の危険性について語れるのです。

節目


 さて、意志と理性の指節を区分けしている節目(knot。こぶ)ですが、無い場合もあります(写真81)。この節目は、どこで見かけられても同じ働きをします。つまり活力の流れを邪魔する存在なのです。したがって思考の慎重さをもたらします。
 節目の存在は第1指節を強化します。つまりより分析的になり衝動的でなくなるのです。したがって、円錐状の先端の場合の意志を著しく強化し、他の先端の場合も力が強まります。このことは第2指節の理屈が強まり、第1指節の直感が弱まることを意味します。その結果、思考と考察にチャンスが与えられ、意志の力で急いで判断する傾向が和らぎます。

第2指節


 最初の節目を超えると第2指節に到達します。ここは論理、理屈のレベル、理解力、判断力、思慮分別の指標となります。一般的に第2指節には思慮分別を含めません。しかし、思慮深い人々は衝動で行動せずに、理屈を考える人ですから、第2指節に属すると考えて間違いありません。
 これまでたくさんの第2指節を研究してきましたが、思慮分別は第2指節に強く現れます。特に親指が手から離れておらず、手が硬直している場合にそれが顕著になります。手がこわばっている場合の思慮分別は、ケチな傾向を示すようです。
 第2指節を観察する時には、まず長さから調べます。第2指節が始まるのは、手の平との接合部分からで、終わるのは第1指節との接合場所です。まず親指を自然に立てた状態で見てみましょう。次に最初の指節を手の平の方向に曲げます。これで接合部分が見えやすくなり指節の正確な長さが分かります(写真82)。
 指節のノーマルな長さは、手の長さに関連します。長い手には長い指節が備わっており、短い手の場合は短くなります。そこで常に手の長さから見て指節の長さを判断し、さらに第1と第2の指節の長さを比較しましょう。普通は第2指節のほうがわずかに長いのですが、まったく同じ長さであっても悪いことではありません。

 第2指節は理性を示し、論理と理由つけの領域です。極めて重要な地位を占めているわけですが、意志の背後にある理性がどの程度強く、どういうタイプのものかは、第2指節の長さと形状で推察します。第2指節が意志(第1指節)の背後にある実際の支配者なのです。
 第2指節が長く、形が良ければ、この方は論理に強く、素早く判断し、思慮分別に優れています。この方の動機には立派な理由があり、何をしているかを承知しており、意見も明確で、第1指節の意志を上手に使います。
 長い第2指節を持つ方からは、非論理的な強情さを見ることがありません。論理的な頭脳によって意志の力が管理されているのです。意志の方向や強さや確実さは第2指節の長さで強化されます。第2指節で意志に適度な強さが加わりますが、第1指節も第2指節も長く、その方が強情のように見えても、第2指節が長い限り理屈に従うでしょう。
 第2指節が長いと、それは親指の先端にも影響してきます。それぞれの先端の形に、強い判断力という要素が加わるのです。円錐状の先端の方に長い第2指節が見られるなら、このかたの推進的な傾向は強まりますが、感受性の強さは弱まります。四角状の先端ならば、健康的で実用的な判断力が加わります。ヘラ状の先端ならば、ヘラ状の持つエネルギーが思慮深いチャネルに流れるようになります。
 あらゆる面から見て、第2指節は安定させる勢力です。第1指節と第3指節(決意・意志と愛)の間にありますし、長い第2指節ならば、決意・意志と愛の強い力の両方をチェックする立場にあります。しかし第2指節が短いと、決意・意志と愛の管理ができずに、自由放任となります。意志と愛の間にある理性は、意志と愛とを上手に導く立場にあるのです。
 もし第2指節が第1指節よりも短かったら、それは理由よりも意志が強い事を意味します。こうなると、方向性の狂った強い意志を持つことになります。ただし、第2指節の形がくびれているならば、この傾向は和らぎます。
 第2指節が短く、厚みがあるなら、この方は頑固でわがままで、充分な思慮なしに行動を起こします。したがって多くの間違いを犯しますが、あまりにも頑固なので、自分の利益になることが分かっていても、軌道を修正しません。第2指節が短いことは弱点があるしるしですから、見逃さないでください。
 もしも第1指節のほうが長ければ、悪い結果が必ず起こります。片意地な意志を方向づける論理に欠けているからです。この親指の先端が円錐状ならば、第2指節が短いことは、適応力の不足を強めます。感受性の強い意志の背後に論理がない為に、せっかくの親指の良さが出ないのです。先端が四角状ならば、口やかまし家になります。この方は弱さしか無いのに強がりますが無駄なことです。ヘラ状の場合は、具体的な結果をださないで騒ぎ立てる傾向が出てきます。
 もしも第2指節が極端に短い場合は、あらゆる面で弱点が露呈してきます。意志が強ければ、方向性を求めて荒れ狂います。円錐状の先端を持つならこの方は、意識して導く人によってもてあそばれてしまいます。四角状の先端を持つなら、すべてのエネルギーを服にブラシをかけたり、部屋を掃除したり、机の上の整頓に費やします。物事が秩序正しく見えることで、何かを成就したと思うのです。第2指節が短いと、四角状の先端の良い面が狭くなり小さくなってしまうのです。
 ヘラ状の先端を持つ方は、ぶつぶつ文句をいうだけで終わります。論理の不足によってすべてが崩壊し、落ち着きがなくなり、いらいらと心配ばかりするのです。第2指節の長さは、このように持ち主の論理の量を示しますが、どんな種類の論理かを見るには、指節の姿を観察しなければなりません。

指節の姿

 厚みが無く、きめが粗く、幅が広い指節は、肉体的な強さと、論理の逞しさを示します。この方は健全な物の見方をし、精力的で力強い一方、粗雑なところはありません。さらに先端が四角ならば実際的で、第1指節が発達していれば、意志も強いでしょう。貧弱な親指の第2指節がこのように発達していることは稀です。しかしこのようになっているならば、貧弱な親指に強靭さが加わったことになります。円すい形の先端に、このような姿の指節が見られるのも極めて稀です。しかし、もしも円すい形の先端に幅広の第2指節が見られるならば、このかたの物の見方は、はるかに健全なものになるでしょう。
 写真72のような平坦でたるんだ第2指節を見たら、神経質な方だと判断してください。体質的にも活力的にも貧弱なことを示しています。知識は豊富かもしれませんが、論理に従った行動を起こす肉体的な力が不足しています。この取り合わせでは、先端の持つ力を引き出すことができません。肉体的な力が必要なのです。
 写真71のように第2指節のきめが粗く、重たく厚みがあったら、初歩的な論理を示します。つまり乱暴で、ありきたりのものの見方です。この傾向は意志の指節や先端の特質にも影響します。これは初歩的な親指の一部を成しており、粗雑な傾向があることを示します。
 写真74のように、第2指節がほっそりしていて丸く、肌のきめが細かければ、この方は洗練された論理の持ち主です。彼の思考は繊細で洗練されているだけでなく、上品な強さも失われていません。この方は最終目的をいかに巧く達成するかについて理論と計画を持っており、意志の指節にも指の先端にも洗練された性格を加えます。
 この方の思考が悪ならば、初歩的な指節の持ち主よりも警戒が必要です。肉体的な危険は少ないでしょうが、利口で抜け目がないので危険なのです。この場合、この方はずる賢いきつねのようで、腹黒い悪党になります。もしもこの方の思考が善ならば、もっとも優れた姿の親指だといえるでしょう。
 写真83のように第2指節が真ん中で狭くなっていたり、胴のようにくびれていたら、優秀で戦略的な性格を持つことを示しています。この方はすべてに抜け目がなく外交的で、人々に正しく接するマナーを心得ています。つまりこの方はあなたを「逆なで」するようなことが無く、上手に結果を得る方法を知っています。彼らは会っても気持ちの良い方々です。なぜなら、あなたの足を踏むような愚を犯さないからです。
 あなたが胴のようにくびれた第2指節に遭遇したら、すぐに如才なさ、優れた趣味、優秀な頭脳、外交性を思い浮かべてください。さらに第2指節が長ければ、知的な強靭さを備えています。優れた意志が背後にあれば、このような親指は将来における成功を約束しています。

「しなやかな」親指と「硬直した」親指

 親指には相反する2種類の形態があり、それがいろいろな発展段階で混ざり合っています。形態とは、「しなやかな」親指と「硬直した」親指です。最初の「しなやかな」親指は、しなやかな手と同様に関節の部分で後ろ側によく曲がります。それは手の下のほうにセットされた親指が横に開くのとは違います。そこで「しなやかな」あるいは柔軟な親指と呼ぶのが正しいと思います(写真84)。なぜなら最高度の柔軟性を持つからです。
 このしなやかで柔軟な親指が示すのは、奔放な性格です。このような親指を持つ方は金づかいが荒く、頭脳明晰で、才能に富み、変化する環境に自らを合せていくことが上手です。彼らはどこにでも溶け込み、感傷的で、気前が良く、同情心が篤く、物ごいには最後の1セントまで与えてしまい、倹約をしません。つまり「苦難な時に備えて」貯蓄をすることもありません。
 彼らは感情的で、極端に走り、ある日はご機嫌で、別の日は物思いにふけります。このようになるのは、多才で融通がきくためです。また、才気縦横なので多くのことを一時にできます。彼らはこつこつ働くタイプではなく、素晴らしい疾走をして成功を手に入れます。
 彼らは人に指導されることを好みません。同胞たちの上を行く抱負を持ちますが、実際にそれができる多彩な才能を持っています。彼らは才気縦横で一緒にいても楽しい性格ですが、その華々しさによって破滅することがよくあります。このような親指に出会ったら、「しなやかな」親指の特質を想い出してください。
 指の先端が四角状で、頭脳線が明晰で、土星宮が発達していたら、この方はバランスを最高に保てます。ヘラ状の先端という独創性は、あまりこの方の助けにはなりません。円錐状の衝動性も同様です。この方をまじめにさせる特質が助けになるのです。
 硬直した親指は関節部分が固く、「しなやかな」親指のようには、後ろ側に曲がりません(写真85)。この親指は直立して手から離れない傾向があります。そして関節が硬いのです。この指の固さの程度は関節の曲がり具合から判断します。
 硬直した親指の持ち主は、実際的で常識が発達しており、経済的でケチで、すべてを注意深く計量します。この指の持ち主は意志が強く、頑固さもあります。さらに注意深く、控えめなので、頼もしさには欠けるかもしれません。
 彼らは貯蓄に励み、こつこつ働き、しなやかな指を持つ同胞が、なんでお金を投げ捨ててしまうのか理解できません。彼らの収入はしなやかな親指の持ち主の4分の1かもしれませんが、得たお金を貯蓄することができます。彼らは安定しており極端に走らず、多くを期待しません。したがって多くを得られなくても失望することがありません。
 彼らは彼らなりに人生を楽しんでいますが、静かに楽しむほうです。彼らは多くのことを同時にできませんが、行うことは何でも上手にこなします。彼らには伸縮性がありませんが、目的意識がしっかりしており尊敬されます。さらに正義感も強く、自己管理ができます。
 硬直した親指の持ち主は静かで注意深く、経済的で実際的で信頼のおける存在です。多彩で才気縦横な性質を持つしなやかな親指の人ほど、人を惹きつけることはありませんが、多くの優れた資質により人々に尊敬されます。
 硬直した指が粗雑で平凡ならば、この指の良い面が減じられ、ケチで意地の悪い、心の固い人物となります。硬直した親指を評価するには、顧客のもつ質を注意深く観察しなければなりません。そうしないと異なったレベルにクラス分けするという間違いを犯します。優れた硬い親指には高い評価をあたえ、粗雑な硬い親指には低い評価を与えてください。

密度


 親指を観察するときには、必ず密度に注意してください。意志や理性をエネルギッシュに支援しているか、それとも怠けているかを見るのです。力のない親指に密度の高い手(エネルギーがある)が備わるほうが、力強い親指がたるんだ手に備わっているよりはましです。
 すべての親指が機能するかどうかは密度によるのです。そこで手にエネルギーがあるか、それとも怠け者の手かを観察してください。柔らかい手にある優れた親指は、やる気はあるのですが「すぐに疲れてしまう」のです。

色

 親指の色も見てください。冷たいか、情熱的か、ふつうに健康か、あるいは胆汁性の黄色などです。色は、脳における意志と理性の領域に影響を与えています。健康な方は、弱い意志でも、病気持ちで冷たい色の方よりもましです。胆汁は頭脳を詰まらせます。そのため親指が黄色だと、たとえ強い第2指節にを持っていても、価値が減ります。

「宮」と親指


 次に親指と合せて「宮」を見ていきます。決断力があるかないか、論理力があるかないかが「宮」の特質にどう影響しているかを見るのです。
 たとえば、優れた親指を持っていると、木星人の野心、誇り、名誉心、宗教心などはより確実に現れてきます。大望を持つことは良いことですが、理性的な意志の裏付けなしに、真の成功を得ることはできません。木星人の特質は、小さくて先端のとがった親指を持つことにより減じられます。
 優れた「宮」に遭遇したらまず、それが何を示すか考えます。さらに強い親指か弱い親指かを見て、「宮」の特質が、理性や決意によって支えられているかどうかを見ます。
 優れた親指を持っていれば、土星人の知恵は強化されます。一方、弱い親指だと知恵が弱まり優柔不断となります。
 優秀な太陽人で強い親指を持っていれば、ビジネスに最適です。親指が小さく先端がとがっていれば、純粋な芸術的感性を持っています。しかし先端が四角ならば、より実際的になります。
 抜け目のない敏捷な水星人の場合、大きな親指を持っていれば、どの方面の才能を伸ばしても強くしっかりしたものになるでしょう。しかし弱い親指で先端が円すい形ならば抜け目なさや敏捷性は弱まります。四角い先端ならより実際的になります。
 極めて攻撃的な火星宮下部も、親指の影響を受けます。強い親指にヘラ状や四角い先端が備わっていたら極めて攻撃的です。しかし、親指が小さくて先端がとがっていたり、円すい形ならば、その勢いのほとんどを失います。
 火星宮上部は抵抗力を示します。親指が大きければ冷静で不撓不屈でしょう。小さければ、挫折しやすくなります。
 月宮の場合、強い親指を持っていれば、より実際的な幻想を持ちます。とくにヘラ状や四角の先端を持っていれば現実的となります。一方、小さな親指を持っていれば、イマジネーションがより豊になります。指の先端がとがっているようならば、空想の度合いが高まります。
 金星宮の場合、強い親指ならば愛や同情が強く実際的です。小さな親指で先端がとがっているならば、愛も同情も不安定となります。どのような爪のタイプでも大きな親指があれば、持っている特質が強まります。弱い親指ならば、爪の特質も弱くなります。
 節の多い指に大きな親指が見られれば、分析的な傾向が強まり、真理の追求も鋭くなります。一方、小さな親指ならば、その傾向が弱まり、分析せずに納得する性向が出て来ます。
 大きな親指は滑らかな指を強化します。小さな親指ならば、このかたはより衝動的になり、円すい形の持つ芸術的な性向を強めます。大きな親指は四角状やヘラ状の先端を持つ方を、より行動的・実際的にします。親指が小さければ、ヘラ状や四角状の先端を持つ方は、行動型ではなく話すだけの人になります。
 大きな親指は、円すい形やとがった先端の持つ芸術的な面を減少させ、より現実的・実際的な力を発揮させ、何かを成就させます。一方、親指が小さいとその方は夢見がちになり、努力を怠ります。
 指の短い方の親指が大きいと、その方はより迅速になり決意も強くなります。短い親指だと敏捷性とか直感力はそのまま残りますが、力が弱まり、実際的でなくなります。
 指の長い方の親指が大きければ、その方の長い指の特異な特質が強まります。彼らは詳細な細部を愛好し、それを実行します。親指が小さくて長い指ならば、やはり細部・詳細を好みますが、結果にそれほどこだわりません。
 滑らかな指を持つ手、円すい状とか、とがった先端、小さな親指は、芸術的、詩的な感性を示します。
 大きな手で、節のある関節、四角状またはヘラ状の先端を持つ親指は、科学的、機械的、実際的な手です。

 女性で小さな親指の方は愛情で結婚し、相手に生活力があるかどうかは深く考慮しません。彼女は貧困を恐れず、酒乱とでも結婚します。なぜなら更生させることができると思うからです。このような女性たちは心と感情に支配されています。
 大きな親指を持つ女性も真実の愛を持っていますが、同時に相手の生活力も考えます。彼女が結婚する相手は、彼女を支えることができる人です。困難に遭遇すると、ベストを尽くして勇敢に立ち向かい、障害を乗り越えます。彼女は頭脳に支配されており、強い方です。
 この章の最初で述べた通り、多くの手相家は、すべての判断を親指に頼って下します。あなたも、親指からだけでも多くの優れた判断できることが分かったと思います。人生をかたち作るいろいろな力に親指の性向を当てはめてみれば良いわけです。
 そこでこれから先の章に進む前に、この章を注意深く読み、深く理解することをお勧めします。多くの親指の写真を掲載しましたし、親指について正しく判断することもそれほど難しくはないと思います。□

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