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 第14章
 
その他の線(The Minor Lines)
 
火星線(Line of Mars)


 第535図のように火星線は火星宮下部から立ち上がり、生命線の内側に密接して走ります。この二本は事実上の姉妹線です。火星線がフルの力を持つには生命線のすぐ近くに存在しなければなりません。金星宮にある影響線とは全く違うものです。
 この線が火星線と呼ばれるのは、火星宮下部から立ち上がるためで、姉妹線である生命線を強めます。火星線があるならば深く刻まれた一本の生命線よりも体質的に強くなります。火星線は常に生命線と共に考察されますが、さらにこの方の『宮』のタイプも大事になります。
 生命線が細く、幅広く、浅く、あるいは鎖状であるところに火星線が観られるならば、この方は生まれつき脆弱ですが、火星線のもつ強さに支えられて深刻な健康問題には直面しません。生命線が深く、さらに強い火星線が存在するならば、この方はものすごい活力を持っています。耐久力も強く積極果敢でしょう。この方は強烈で、危険はやり過ぎにあります。活力が余っており、常に行動に駆られます。何事も中途半端にできません。活力が有り余っているので、はけ口を常に探しています。
 木星人ならば宴会が大好きで大酒飲みです。手が赤ければお祭り騒ぎに耽りますが、この方についていけるのは、同じような活力の持ち主だけです。
 火星人にこのマークがあれば、やはり大食漢で大酒飲みですが、さらに戦士の特徴が強まります。彼らは体力面でほかの「宮」タイプよりも耐久力に優れているので、優れた兵士・運動家となります。このような方々の危険は、常に激しい活動に従事させておかないとエネルギーが余ってしまい、反乱や飲酒にエネルギーを多く費やすことになることです。
 多くの酒乱はこのマークを持っています。彼らの問題の根本は有り余る活力にあります。激しい活動を行わないと活力が余ってしまうのです。手の毛が濃ければ、その傾向が強まるでしょう。
 火星線が生命線と同じ長さまでつづいているならば、この方が生きている間火星線の影響があるということです。火星線が途中で停止しているならば、その時まで影響があります。その年齢は生命線から判断して下さい。
 第536図のように生命線に欠陥があり、火星線がそばを走っているならば、このかたに重大な問題は起こりません。火星線の潜在的活力がこのかたを助けます。
 第537図のように火星線から生命線を横切って昇る線が観られるなら、この方の人生における上昇機運を示します。火星線が示す体質的な強さがこの気運をもたらします。
第538図のように火星線から線が一本ないし数本立ち上り、頭脳線に併合されているならば、この方のメンタル能力が増大されます。つまりあり余った活力が火星線から頭脳に流れ込むからです。
 第539図のように火星線から上昇する線が土星線に交わるならば、この方の経歴の上昇機運はより確実です。強い活力の支援があるからです。
 第540図のように火星線から上昇する線が、頭脳線を通り越しているならば、頭脳にとって活力が強すぎます。頭脳は緊張の連続で傷つきます。このかたは活力がありすぎて、身体を過度に使いすぎたことに気がつきません。その疲労が最初に現れるのが頭脳です。
 手が肉感的で底の部分が発達しており大きな金星宮を持ち、さらに強い生命線と火星線を持つならば、この方の性欲に耽る傾向は過剰です。余りにも健康で精力絶倫で、肉感的な手を持つということは肉欲が強く、倫理観よりも欲望の方を選ぶでしょう。
 同じ手相でさらに第541図のように火星線から線が上昇して太陽線または土星線を切断しているならば、欲望に耽ったために経歴に大きな傷がつきます。このときに太陽線がドット、十字、横棒で終わっているならば、この方の評判は地に落ちます。
 同じ手相で第542図のように強い火星線から上昇する線が、愛情線を切断しているならば、不貞によって結婚生活が破綻します。さらに愛情線の終わりがフォーク状になっているならば、破綻は決定的です。
 第543図のように火星線が手の底部を横断して月宮で終わっているならば、余りにも活力があふれ、通常の人生の長さでは活力を使い果たすのに不足であることを示します。
 これは大酒飲みによく見られる手相です。この方は月宮人の落ち着きの無さも備えています。彼らは偉大な旅行家かもしれません。そのようにして有り余る活力を使うのです。それでも余る活力は「ワインと女と歌」に使われるでしょう。
 この火星線が十字やドットや横棒や星印で終わるなら、度の過ぎた人生を送り、突然死を迎えることでしょう。さらに生命線も十字や星印で終わっているならば、この診断の確率はさらにたかまります。この手相で頭脳線が途中で破綻しているならば、この方のペースが余りにも過剰で、頭脳が疲れ果てたことを意味します。さらに頭脳線が星印で終わっているならば、この星の現れる年齢で精神障害を起すでしょう。
 生命線よりも火星線のほうが深い線ならば、本来の体質的な強さよりも潜在的な強さの方が勝っていることを示します。このような手相ならば、火星線のほうが生命線よりも強いわけで、生命線を観るときと同じ方法で慎重に火星線を観察して下さい。
 火星線が生命線よりも細いならば、火星線は単なる姉妹線です。つまり生命線を強化してこの方の人生の状態を向上させます。つまり火星線の存在は良い兆候ですが、過度の存在は破滅を招きます。
 火星線の影響を正確に読み取ることは難しくはありませんが、優れた判断力と、持ち主の「宮」タイプを見極めることが大切です。
生命線が最後まで定められた針路をとり、火星線に支えられ、火星線の強さもバランスがとれているなら、この方は順風満帆の人生を送り、健康を保ち、人生の必要にこたえる充分な活力を持っています。この方は楽しい人生を平和裡に送り、長い人生の終わりは愛と尊敬に包まれるでしょう。グラッドストーン(英国の政治家1809-1898)には、まさにそのような火星線が手にありました。
 
 
ソロモンの環
(The Ring Of Solomon)

 
 ソロモンの環と呼ばれるのは、第544図のように、人差し指の下側に見られる小さな線です。この線は人差し指と中指の間から下降を始め、木星宮をぐるりと周り、生命線が始まるあたりで終わっています。
 これは超自然現象の研究を愛する傾向を示唆しています。手相を見て他の特徴も揃っているならば、神秘的現象の研究に熟達するでしょう。この環が見られるのは、多くの場合、線の多い手相であり、通常、感情線と頭脳線の間の四角い場所に神秘十字(Croix Mistique)が見られます。このような手相を持つ方で超常現象の研究に優れた適性を持つ方を何名も知っています。この手相を持つ全ての方が心理学を好みます。
 この手相を持つ方のほとんどは優れた明瞭な線を持ち、感受性が高く、多彩な感情を持ち、必ず新奇なことに興味を持ちます。ソロモンの環があるからといって、それだけで超常現象の世界に造詣が深いと考えてはいけません。この印を観察したら、持ち主についてこの方面のことに造詣が深いのではないかと、あなたの考察を向けるべきだ・・・といえるだけです。
 このかたの超常的な能力についてなにかコメントする前に、優れた頭脳線などほかの大事な要素が揃っているかどうかを観察します。活力が十分か、研究能力があるか、忍耐力があるかなどを確認します。

 夢想的な怠け者は天からの啓示や閃きを待ち、優れた論理も無しに超常現象の研究を気まぐれに行うだけです。たとえ優れたソロモンの環が存在しても、何も行動せず話すだけの方ならば意味がありません。
 超自然的な世界で偉大な業績を残す方は四角かヘラ状の爪をもち、節くれ立った関節を持つことが多いものです。彼らの成功は懸命な研究と優れた論理から来ています。ソロモンの環があれば、超自然の研究の助けとなるでしょう。優れた素質の方にソロモンの環があれば、この線を考慮する価値があります。
 
土星の環
(The Ring Of Saturn)

 
 土星の輪は第545図に観られるように、人差し指(木星指)と中指(土星指)の間から始まり、中指と薬指(太陽指)の間で終わる線です。したがってこの線は土星宮を完全に横切ります。
 完璧な円弧を描くときもありますが、時には土星宮を横切るいくつかの線で構成されます。完璧な円弧は少ないようで、多くは第546図のように不完全な土星の輪です。この輪の存在は、この方が職業を次から次へと変える性向を示します。成功するまで長く一つの仕事にとどまることがないでしょう。
 この方は目的感を継続することができません。したがってこのマークがある方に成功者は少ないのが普通です。手にこの線があるからといって失敗の人生であるとはいえませんが、多くの場合は不完全な人生を示します。
 この線は刑務所の囚人に多く観られます。特に絶望的な囚人の手に多く観られました。私の経験では、自殺した多くの方の手相にこの線が観られました。
 土星の輪は土星宮を横断するので、この時点で気電流(Current)の流れの障壁となっています。この線のために土星宮は不完全となり、知恵や真剣さが切断され、バランス感覚も失い、弱点となります。
 この線を持つかたがたは悪いタイプの土星人になるか、あるいはバランス感覚をすっかり失い、犯罪者になる傾向があります。均衡の感覚を失うため、次から次へと方向を変え、一つの方向へ継続することができません。その結果、人生が完全な失敗に終わるようです。
 このような場合、火星宮上部が発達していませんし、親指が小さく、水星線に欠陥が観られるでしょう。特に水星線に「島」や星印が観られるならば、この方は失意に襲われ、精神障害を起こすか自殺をするかもしれません。
 柔らかくてしまりの無い手、揺れるような頭脳線、弱々しい親指、貧弱な火星宮、大きな月宮などはすべて土星の輪の最悪の仲間です。
 土星の輪があり、大きくて格子のある月宮の下まで頭脳線が延びているならば、この方の夢想は度を超えています。気まぐれで、落ち着きがなく、気が変わりやすく、自己の確立が出来ません。
 土星線に欠陥や障害があり、土星の輪もあるならば、この方の人生は継続する目的感の無さによって崩壊するでしょう。土星の輪があると太陽線も同じように影響を受けます。
 手相を観ていて、大きな障害や不幸の原因を探すとき、土星の輪があることで説明できることがよくあります。優柔不断な性格は壊れた頭脳線や「島」のある頭脳線で示されています。これに土星の輪があれば、この方の変わりやすい性格に拍車がかかります。このような組み合わせで、土星線に欠陥が観られたら、土星線に欠陥がある理由が説明できます。似たような組み合わせが、太陽線に観られる欠陥についても言えます。
 月宮人は最も気が変わりやすいタイプですが、土星の輪があるならば、さらにその性向が冗長されます。このような方が成功を継続することはほぼ不可能です。土星の輪が土星宮を完全に取り巻いておらず、破線しているならば、悪いことではありません。完全な土星の輪よりもはるかにましです。線が破れているならば、気電流が通る道も残されていますし、土星宮も救われています。
 不完全な輪の場合、欠陥のレベルに差があります。この方は少なくとも目的が定まらない傾向があります。最終的な評価を下すときに、この事を忘れてはいけません。
 第547図のように土星の輪が、土星宮で交差する2本の線で構成されていることがあります。これは完璧で大きな土星の輪と同じように解釈します。この手相を持つ方を観ましたが、そのうちの何人かは自殺をしています。
 手相に土星の輪を観たら、この方には大きな問題があることに気づいてください。土星の輪の意味を知っていれば、この方を破滅させるかもしれない移り気からも救えるかもしれません。手相学を駆使しましょう。『宮』のタイプを調べ、この方の移り気な性向を示す線を全て調べます。親指の意思の指節が強ければ、あるいは優れた頭脳線を持っていれば、それは土星の輪にとって最高の仲間です。
 これら全てのことを知っていれば、土星の輪がこの方にどれほどの影響を与えるかを正確に知ることが出来ます。
 
 
腕輪と「旅の線」
 
 腕輪とは第548図に見るように、手の基底の手首を横切る線です。時には三本あり一本の時もあります。私の経験から言うと、最初の腕輪を除き、これらの線はほとんど診断の役に立ちません。
 昔の手相見たちから伝えられてきた考え方があります。それによると、1本の腕輪あたり30年ほど寿命が伸びるというのです。わたしにはそのような事実を確認することが出来ませんでした。そこで長寿の診断に腕輪を使ったことはありません。
 別の伝統的見解は腕輪の上に見られるマークについてのものですが、これまた怪しげで、詳細を語るのは無意味だと思います。
 一本目の腕輪が深ければ、他の線が示唆する体質の強さを再確認しています。深い生命線を持ち、深く刻まれた腕輪があれば、強靭さが増しています。腕輪が不明瞭であったり、鎖状であったり、幅が広く浅ければ、この方の体質はそれほど強くありません。
 腕輪から短い枝線が上昇しているならば、このかたの人生が上昇する傾向にあります。この方の野心的努力、向上したい欲求を示しているからです。
 腕輪から長い枝線が上昇して月宮に達しているならば、この線は「旅の線」と呼ばれてきており、旅行好きを示唆しています。このような線は休み無く旅をしたがる傾向を示しますが、それは月宮人の特徴でもあります。このような線を持つ方はあらゆるチャンスを利用して旅に出るでしょう。
 「旅の線」は診断の助けとなることが多いでしょう。上昇する枝線が長ければ絶えず動き回ることを示唆し、旅行する期間も長くなります。「旅の線」を見たら、まずその方の「宮」タイプを確認しましょう。月宮人はもっとも旅好きです。水星人は2番目です。火星人、太陽人、木星人もある程度旅が好きです。しかし彼らの旅は、物質的な成功を向上させる意図を持っています。
 土星人は知識の探求のために旅をするでしょう。金星人は娯楽のためだけに旅をします。
 爪がヘラ状で「旅の線」があれば、旅をすることが確実です。手が非常にソフトならば、この方は知的な旅が多いでしょう。
第549図のように生命線から「旅の線」に枝線が出ているのを診たことがあります。この方はビジネスをやめてから、金もうけよりも書物を大事にするようになり、頭の中で偉大な旅をしましたが、実際にも何度か旅にでました。
 これらの「旅の線」は腕輪の一部と考えて下さい。なぜなら腕輪から派生しているからです。
 1本目の腕輪についてあと一つ考察することで、この線の有用性は終わりです。550図のように腕輪が中央で膨らんでいれば、腹部の内臓が繊細です。女性の場合は子を生む臓器に関係することが多く、妊娠に問題がおこるかもしれません。月宮下部や水星線に女性の虚弱性が見られるならば、膨らんだ腕輪は、その実情を強く確認しています。
 これらは結婚前の診断に有効です。子どもができるかどうかの可能性を示すからです。このようなマークがあるからといって不妊だとは限りません。しかし臓器に問題があり結果として同じになる可能性が強いでしょう。

 
 
直観線
 
 直観線は手の脇の膨らみの近くにあります。第551図のように、この線は月宮からは始まり火星宮平原部方向にカーブを描き、水星宮の上、あるいは近くで終わります。
 この線は水星線と同じ場所にあるわけですが、違いは曲線を描いていることです。実のところ私はこの線を水星線だと見なしています。
 この線が明瞭にあるならば、この方の直観力が増大していることを示します。もっともそれは水星人の洞察力が示されているだけだ、ともいえます。
 この線を持つ方は、理由もなくある印象を持ちますが、その意見が正しいことが多いでしょう。彼らにそのような意見にどのようにたどり着いたのかと聞くと、理由を挙げることができません。彼らの感受性は特別に強く、人々を鋭く評価できます。彼らは気の利いた洞察力によって、人々の正しい評価にたどり着きます。
 このマークを持っている方の中には、そのような能力に気がついていないかたもいます。そのような方は「なぜそのように考えるのか?」と聞かれると、「骨の髄から感じるんだ・・・」と答えます。
 会う人の正確な印象を受けとる能力は、向上させることが出来ます。自分の持つ直観力に気がついていない人は、人々の印象を多く感じますが、これは思い過ごしだと打ち消そうとします。
 いろいろ感じることに、ある形をとらすことは出来ます。たとえば、人々について「この人は気に入った。気に入らない」と区別できます。このような印象はだんだんと蓄積されてきます。最初は「気に入らない」と思った人が、次に会った時には「この人は嘘つきで信頼できない」とか、「ふざけていて本性を表わしていない」などと思うようになります。このような印象を言葉で表わしていくと、人々を区別する能力が高まってきます。
 私はこの線をある著名な霊媒者の手に観たことがあります(第552図)。この方によると、「ひらめき」は、自然に訪れるそうです。訪問客の印象は心の中に創られ、絵のように見えるとのことです。この直観にすっかり頼るようになると、正確さが増し「ひらめき」も増えるそうです。
 直観が何であれ、人から人へと知的に印象が伝わることです。手に直観線を持っている方は、このような印象を受けとる最高の能力を持っています。
 直観線を持っていますが、手が四角で硬く、線が余り見られない方ならば、直観を馬鹿げていると否定するでしょう。
 指が長く、指の先端が尖っており、月宮が膨らんでおり頭脳線が下降線をたどり、親指の先が尖っており、直観線があるならば、この方は「霊能者」です。
 この方には予見力があり、夢をよく見ますし、鋭い危険察知能力があります。色々な兆候を感じ、予感を信じています。この方は夢見がちで緊張しており、すぐ疲れ果てます。 
 このような人々の仲間から「霊能者」がでてきます。彼らは神秘的なオカルト世界にもっとも精通するはずです。ところが彼らの多くは、予感や印象に頼りすぎて研究に励むことがありません。したがって稀なケースをのぞいて、大した業績を残しません。熱心に思慮深く努力するかたほどの実績を残せないのです。

 直観線が深いことは、直観力が最高に優れていることを示します。直観線に破線などの欠陥があれば、直観能力は限られています。線に「島」があれば、直観はあまり当たらないでしょう。第553図のように、直観線の始まりのところに「島」があれば、この方には夢遊症の傾向があります。
 頭脳線が月宮の下まで伸びており、直観線が頭脳線を切断しているならば、知的な力が傷ついています。余りにも過大なイマジネーションと直観力が働いたためです。
 第554図のように直観線から枝線が木星宮に走っているならば、この方は直観力で野心を達成しようとします。成功するオカルト主義者に多い手相です。
 第555図のように直観線から太陽宮に枝線が走っていれば、この方は直観力を駆使して著名になります。
 第556図のように直観線からの枝線が土星線を切断しているならば、直観力に頼りすぎて人生を損ないます。これらの場合、直観線がある人々が使うのは霊媒能力と千里眼でしょう。
 第557図のように直観線の最後に星印があるならば、この方は直観力を使って大成功するでしょう。
水星宮が発達している方は直観能力を使ってお金を稼ぐことができます。水星宮が発達していないならば、直観力を使いますが策略や押し付けによってお金を稼ぐことになります。直観線に横線が入っていればこの傾向が確実になります。彼らは詐欺師の千里眼であり、霊媒であり、予知者です。
 第558図のように直観線の枝線が土星線と統合されているならば、直観能力がこの方の運命を支援します。
 優れた常識の裏付けがあれば、この線は診断の役に立ちます。顧客が霊媒だとか千里眼だとか思い込んでいるようならば、バランスがとれなくなることが多く、直観線の価値が貧しくなります。注意深く手相全体を評価することによってしか、この線がどのような影響を与えるかを判断することは出来ません。直観線を評価するには手相学を駆使してください。
 
 
煽情の小道
(The Via Lascivia)

 
 「煽情の小道」と名前がつけられた線は、余り多くは見られません。第559図のように、この線は水星線の姉妹線です。通常この線は月宮の土台の辺りから斜めに昇り、月宮上部の低いところで終わっています。
 「煽情の小道」という名前がついているのは、強い水星線の傍らにこの姉妹線がある方には、あり余る活力と健康があり、その余分な活力を扇情的に発散する傾向があるからです。
 この方の手が肉感的ならば、その通りのケースも考えられます。しかし、肉感的・官能的でないならば、余分な活力をそれぞれの「宮」タイプの好む活動に使うことが十分に考えられます。
 この線が斜めに走り、さらに手の上部には達しないため、手の底辺が示す物質的で精神性の高くない世界(the lower world)に活力が使われると観られるのです。
 「煽情の小道」が深く明瞭に刻まれていれば、間違いなくこのかたを精神性の低い世界に導く傾向が強くなります。この方は悪に染まりやすく、たとえ悪に手を染めなくとも、このマークがない人に比べて誘惑にかかりやすいでしょう。
 柔らかくて遊び好きな手をしており、金星宮が膨らんでおり、明瞭な「煽情の小道」が見られるなら、この方は費用や結果を無視して快楽に耽るでしょう。「煽情の小道」を観察したら、即、この方の欲望がどこにあるかを注意深く評価して下さい。この方が快楽好きで、酒色に溺れそうならば、この線はこのかたの人生にとって厄介な存在です。
 この線があり、さらに頭脳線に欠陥が見られるならば、有り余る活力は脳にまで影響しています。この線がありさらに土星線に「島」が見られるならば、快楽を求めることにより金銭面で恥をかきます。このような手相で太陽線とか太陽宮にドットや横線が見られるならば、余剰な活力によってこの方の評判に傷がつきます。
 第560図のように深い「煽情の小道」からチャンス線がでており、愛情線を切断し、フォーク状で終わっているならば、好色によってこのかたの結婚生活が破綻するでしょう。
 第561図のように「煽情の小道」から枝線が上昇して太陽線を切断しているならば、好色によってこのかたの成功が破壊されます。おなじことが土星線についてもいえます。
 第562図のように「煽情の小道」からでているチャンス線が生命線を切断しているならば、このかたの好色性が健康をむしばみ病気をもたらします。このように切断された後の生命線に何らかの欠陥が見られたら、この方の健康は永続的に傷つけられます。
 第563図のように「煽情の小道」からの棒線が水星線を切断しているならば、余剰活力がこのかたの健康を損傷し問題を起します。
 第564図のように「煽情の小道」からのチャンス線が生命線のドットに走っていれば、余剰な活力のため深刻な病気になりますが、その年齢はドットの位置で示されています。
 第565図のように「煽情の小道」からの様々な線が頭脳線に到達しているならば、余剰な活力が頭脳を弱め障害を与えます。この方は頭痛に悩まされるでしょう。さらに切断された後の頭脳線に、ドット、深い横棒、破線、クロス線などが見られるならば、この方は脳炎に襲われるでしょう。このような手相で、頭脳線に星印が見られたら、余剰な活力のために精神錯乱を起すかもしれません。
鮮明な「煽情の小道」があり、強い火星線があり、他の線も深く赤く、金星宮が大きく、第3指節に厚みがあり、第1指節が短ければ、この方は酒色に耽り堕落を続けます。さらに親指に厚みがあり棍棒のようならば、強姦や人殺しや放火などの犯罪を犯す可能性があります。それは己の欲望を満たすためか、あるいは己の行為を隠蔽するためです。
 第566図のように手がそれほど野獣的でないのに、火星線が月宮をまで到達しており、「煽情の小道」が存在するならば、この方は大酒飲みで呑みすぎになるでしょう。
 「煽情の小道」が水星線の姉妹線となっているならば、水星線にある欠陥を修正する意味を持ちます。水星線が波のような線を描いていて、「煽情の小道」があるならば、波の線が持つ胆汁症の症状は現れないでしょう。水星線に破れがあっても「煽情の小道」が存在するならば、深刻な胃腸問題は起こらないでしょう。「煽情の小道」が水星線の一部の長さまで存在するならば、その存在する期間だけ強靭さが付与されます。「煽情の小道」が水星線を長くサポートするほど、活力は強くなります。
 水星線が水星宮にまで達していれば、この方は優れた健康と成功を得ます。このような水星線に「煽情の小道」が伴走するならば、健康と成功がさらに確実となります。
 このように「煽情の小道」の存在にはよい面と悪い面があります。どちらかを選ぶわけですが、それにはこの線を持つ方を、手相学的に綿密に評価する必要があります。低俗で野獣的な手を持つ方の場合、強い「煽情の小道」は 脅威であり危険で過剰です。
 同じような強い「煽情の小道」でも、繊細で志の高そうな手に存在すれば、優れた結果が出ることを示唆しています。
 したがって手相学と優れた判断力が線を判断するときの土台です。この二つがあれば正確な評価に失敗することはないでしょう。□
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