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第二部 第7章

生命線

私の仮説に基づくと、生命線は木星の指(人差し指)から入った気電流が3番目に流れる線になります。この線は人差し指の下側、手の端から始まり、火星宮下部と金星宮の周りで弧を描き金星宮の下側、手の根元で終わるケースがほとんどです。(第174図)

生命線は健康状態、肉体的な強さを示しています。人生のいろいろな局面において肉体的に頑健に生きているか、それとも不安とともに生きているかを示します。手相では色々な現象に出くわしますが、その事実を確認したり説明するのに、生命線を見ることが基本になります。

生命線を見ると人生が上向きか下向きかが分かります。パワーが絶頂を迎える時期も分かります。多くの場合、人生の終わりの時期も語っています。終わる原因がなんの病気か、どのような要因かを語る場合も多くあります。

なぜ、生命線はそのようなことを示すのでしょう? はっきりとは分かりません。この線は人生の地図になっているという仮説があるだけです。

過去の記録から証明されているのは、疑う余地無く、生命線からは上記のような情報が得られることです。私たちの仮説に疑問があろうと無かろうと、得られる結果は同じです。

生命線が示す現象を、他の方法で説明できないならば、少なくとも今のところは、生命線が人生の自然なコースを示す地図だと考えてよいでしょう。

生命線はまずその方の健康状態を示します。第二に肉体的強さを示します。健康と活力と肉体的強さに関しての知識を得れば、なにが起こるかについても推察が出来ます。

生命線が存在しないケースについて議論するのは余り意味がありません。そういうケースはきわめて少ないからです。生命線の長さはきわめて多彩です。一見したところ生命線が無いように見えても、ほとんどの場合、何らかの残骸が見つかるか、あるいは形を変えて存在していることが分かるものです。

私はまったく生命線が存在しないケースを数回ですが、経験しています(第175図)。このような方は肉体的強さがなく、活力に欠けており、気力だけで生きているようでした。神経的に参りやすく、力を節約し、良く眠り、興奮を避ける方々でした。

生命線が無いことは、その方が髪の毛1本で人生を支えていることを意味します。この方に、死という訪問客はいつでも訪れます。彼らは頑強な状態で生きてきたことがありません。常にデリケートです。

これから生命線の研究を始めるわけですが、最初に言っておきたいことは、大きな親指と優れた頭脳線があれば、貧しい生命線を大いに助け、人生が永くなることです。
したがって死ぬ時期について、絶対的な宣言はしないほうがよいでしょう。確かに大きな危険が待ちかまえているのですが、強い意思の力で死を免れることもあります。たとえ薄弱でも生命線があるほうが、何もないよりもはるかに良いことは事実です。線があることは活力があることです。まったく線が無いなら、気力だけに頼ることになり、気力が無くなるとすべてが崩壊します。


第176図のように生命線と土星線と区別をするのが難しかったり、第177図のように生命線の内側に強い影響線がでており、区別に悩むときがあります。第176図の場合、左側の内側の線が生命線ですが、生命線が無くなるところから、土星線が生命線の役割の一部を果たしています。

第177図の場合、生命線は2本目の線です。その内側にある線は、生命線に強靭さを加えます。このような判断をする場合の基本は、生命線が金星宮を回り込むことです。金星宮の上を通ったりしません。このことを覚えていれば、生命線と他の線を読み間違えることは無いでしょう。

通常、生命線は木星宮の下の手の端から始まります(第178図)。ここがノーマルな場所で、人生の始まりです。しかし時には生命線が木星宮の上から始まることがあります(第179図)。この場合、この方はきわめて野心的です。富と成功と知名度を求めるこの方は、有名人と知り合うチャンスを逃すことがありません。

この方が土星人ならば、土星人らしい分野に野心を持ちます。たとえばオカルト研究とか、物理、化学、医学、農業、鉱業です。土星の指(中指)の下部(指節)が優勢ならばお金に関して貪欲でしょう。

この方が太陽人ならば、芸術、資産、世界的な知名度・・・などの面で成功したいという野心を持ちます。野心を持つ分野は薬指の、どの指節が支配的かによって分かります。

この方が水星人ならば、雄弁家、科学、金もうけなどの分野で野心を持ちますが、それは指節を観察すれば分かります。

このような生命線の始まり方をもつ方は非常に誇り高いでしょう。

第178図は生命線の始まり方の典型です。他の場合は、生命線が始まる場所から診断をすることになります。

手のひらの上で生命線の描くカーブは、微妙に異なります。もっともよく見られる変化は、生命線が第180図のように親指の近くを通るケースです。このコースを通るということは金星宮の大きさが縮小されたことを意味します。金星宮の働きが弱まるため、この方は冷たく同情心に欠け、異性に対する興味や欲望に欠けます。結婚して子供に恵まれるかどうかを見る時に、このマークは重要な指針となります。金星宮の持つ特性である性欲が少ないということは、それだけ子供ができるチャンスも少ないということです。

この方は異性が接近してくると、追い払ってしまう傾向があります。そこで昔の手相家は、このような線を見ると、不妊の印としました。このような理由付けには正当性がありますが、生殖不能だとはいえません。

生命線がこのようなコースをとるということは、このかたが長寿ではないことも示します。この方は、異常に乾いており、心が温かく熱望にあふれている方の活力や健康が欠けています。冷たいことは死に近いことを示します。それは肉体的かもしれませんし、必要な感情が欠けているということかもしれません。

第181図のように生命線が手のひらを幅広く通っていれば、金星宮の領域が広がったことを意味します。「宮」の領域が広がることは、その宮のパワーと効力を高めます。

この方は情熱的で温かく、 寛容で、同情心に溢れ、周りの人々を惹きつけます。この方は人にも強く惹きつけられ、若くして結婚し、99%の確立で、子供に恵まれます。金星宮が制限された方とは対照的になるわけです。このような生命線を持つ方は長寿であり、強靭な活力と体質を持っています。この方には温かさがあるからです。

一般的に言って、生命線が長いほど、その方の人生が長くなり、短いほど寿命が短くなります。この一般論は、経験的に大体正しいのですが、絶対的ではありません。したがって絶対的な言い方をすると間違いの元になります。むしろ、最低限の言い方しかしないことを、お勧めします。

私は死者の手相を研究したことがありますが、生命線にはっきりと死の兆候が出ているケースがたくさんありました。一方、死者の手相に病気で死んだ時期を超えて、立派な生命線が存在することもありました。

このことから生命線は不正確だという結論に達する方もあるかもしれませんが、それはこの件に関する理解が不十分な為です。事実を語ると、生命線はその方の活力と自然な健康状態を示しています。一方、死のマークがあるのは感情線であり、頭脳線であり、水星線であり、チャンス線や個別のマークで示されています。

手相では生命線が立派に存在するのに、死が訪れている場合は、上記のどこかにそれが示されています(アルバート・フランツの手相を参照のこと)。

危険な病気や死の兆候を生命線だけに求めるのは、手相の見方としてはきわめて未熟です。生命線に過大な期待をしており、診断が成功しないと非難するかもしれませんが、責められるべきなのは生命線ではなく手相家のほうです。

病気や事故や暴力、首つり、感電などで亡くなった方の手相を研究すると、これまでに述べてきたことが正しいことが分かります。死の兆候は手相に出ているのです。ただ正しい場所を観察しなければなりません。

正しい場所は生命線の時も他の線の場合もあります。このことについては明確に指摘しておきたいと思います。そうでないと、 読者が、間違いを犯す恐れがあるからです。

生命線が強靭で、優れており長ければ、この方の体質は強く、老年に達するまで生命を維持すると判断して間違いないでしょう。線が短ければ、活力満開の時期が短くなります。その後は、生命を維持するために注意深く活力を使うことになるでしょう。

生命線を診断するには両手を観察します。左手に強い体質を示す長くて深い線があるかもしれませんが、右手を見ると線が鎖状になって崩壊していることもあるからです。この場合、左手は自然な状態を示し、右手は現状を示しています。

これらの変化は線の性格に現れます。よく見かけるのは、片手の線が短く、別の手の線が長いケースです。右手の生命線が長ければ、人生は長くなり体質は強化されています。右手の線が短ければ、人生は短縮されています。

生命線の診断には、特に両手を見ることが大切です。どの手でも、長くて優れた生命線があれば、自然な活力は長く維持されるでしょう。一方、線が短ければ、線の終わった辺りに危険が潜んでいます。このことを無視してはいけません。

生命線の「性格」は最も重要です。この方の肉体的強さ、剛健さ、活力が読めるからです。線が深くよく刻まれているならば、気電流は深い運河を良く流れます。そこでこの方は活力にあふれ強靭で、精力的で、抵抗力が強く、病気になりません。

このような強い生命線は粘液質タイプ(感情の変化や活気に乏しいが,粘り強く勤勉な気質)の方によく見られます。彼らは肉体的な強さで生きており、神経質なエネルギーをあまり使いません。したがって最も深く刻まれている生命線は、敏感な神経を持たない、線が少ない人の手相に現れます。彼らの人生は安定しているでしょう。心配もしませんし、繊細でもなく不健康でもありません。肉体的にもかなりの酷使に耐えます。

手の密度と関連して、深く刻まれた生命線には注意を払ってください。線が浅かったり、幅が広かったり、鎖状であるということは、たとえ柔軟性のある手であっても、深く刻まれた生命線の持ち主のようなエネルギーは持ち合わせていません。生命線が深い方は、興奮をするような事態に直面しても心配を払いのけ、冷静に対処することが出来ます。

生命線が深く柔軟性のある手の方は、手の密度からくる活力があり、自信に満ちており、周りの方々にもその影響を与えます。遊びでも仕事でも、何をしても熱烈です。

生命線が深くて長い方は、生命力と逞しさが人生の最後まで続くことを示します。ほとんどの生命線は下のほうになるにつれて、細いでしょう。生命力が衰えるからです。精力、強靭さ、健康、熱情、自信、激烈、豊富なエネルギーが、深く刻まれた生命線の特長です。そしてこの傾向はどの「宮」タイプにも影響を与えます。

このような生命線を持っていれば、木星人の「食べて呑んで楽しむ」という傾向の強さと活力は増大します。このタイプの木星人には大酒飲みが多いでしょう。深く刻まれた生命線と木星人というコンビネーションは、大酒飲みの典型です。人差し指の第三指節が豊かで手の平と線が赤ければ、この方は既に大酒を飲んでいることでしょう。ただしこの方は呑みすぎない限り安全です。生命線が強靭なので、生命力を失うまでにはかなりの大酒を摂取できます。このタイプの方は死ぬまで病気にかかることなく、卒中などで死ぬケースが普通です。

典型的な火星人の場合にも、同じ危険が潜んでいます。
深く刻まれた生命線を持つ太陽人は、健康でタフです。世の中を渡るのにも苦労をしないタイプです。


金星人はきわめて情熱的です。そこに健康と生命力が加わるので、金星人的情熱がさらに増加します。


すべてのケースで、それぞれのタイプに優れた健康と生命力の増加が加わります。このことを理解していれば、様々なコンビネーションに出会っても、正しく解釈できます。

幅が狭くて細い線は、生命力も逞しさも病気に対する抵抗力も少ないことを意味します。したがって様々な健康問題を克服できない傾向があります。線が細いからといって、繊細でいつも病気がちとは限りませんが、深い線を持つ方のように、苦難に耐え、病気に抵抗する力がありません。

生命線の性格を観る場合には、他の線とのバランスを検討してください。

生命線が深く、他の線たちが細く繊細なら、その方の人生は大きな心配事もなく、神経発作などの問題も少ないでしょう。

生命線が細くて、他の線が深く明瞭に刻まれていたら、その方は常に緊張状態にあり、健康にも間違いなく問題が起こります。なぜなら、生命線の細い線は、手のひらを流れる気電流の量に対して大きさが不十分だからです。このようなコンビネーションを見たら、人生のどこかで健康に破綻が起こると観てください。

細い生命線は必ずしも神経質な線だとは言えませんが、深い生命線を持っている方に比べると繊細です。彼は悪いことが起こることに気付きますし、健康に問題があることも直感的に把握します。そして、働きすぎを怖れます。探検家や投機家などのように負担の大きな仕事には、深く刻まれた生命線を持つ方が向いています。

まとめると、細い生命線は逞しさや、肉体的強さ、優れた忍耐力などの不足を示します。生命線が細い方は、決して体力的に無理をしてはいけません。

木星人と火星人の場合、細い生命線は彼らのやりすぎる性格を減じます。体内からすごい生命力が押し出してくる力がないため、彼らは放蕩から来る卒中や血液障害などにもなりませんが、神経障害になりやすいでしょう。太陽人ならば、すべての速度が遅くなり、金星人の場合は肉体的な充足を強く求めることをやめます。

強い生命力はすべての「宮」タイプの人々の望みを高めます。一方、細い生命線は逞しさの欠如ですから、あらゆるタイプの人々の生活力を最小に減らします。したがって細い生命線を持つ方は、より穏やかな方になります。彼らは怠け者であることがよくあります。柔軟性のある手を持つ人の場合でも細い生命線を持つならば要注意です。なぜなら、肉体的活力の不足がエネルギー不足になることが良くあるからです。

第182図に見られるような、幅が広く浅い生命線は、生命力の不足を示します。この場合、病気に対する抵抗力がなく、頑強さに欠け、体質も弱く、肉体的活力と筋力が不足しています。このような手相を持つ方は、あらゆる種類の病気の犠牲になります。

この方の体には活気がなく、弱い状態にあり、バクテリアが繁殖する豊穰な土壌になっています。したがって耐久力もなくスタミナ不足で、自信も欠如しています。体質が弱くエネルギー不足で迫力がありません。全ては体力不足が原因です。生来の怠け者なのではありません。

このような生命線を持っ方は、体力を消耗する労働を避けますし、いつも体調が悪く、慢性的に不平不満を訴えます。彼らは人々に依存します。友人や親族に寄りかかり、やがて面倒をみてもらうようになります。

彼らが成功者になることは稀です。競争の波に打ち勝つ強さがありませんし、時代の流れにも乗れないからです。攻撃性も強さもなく、人に面倒を見てもらうか、人に従う立場になります。

このような生命線は過度に神経質な方であることを示します。この方は心配性です。状況に押され、特別な努力をしなければならないとき、この方は人々の前に一歩を踏み出すことが出来ません。この方が出来る仕事は、決まり切った安易な仕事であり、責任を伴う仕事は向きません。

肉体的にハードな仕事や大きな責任を負わされたりする仕事だと、この方は長続きしません。このような生命線が、たるんだ手に観られるならば、極端に無精でしょう。たとえ柔軟性のある質の高い手に見られても、幅が広く浅い生命線の欠点を乗り越える強い生命力はありません。

指の爪がヘラ状ならば、知的には活動的です。ヘラ状の爪の持ち主は、多くのスポーツやゲームに有能で、人生においての戦いにも長けています。しかし、この生命線の持ち主の場合は、その特質が弱まって影の存在になってしまい、業績を上げることが出来ません。

木星人であっても特別に秀でる強さがありません。火星人ならば弱すぎて戦えません。金星人の場合は、いくら性的関係を望もうとも、肉体的パワーが不足しています。この方に子供ができることも珍しいでしょう。

このタイプの生命線には多様性があります。時には非常に幅広く浅いときもあります。この場合、気電流が通れる深い運河は存在しません。線を見たらその深さと幅の広さに注目してください。

左手の生命線が優れており、右手の生命線の幅が広く浅いならば、年齢を重ねるとともに身体が弱くなっていきます。これが逆ならば年齢とともに改善されていきます。

線のバランスも見てください。生命線が幅広く浅く、他の線は優れている場合、他の線が示す優れた面を実現することが出来ません。この方は人生に成功しませんし、病気がちで、元気もなく惨めです。

このような線に出会ったときは、土星宮を注意深く観察してください。土星宮が大きかったり、土星宮の特質が強く現れているなら、このかたはメランコリーで陰気で惨めです。このタイプの方は、自殺する率も他のタイプに比べ高いでしょう。

女性の手の月宮の下側3分の1に、女性特有の弱さが現れていると、その方は自己破壊の傾向を強く持っています。

このような線を見つけたら、すぐに健康面の欠陥に注意してくください。主となる「宮」タイプの病気のこともありますし、2番目、3番目の「宮」タイプの場合もあります。これらのことは手の他の部分に示されています。チャンス線がそのような欠陥の方向を示していることがよくあります。

このような線を持つ方は結婚されないほうがよいでしょう。家庭がたちまち病院になってしまうからです。時には頑強な人がいて人生を看病に費やせる人がいるかもしれませんが、それは稀です。このような線を持つ方が一番頼れるのはご両親です。

第183図のように生命線が階段のようになっているのは、幅が広く浅い場合と同じだと考えてください。健康はきわめて不安定でばらつきがあります。この方はデリケートなだけでなく、繰り返し病気になりますが、それもかなりの重症になります。

第184図のように生命線が、一本の深い線ではなく複数の線で構成されているなら、この方の健康は不安定で繊細で、基本的に虚弱体質です。この場合、どの「宮」タイプであっても活力が低下しており、強さにも欠け、活動的で前向きな人物とはなりえません。

「宮」が分かればどんな欠陥を持っているかも分かります。その欠陥は貧弱な生命線で増幅されます。この方を繊細にしているのは、「宮」タイプ独特な健康問題です。「宮」がわかれば問題の所在が明らかになります。

第185図のような鎖状の生命線は、気電流が流れる大きな障害物があることを示しています。このような生命線を持っている方はデリケートで、厄介な病気に繰り返し罹ります。鎖が生命線の全てにおいて観られるなら、貧弱な健康状態は生涯つきまとうことになります。しかし生命線の一部だけならば、鎖になっている時代だけにおいてデリケートです。

鎖状の線の方は、幅が広くて浅い線の持ち主よりもさらに繊細です。鎖状の線を流れる気電流は、多くの岩にぶつかり浅瀬に乗り上げることになります。このような線では健康が損なわれることがお分かり頂けると思います。

上に述べた生命線の性格は、一般的な見解です。これらの一般的な性格を、線の始まりから終わりまでの詳細に調べます。そうすれば、何歳からどのくらいの期間、衰弱したり病気になるかが分かります。線の性格を観れば生まれつき病気がちなのか、虚弱なのかが分かります。一方、サインやチャンス線を観れば、突然の病気や強烈な熱病などが起こるかどうかが分かります。

ほとんどの手の場合、生まれてからの数年間は第186図のように、鎖状になっていたり、明瞭ではないものです。これが示しているのは、幼児の時代に病気に罹りやすいことです。このような状態が長く続いていたら、赤子はかなり後になるまで、安全な状態になっていなかったことが分かります。反対に、このような線が短ければ、赤子はかなり早くに安全圏に入ったことを示します。

その後、線が深く明瞭に刻まれており、それが最後まで続くならば、その方は赤子の繊細な時代を乗り越えてから体質が強くなり、生涯にわたって頑強に生きるでしょう。赤子の時代が過ぎても線が細く、それが最後まで続くならば、その方の体質は基本的に精力的ではなく、強壮になることも無いでしょう。

子どもの頃の繊細な時代を過ぎても鎖状が続いたり、幅が広く浅いならば、人生を通して、壮健ではありません。体質的にいつも弱いでしょう。誰の人生においても、壮健な時代と、体が弱る時代があるものです。弱い体質の方でも、元気な時代があります。それは生命線の性格の変化で読み取れます。

第187図のような線の姿に遭遇することがあるかもしれません。これは次のように読みます。

12歳までの子供時代は病弱だった。だがそれ以降、健康が目覚ましく向上した。だがこの方は壮健ではない。30歳頃に再び、繊細な時期を迎えた。それが3年間つづいた。その後は完全に健康を取り戻し、壮健となり活力にあふれるようになった。この状態は50歳まで続くが、その後だんだんと弱くなり、それが人生の終わりまで続く。

生命線の変化は多彩なので、たくさんの図版を使っても、語り尽くせませんし、可能性の一部すらも伝えられません。そこで一般的な法則に従って、第187図で示したような方法で観察すれば、すべての生命線の変化を正確に読み取れます。

これらの虚弱体質の背後には原因があります。原因となっているのは「宮」タイプが持つ健康上の欠陥であり、ほとんどの場合は慢性病です。あなたの顧客が虚弱体質であることが分かったならば、何が原因かを見つけ出します。このさいには、「宮」タイプを知ることが役に立ちます。なぜなら生まれつきの傾向がわかるからです。

「宮」タイプの組み合わせが判明したら、まず主要な「宮」に格子や横棒線(クロス・バー)、交差線(クロス)、その他のマークがないかを調べます。それによってどのタイプによる健康欠陥が分かってきます。なにかマークがあれば、病気のリストをチェックして、爪、色、水星線を検討します。それらを見ることで「宮」タイプの健康欠陥のうち、どれが体質を弱めているのかがわかります。このような情報を元に顧客には、単に体質が弱いということだけでなく、原因まで教えることが出来ます。

主要な「宮」に健康欠陥が見当たらないならば二番目に支配的な「宮」、三番目に支配的な「宮」を調べます。さらにすべての宮に健康欠陥の印がないかを調べます。必ずどこかにマークがあります。正しい場所を探すことが大切です。時には生命線から派生するチャンス線が原因となる場所を指し示すことがあります。ほとんどの場合はどこかの「宮」にマークがあります。

個別のサイン(印)、あるいは線の「欠陥」を見ると病気が発生する時期、発生した時期が分かります。欠陥は横棒で線が切られていたり、「島」やドットや破線や断線があることで確認できます。

生命線を横切るカット線は、気電流の流れを邪魔します。カットされた生命線の時期を見れば健康は損なわれる時期が分かります。

特別に神経質な人の場合、生命線が小さな線できめ細かくカットされていることがあります。線は繊細で生命線を二つに分けるという感じではありません(第188図)。これらの線は無数の悩みを抱えていることを示します。極度に神経を使っている結果です。この方は軽度な病気を色々抱えていることでしょう。その結果、気の落ち込みや不健康が続いています。

横切る線が繊細ならば、病気は深刻ではありませんが苛立たしいでしょう。その病気も生命線をカットする線の数だけ存在します。

もしも横切る線が深く生命線をカットしているならば、病気は深刻です。線が赤ければ熱による病気です。横切る線の深さによって病気の深刻さを判断します。通常、これらの線は「宮」あるいはどこかの線で終わります。その終わる場所によって問題の性質についてのヒントが得られます。病気が何歳の頃に発症するかは生命線から読み取れます。

第189図のように、生命線を横切る線が土星宮の格子のマークのところで終わるならば、土星宮特有の病気を意味します。そのどれであるかは爪と色から判断できます。

第190図のように横断する線が太陽宮の感情線のドット、破線、「島」に達しているならば、この方は心臓病です。その結果については感情線か生命線の終わるところから判読できます。爪と色は診断の助けとなります。

第191図のように横断する線が波打つ水星線に達しているならば、病気は黄疸か深刻な胆汁性熱でしょう。病気が起こる年齢は生命線を横切る線の位置からいつでも読み取れます。

第192図のように横切る線が火星宮上部の格子状のところに達しており、この方の主要な宮が火星ならば、問題は血液障害か咽や気管支の問題でしょう。爪を見れば確認できますし、水星線が「島」になっていれば咽や気管支の問題でしょう。

第193図のように横切る線が月宮上部の格子やクロス線(交差線)に走っているならば、腸に問題があるか、腸内で炎症を起しています。

第194図のように横切る線が月宮中部の格子模様に達しているならば、痛風やリウマチの問題を抱えています。土星宮に向かう線に「島」があれば、このことはさらに確実になります(第195図)。このように二重に示唆されていれば、月宮に格子やクロスが見つからなくとも、痛風やリウマチの問題を確実に抱えています。

第196図のように、横切る線が月宮下部の格子や横線や交差線に達している場合、病気は肝臓、膀胱、婦人病です。手が白く柔らかく締まりが無く、見た目に透明感があれば、肝臓や膀胱の病気です。

第197図のように水星線に星印があるとき、特に頭脳線と交差するところに星印があるならば婦人病であることを示します。このようなマークがあっても生命線が優れている場合があります。この方の「宮」タイプによる欠陥は「宮」に格子などの欠陥が見られるので生まれつきのものです。しかし生命線が強ければ、体質が強靭であり、病気に対する抵抗力があります。そこで慢性病が発生するのはひどい病気になったときだけであり、虚弱の状態が長々と続くことはありません。

生命線が細かったり、鎖状であったり、広くて浅い場合は、横切る棒線がより多く見られるものです。体質が強靭ではなく「宮」タイプの持つ病気を押しのけるほどの力が、深い線に比べて不足するからです。

横切る棒線がある場合、切られた後の生命線がどのようになっているかに注目します。それをみれば回復したかどうかがわかります。

第198図のように、細い生命線が横棒線でカットされ、線が頭脳線の「島」やドットや交差線、断線などに達しており、生命線の方には「島」があったり幅が浅く広がっているようなら、頭脳に厳しい攻撃がここなわれています。この方は本質的に強靭ではありませんし、通常の健康状態には戻れないでしょう。この病気の為、頭脳も影響を受けています。それは頭脳線に「島」があることからわかります。

時には生命線を横切る棒線が第199図のように、金星宮の影響線から始まっていることがあります。このような場合、病気の影響への心配が病気の原因です。特に影響線が深く強ければ、この診断は当たります。

第200図のように横切る線が狭い中庭(感情線と頭脳線の間)に至っていれば喘息の気配があります。ここが狭くなっているのは健康面から見ると窒息の傾向を示します。これは喘息の発作と関係することがわかっています。

まずは狭い中庭に注意してください。それから診断をします。なぜなら中庭を見るだけで病気が分かるからです。横切る線が通常の中庭に達している場合はこのような診断は出来ません。

横切る線が第201図のような階段状の水星線に至るならば、病気は胃腸にあります。このような水星線は胃腸の弱さを示します。

第202図のように横切る線が水星線の島に至っているならば、咽と肺に問題があります。水星線の島はこのような病気の存在を示します。

第203図のように生命線に「島」があるのは、この期間に気電流が二つに分かれて流れていることを示します。したがって精力も弱まっています。つまりこのころは虚弱な時期であることを示唆します。島が始まるところが、虚弱になる時期です。島の終わりは虚弱な時期の終わりを示します。しかしその後の線がしっかりしている必要があります。

第204図のように島がすごく小さければ、単発的な病気です。そういうときは、宮、頭脳線、感情線、水星線、チャンス線など健康を示唆する指標を調べて病気の性質を診ます。

第205図のように島が継続してあるならば、鎖状と同じようなものです。つまり病気と虚弱の時期が続きます。手の他の部分から問題の原因を探ってください。このケースの場合、最初の島が小さく、その後だんだん島が大きくなるならば、問題が深刻化しています。その反対のケースは問題が解消される方向であることを示します。ほとんどの「島」はドットよりは大きく見えますが、「島」は深刻な発作よりも慢性的な病気に影響されることを示しています。

一般的に「島」があることは虚弱であることを示しますから、問題を探ってください。あなたがまずすべきことは、虚弱の原因を見つけ出すことです。多くの方々の手相には、生命線に「島」があり手の至るところに交差線が見られます。これが示すのは、心配性で心が不安定なことです。それが「島」の原因であることが多いようです。心の不安は「島」が出来る一つの要因です。

「島」を見たら、すぐに手全体を観察して健康面での欠陥を探してください。どこかで「島」の原因が見つかります。

第206図のように生命線に「島」があり、頭脳線がたくさんの棒で切られていることがあります。他に健康上の欠陥が見られず、切る棒が鮮明ならば、過度の頭痛が虚弱の原因です。この棒が深ければさらに深刻な脳の障害を示唆しています。

第207図のように頭脳線と生命線の両方に「島」があるならば、頭脳が虚弱の原因です。

第208図のように頭脳線にドットが現れ、生命線に「島」があるならば、虚弱の原因は脳炎です。特にドットの色が赤くあるいは紫色の場合は、脳炎であることが確実です。

第209図のように感情線にドットがあり、生命線に「島」があるならば、心臓病が虚弱の原因です。感情線のドットは鋭い痛みに襲われていることを示します。ドットの数が多ければ痛みに襲われる回数が多いでしょう。その結果、生命線に「島」が現れるデリケートな健康状態となるのです。爪と色を見ればこれらが確認できます。

第210図のように感情線に「島」が出ていれば、一般的に心臓が弱い為、生命線にも「島」ができます。爪と色も見てください。心臓の弱さが確認できます。感情線の「島」はドットは異なり急激な痛みを示しません。むしろ構造的な虚弱です。

第211図のように生命線に「島」があり、水星線が波状ならば胆汁の分泌が過多で虚弱になります。

第212図のように水星線が階段状で生命線に「島」があるならば、消化不良、胃弱など様々な胃腸の不振が虚弱の原因になっています。

「宮」に格子や横線、横断棒など欠陥のマークがあれば、その「宮」独特の欠陥タイプが原因で虚弱を生んでいます。

第213図のように生命線の「島」の前にドットがあるならば、虚弱な期間に続いて鋭い痛みがあるでしょう。その痛みの性質は手の他の部分から読み取ります。

時には第214図のように複数の示唆があるときもあります。人生の始めの頃の生命線に「島」が見られ、頭脳線にも問題が見られます。さらに人生の後半にも「島」が見られ感情線に「島」が見られ、水星線が波形であったり「宮」に欠陥が見られます。これは人生の2つの時期に虚弱になること示します。人生の初期と後半です。頭脳線に欠陥があることが生命線の最初の「島」の原因です。二つ目の「島」は2度目の虚弱期間を示しますが、感情線に問題があることで説明できます。

生命線にある「島」の数だけ、虚弱になる期間があります。その原因となる病気は毎回異なることもあります。その原因を調べるのは第214図の説明で述べたようにします。

第215図のように生命線に「島」があり、「島」からの線が土星宮に向かっており、二本目の線が月宮の真ん中の下から走っていれば、痛風かリウマチが虚弱の原因です。

 第216図のように生命線に「島」があり、土星宮に格子があり、島に繋がる線があり、土星宮の下の頭脳線に「島」があり、さらに爪がフルート状でもろいならば、麻痺とか中風が問題です。

生命線に「島」があり、木星宮にある赤や紫のドットと、「島」を結ぶ線があり、手の平の線が貧弱で赤く、頭脳線も細ければ、卒中の傾向が問題の原因です。さらに第217図のように火星宮上部に格子や横棒が見られれば、卒中がさらに確実です。

生命線に「島」があり、土星宮に格子があり線で結ばれており、波状の水星線があるなら、極端な胆汁分泌過多であり、胃弱がこのかたの問題です。さらに手が黄色かったり、第218図のように頭脳線がたびたび棒でカットされていたり、小さな「島」が見られるなら胆汁症の頭痛の持ち主です。

これらすべてのケースを見ると、生命線の「島」は健康面での欠陥を示していることがおわかり頂けると思います。お金や人生の状況を示しているのではありません。病気については生命線を見ます。金銭面については土星線や太陽線から判断します。貧弱な健康は金銭面や人生の状況に影響を与えますが、生命線からお金や人生の状況判断はしません。

女性の生命線の場合、42歳から46歳の辺りに「島」があるのはごく普通のことです。これが示唆するのはこの年代に人生が変わることです。「島」の期間を見れば、それがどのくらい継続するのかがわかります。

第219図のように女性の手のこの場所に「島」が見られるならば、女性の人生に変化があったと見てよいでしょう。「島」の後の線を見れば、その変化がどのくらい厳しかったかがわかります。

「島」の後が深い線ならば、変化があった時だけ虚弱になったことでしょう。線が細く、あるいは広く浅く、あるいは鎖状になっていれば、この方は完全に昔の強さを回復することが無いでしょう。

「島」があり第220図のように月宮下側に格子が現れていれば、婦人病が健康回復の障害になっています。変化が起こる前にこのマークが出ているならば、医学的治療を受けるように進言してください。変化が起こる前に問題を取り除く為です。

第221図のように「島」と格子を結ぶ線があるなら、婦人病の問題はかなり確実です。さらに頭脳線と交差する辺りの水星線に星のマークがあるならば、100%確実です。

人生の変化を示すのは「島」だけではありません。この年齢の頃の生命線には他の欠陥も示されます。

第222図のようにこの年代になる前の線が深く力強く、この年代になると細くなるのは、この年代に問題が起こることを示しますが、それほど深刻ではないことを意味します。

第223図のようにこの年代になると線の幅が広くなり浅くなるならば、この方の体質はすごく弱まります。どれほど深刻かはその先の線の状態でわかります。幅の広さや浅さ、鎖状が最後までつづくならば、もともとの力強さは、回復されません。人生のこの時期は複雑です。「島」や破線が頭脳線によく見られます。これはこの時期、メンタル面の強さが弱まっていることを示します。

女性の障害はお腹の炎症という形でも現れます。そのことは『宮』に示されます。時には心臓が弱まるときもあります。それはこの年代の感情線に現れる「島」、破線、ドットで示されます。

生命線に「島」があることはその時期、健康面で衰退していることを意味します。そのことを念頭においてその原因を探る必要があります。慌ててはいけません。手の細部まで全てを観察して、全てを考慮してください。これを急いで行うことは出来ないのです。健康に関する観点を全て検討して「島」と結びつけなくてはいけません。注意深く観察すれば全ての原因と結果を知ることができます。

第224図のように生命線にドットがあることは極めて稀です。ドットは深刻な病気か事故を示唆しています。ドットのサイズは色々です。ピンの穴のようなドットから線を壊す大きな穴まであります。色も様々です。ドットの重要さは色と大きさで判断してください。

色が白いドットは、もっとも問題が少ないと言えます。白いドットを見たら手の平を観察して、すでに述べた原因を探る方法で病気を見つけてください。

赤いドットは熱病の傾向を示します。ドットの色が深ければこの判断はより正確になります。深いあかね色(深紅色)で紫色の色調ならば、腸チフス、発疹チフスのような深刻な熱病の発生を予示しています。ドットがあることはこの方の人生のある時期に特別なことが起こることを示しており、その後には「島」や鎖などの欠陥が現れているものです。したがってこの方は強靭な体に戻ることはないでしょう。

第225図の場合、生命線にドットがあり、その後には「島」があり、その後も鎖状の線となっています。さらにドット辺りから横線が出て、頭脳線の小さな「島」か横切る線、あるいは星印に向かっています。これが示すのは頭脳に熱病が起こり体が弱くなり、二度と回復しないことです。

第226図のように生命線のドットから線が出て、火星宮上部に走り、水星線に「島」がある場合は、病気が気管支炎のような咽の病気であることです。

第227図のように生命線のドットから線が出て月宮上部と結ばれ、そこに格子があり、別の線が木星宮に向かっているならば、腸が炎症を起しています。

第228図のように、生命線にあるドットが、太陽宮の下にある「島」やドットや横棒と線で繋がれているなら、病気は心臓病です。

第229図のように生命線にあるドットが、波状の水星線にあるドット、横棒、交差線と線で結ばれているならば、病気は胆汁質の熱病です。水星線のドットは鋭い発作を示します。波状の線は慢性的な胆汁症を示しています。

第230図のように生命線にドットがあり、月宮の中央部に横棒線、格子、交差線、貧弱な星印があり、線で結ばれているならば病気は痛風です。さらに土星宮にあるドットから線が走っていれば間違いなく痛風です。

第231図のように生命線にあるドットが月宮下部にある貧弱な星印、格子、横線、交差線と結ばれていれば、深刻な肝臓か膀胱の問題を抱えています。生命線のドットの色がハッキリとした黄色なら、胆汁質の熱病です。

第232図のように生命線にドットが見られ、線で土星宮の交差線と結ばれているならば、事故を意味しています。土星人は事故に遭いやすい傾向があるからです。

第233図のように生命線が断線になっていることがよくあります。断線の問題の深刻さは、断線の幅の広さやその後の修復具合を見ればわかります。生命線を流れる気電流が破線に遭遇すると、破れを乗り越えて本線に戻ろうとします。簡単に戻れるかどうかによって断線の深刻さが決ってきます。深くて力強い生命線に見られる断線は、幅が広く浅い、あるいは鎖状の生命線に見られる断線よりも問題は深刻ではありません。

深い生命線ならば
気電流は豊富に流れていますし、断線する直前まで力強く流れています。その結果、その勢いを利用して断線を乗り越え生命線に戻ることが出来ます。これまでに深くて力強い生命線に定期的に断線のある手相を見たことがありますが、それでも優れた線でした。

浅くて幅が広い生命線や鎖状の生命線だと、
気電流は断線に遭遇して動きが鈍くなり、破損をカバーする動きも盛り上がりません。全ての断線は健康にブレーキや障害が起こることを意味しており、その結果は顧客の人生に影響を与えます。障害は病気か事故です。

事故の診断をするのは簡単ではありません。私は以下を判断の基準にしています。手相をみて、あらゆる面で健康体であることを示しているのに、生命線に断線があるならば、事故の可能性が高いと考えられます。そのような手相における病気の兆候は断線ではなく、別の形ででているはずです。

さらに優れた生命線に断線があり、健康面では完璧なら、これは事故を示しているでしょう。断線を観たら健康に障害があることを示唆していることに間違いはありません。多くの場合、断線の原因は簡単に分かります。宮に健康面の障害が現れているからです。「宮」にチャンス線や個別の印があることもあります。

第234図のように断線がすぐに修理されているようならば「島」やドットほど深刻な問題ではありません。

しかし第235図のように修理されていないならば、生命への脅威があると見なしてください。

第236図のように断線の最後が後ろ側に戻っているならば、極めて深刻です。断線の幅が広ければ広いほど、断線にフック状の戻りが多く見られるほど、健康回復の可能性が薄くなります。

断線を判断するには、まずどのくらいの幅になっているかを見ます。さらに断線の終わりと次の線の始まりの状態を見て、修復の見込みが無いかどうかを判断して危険性を評価します。

第237図のように小さな断線がつづいているならば、鎖状の生命線と同じようだと考えることが出来ます。健康はときどき途切れ、活力が欠け、体質的にも頑強ではありません。

第238図のように断線の後の線がだんだんと細くなっているようならば、活力が減退しています。この方は病気になるたびに抵抗力が弱まります。つまりどんどん弱くなり活力が消えていきます。このような線は体質的な弱さと、特別な病気に襲われることを示しています。

断線は、その時に病気になったことを示します。ただし第238図のような線の場合は、断線ごとに厳しい病気になるのではなく、慢性病が繰り返し起こっていると見るべきです。この病気の性質については「宮」とかその他の健康の指標を見ます。

第239図のように線が細いスタートで、断線があるごとに深くなることもあります。この場合は人生の最初の数年、断線が起こるのに時間がかかっています。この方は徐々に困難を乗り越えていること示します。

生命線に断線がある場合の診断方法は、線に「島」、ドットなどの欠陥がある場合と同様です。「宮」には損傷が現れます。チャンス線は特別な疾病のマークを指し示します。断線の後に線がどのようになっているかを見ると、損傷の度合いが分かります。

第240図のように断線の後に「島」が形成されているならば、断線の原因となった病気のため虚弱な期間があることを示します。その期間の長さは「島」の長さから推測します。

第241図のように断線の後に鎖のような線が続いている場合にも、同じような診断をします。鎖のようなマークがあると言うことは、完全に回復することが難しいことを示しています。

第242図のように断線が50歳頃に起こることがあります。断線の前に線がだんだん細くなり、断線が起こる寸前まで細くなっているならば、だんだんと活力が衰えて失われることを示しています。そこで病気に対する抵抗力が無くなり断線が起こります。

断線の後に線が再び現れ、最初は細くだんだんと太くなるならば、だんだんと健康が回復されることがわかります。

生命線に見られる断線は、線の終わりが重なり合ったり、姉妹線があったり四角く囲まれるなどの方法で修復されていることもあります。どのような形であれ修復されていれば、気電流が線に戻る傾向を示しています。完全に修復されているかどうかは、その姿から診断できます。

第243図のように生命線が分裂しているならば、気電流の一部が主たる線から別の方向に流れます。

時には第244図のようにただ分裂するだけで、二つの線が並行して走ります。このように別れている間、このかたの体質の強さが弱くなっています。たとえ虚弱にならなくとも、活力は減少しています。別れた線は短くて終わる場合も、最後まで並行するときもあります。どちらにしても強靭さは、分裂線のある間、二つに分かれます。

第245図のように、別れている線が細く、まるで髪の毛のようで、主となる線の太さも変わらないときがあります。この場合、生命線も深いのが普通です。これが示すのは生命線の強さが過剰なことです。つまり活力があふれています。髪の毛のような分裂線は、強靭で深い生命線を確認するものです。

第246図のように、生命線から鮮明で髪の毛のような線が上に向かって伸びているならば、これは人生の早期に見られるでしょう。この線があるときこの方の人生は上向きです。この方は野心と誇りに満ちており、成功への望みが強烈です。上に延びる鮮明な線は、生命線から溢れ出た気電流が、上部にある指の下の「宮」の魅力に引っ張られているのです。

覚えていられると思いますが、気電流の出口となるのは土星の指(中指)、太陽の指(薬指)、水星の指(小指)です。生命線から上昇する髪の毛のような線は、カレントが正しい方向に駆り立てられていることを示します。これらの鮮明な線を上に引っ張るほど強い力が存在するということです。

このような上昇する線が生命線にある時期は、この方にとってもっとも強靭な力があるときです。この時期に、この方は稼ぐ力が強いですし、頭脳も体力も最高の状態にあります。この時期に人生において最も大切な業績を残すことでしょう。

第247図のように生命線から出る小さな線が上に昇らず、下向きになることがあります。このような時期には、上昇する線のときほどの強さはありません。生命力や野心や実行力が、下降線の登場と同時に衰えはじめています。

第248図のように上昇する線が終わり、下降線が始まる場所は、このかたの人生の転換期です。この時点がこの方の能力の頂点で、偉大なパワーを発揮し、能力も絶頂で優れた業績を残せます。しかしこの時点を過ぎると、それまでと同じことが出来なくなります。このような人生におけるターニングポイント(転換点)は確かな指標です。この傾向については膨大な研究をしました。数多くの男性や女性の人生を研究して実証済みです。

これを見て顧客に家が安泰である時期を語り、その後、人生の衰えに備えるよう進言できます。手相を見ると、この転換点が早くやってきている場合があり、あるときは遅いでしょう。いずれにしても転換点の時期がこの方が人生でもっとも偉大な力を持つときです。

第249図のように人生の初期には、「島」の辺りに転換点が見られることがあります。これが示すのはこのころに起こる病によって力が散逸し、二度と完全には回復できないことです。

転換点が50歳頃に見られるならば、これは年齢から来る自然な肉体的な減退でしょう

第250図のように、生命線から上昇する線が一本あるいは数本あり、木星宮に向かっているならば、この方には偉大な野心がああリ、常に勝つ為に奮闘しています。どの指関節が支配的かを見ればどの世界で活躍するかがわかります

第251図のように上昇する線が土星宮に向かっているならば、土星人特有の世界に沿っての成功を望みます。どの世界で活躍するかは支配的な指関節を見ればわかります。

第252図のように上昇線が太陽宮に向かっていれば太陽人の好みに添った偉大な望みを持っています。どのような分野かをみるには指関節を観察します。

第253図のように上昇線が水星宮に向かっていれば、水星人の分野での成功を望んでいます。その詳しい内容は支配的な指関節から分かります。この線を水星線と混同しないように気をつけてください。

第254図のように生命線からの線が火星宮上部に走っているならば、このかた火星人の傾向を持つ野心の持ち主です。

第255図のように月宮に線が向かっているならば、月宮人の特性の強い影響を受けます。

これらの線は生命線から直接出ている鮮明な線で、線を横切るようなチャンス線とは異なります。

生命線を診断するときに一番大事になるのは、線の終わり方です。なぜなら人生の終わり方を告げているからです。生命線における変化は、人生における体質的な強さ、健康状態、強さ、虚弱さ、様々な病気などを示します。線の終わるところでは、それら様々な状態の結果を知ることができます。

生命線の終わりはあらゆる年齢層で見られます。終わり方も様々です。手相の全体に渡って線が深く強ければ終わり方も強いでしょう。

第256図のように特別なマークも印もなくシンプルに短く終わることもあります。この手相が示唆するのは、この方が死ぬ時まで強靭で、長々と病気になることもなく、病気で消耗することもないことです。このような終わり方の場合、頭脳線と感情線も検討します。さらに「宮」のタイプを注意深く調べます。

その方が木星人とか火星人ならば、素早く人生に終わりを告げることがかなり確実です。生命線に深いカットとかX印とかドット、星などのマークが無ければ、生命線が終わる年代を見ます。

第257図の場合、生命線が終わるころに逝去されるでしょう。このように急に生命線が終わることは、素早い逝去を示唆します。頭脳線にマークがあるので、逝去のなんらかの原因が頭脳にあることがわかります。

第258図の場合、感情線に傷があります。このように感情線に切断や横切る線、ドット、星などがあるならば、死因は心臓病です。

生命線が突然終了しているときは、慢性病の兆候を探すのではなく、急激な症状をしめすマークを探してください。それらはドット(点)やX印(クロス)、横棒(クロスバー)や星(★)などの独立したマークで存在します。断線で同じことが示されることもあります。

第259図のように生命線が突然終了し、波状の水星線にドット、X印、横棒などが見られるならば、胆汁症の熱による発作が問題です。波状の水星線は慢性病の存在を意味し、個別のマークは急激な悪化を示唆しています。

生命線の終わりから個別のマークへ線が出ていれば、あなたの診断はより確実になります。

同じように「宮」にドットがあり、生命線が突然に終焉しているならば、「宮」の健康的欠陥による突然の発病があり、このかたが急に亡くなることを示唆しています。生命線の終わりからこのドットまで線が伸びているならば、診断はさらに確実になります。人生の終わりは生命線だけから読み取るのではなく、他の線や「宮」を見て診断するのです。

第260図のように生命線が突然終焉し、木星宮の上にドットが見られるならば卒中が原因でしょう。

第261図のようにドットが土星宮に見られるならば、麻痺・中風が原因です。この場合、さらに土星宮の下の頭脳線に★、X印、ドットなどがあれば、診断はさらに確実になります。

突然の人生の終わりの原因を探るには、同じように他の「宮」に欠陥が無いかどうかを調べます。いくつかの「宮」に欠陥がある場合は、即死の原因になりやすい病気が原因となるでしょう。慢性病では無いでしょう。

深い生命線が突然に終わりを告げている場合でも、その後も生命が維持される場合があります。生命線が短いことは、X印、★、房、ドットのようなマークで終わるよりも遥かに問題が深刻ではありません。

深くて強い生命線は、たとえ短くても、その後に新しい運河を形成することがよくあります。強い意思と生きるという決意が、多くの方の寿命を延ばします。

生命線の終わり方がはっきりしており、欠陥や房がないならば、この時点における障害は無いわけです。その場合は健康に注意して決意を持って生きる方は、寿命を延ばすことが出来ます。

第262図のように、深くて強靭な生命線ではじまりだんだんと先細りになる場合があります。この線はだんだんと細くなりやがて消えてしまいます。このような線を持つ方の活力は、年齢と共にだんだんと衰え、病弱となり無気力となり弱々しくなります。この方は突然には死にません。死は衰弱と共に訪れます。

この方は線が細くなると共に慢性病が現れてきます。「宮」の健康面の欠陥も確実に出てきます。精密に診断すれば、このかたの病因を見つけることが出来ます。

生命線が消えていくような線ならば、この方が長さが示す年齢を超えて生きることはあまり無いでしょう。線が短いならば、若いときから活力が衰え、生命線の終わりを超えて生きることはないでしょう。生きるという強い決意を支える活力が不足しているからです。このような消えゆく生命線に、優れた頭脳線があるのはよい兆候です。

第263図のように生命線の終わりがフォークのように別れていることがあります。これは気電流が分かれて別の方向に流れることを示します。この場合、単線と比べて生命線の終わりを超えて生きる可能性は半分になります。2本の枝が双方とも深く強いならば、細くて弱いフォーク線よりも、寿命が長く続きます。

枝分かれする場合、活力は衰退します。統合されている方が分裂よりも力強いのです。フォーク状の生命線の終わり方は、急速に活力が消散することを示しています。この方の生命線が短いところで終わるならば、長寿が望めるようなことはとても言えません。

第264図のように枝分かれした線が寄り添っているならば、第265図のように幅が広がっているよりも、よい兆候です。

第266図のように最後が三つ又になっているならば、活力の衰退はさらに明らかです。枝分かれした線はどれも細いことでしょう。別れが始まるところでこの方の活力は衰退します。

第267図のように真ん中の枝が強く深いならば、新たな人生の始まりかもしれません。この場合、線の終わりよりも長く生きる希望が持てます。

第268図のように房で終わるならば、活力が完全に衰退し人生が終わることを示します。このような房は60歳から65歳以降の方によく見られます。彼らは自然な死を迎える可能性が高いでしょう。房が生命線の早くに見られるならば、若いときから活力が衰退することを示します。この方は房が出る辺りの年齢で亡くなることでしょう。

手相の世界では「房」が示すのは「老年になって貧乏になる」ことだと解説されることが多くあります。これは間違いです。私は多くの大金持ちの老齢者の手相に房が出ているのを観察しています。それはともかく、房が出現する年齢近辺で、活力が急速に衰えることは間違いありません。

生命線がある年齢に達すると、手の平を横切って「宮」に向かっていることがあります。この場合「宮」に健康障害のマークがないならば、この方の人生が「宮」に大きく影響を受けることを示しています。

「宮」に格子やX印、ドットや横棒などの欠陥が見られるならば、房が出る辺りの年齢で、「宮」独特の病気が発症することがわかります。

たとえば第269図のように30歳の辺りで線が方向を変え、月宮の中央にある格子に達しているならば、痛風かリウマチがこの方に大きな影響を与えます。

生命線が欠陥マークに伸びてれば、その到達したところにある病気が原因である可能性が高いと見てください。月宮下部のマークに線が伸びているケースが、女性の手相に多く見られます。それは女性特有の虚弱を示唆しています。

第270図のように線が×印で終わっているならば、その方はこの年齢で亡くなります。原因の病気は通常の方法で手を観察すればわかります。この場合は突然死ですから長くつづいた病気のせいではありません。×印が鮮明で線が深いほど、この診断は正確になります。

第271図のように横棒が生命線の最後にあるならば、突然に人生が終わることを意味します。この場合にも通常の方法で検討すれば原因が分かります。

生命線の終わるところを診断するには、両手を検討しなければなりません。左手の生命線や線の終わり方が優れて強いのにもかかわらず、右手の終わり方に欠陥が見られるならば、本来の生き方に変更が加えられています。この方は悪い習慣を身に付けて、深刻な病気に発展させてしまったのでしょう。このようなとき、問題を突き止めて、その習慣を続けると結果について説明すれば、その方は悪習をやめるかもしれません。そうすれば破局は防げます。

第272図のように生命線がドットで終わっていれば、この方は鋭い発作に襲われます。その原因の診断は通常通りの方法でわかります。

第273図のように生命線が星印(★)で終わるなら、この方は突然死を迎えます。原因は手相を見ることで判明します。

生命線の終わるところには、様々なサインの組み合わせが見られます。もうすでに皆様もどのようにこれらのサインを読めば良いのかお分かりだと思います。

第274図では生命線に×印が数ヶ所に見えます。×印は気電流の流れを防いでいます。通常は土星線か太陽線の同じ年齢の時期に、何らかのマークが現れているものです。この変化は病気か事故によるものですが、×印の場合は事故が多いようです。

第275図のように生命線に星印があるのは、人生への脅威です。これらは突然の死をもたらす傾向を示しています。このかたの「宮」のタイプもこのマークに大いに関係があります。

第276図のように生命線から鮮明な線が出ており、そばの★印で終わるならば、やはり危険な兆候です。突然の死を示唆しています。★は生命線の爆発を意味します。あるいは少なくとも強烈な明かりが出ており、安全なマークではありません。


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線の色もこの方の体質的な強さ、弱さを知るための大事な指標です。

白色の線は、深くて鮮明な線の力を消滅させます。ピンク色の線が持つ強靭さや活力もありません。生命線においては深くて鮮明なピンク色がベストです。この場合、活力が余ってもおらず不足もしておらず、バランスがとれています。

赤色で深い線はあまりにも強烈です。熱から起こる病気になりやすいですし、何事にも熱烈で、本能的欲望も強烈です。生命線に現れる★、×印、ドット、横棒が激しい赤色ならば、マークの現れた年齢の辺りで強烈な攻撃に晒されるでしょう。この組み合わせは生命にとって最も危険です。あらゆる熱病や炎症も、線の色が激しい赤色ならば問題が深刻となります。

黄色い生命線は慢性的な胆汁症を示唆します。胆汁症を誘因とする健康面や性格面の欠陥は黄色い生命線ならばさらに悪化します。このような方の場合、土星宮と水星宮をしっかりと調べてください。これらの「宮」に関する事柄を検討してください。生命線が黄色ならば、この「宮」に現れる健康面の欠陥が発症します。

水星線が階段状や波状ならば、胆汁の分泌が過多ですし消化に問題があるでしょう。ドット、×印、横棒、断線、「島」が水星線にないかどうか調べてください。このようなマークが水星線に存在すれば、肝臓に深刻な問題があること示します。急性の黄疸や熱病に襲われるかもしれません。

生命線に黄色が現れていたら、この方の性格全体が胆汁症のいらいらに影響を受けます。この方は怒りっぽく、神経質で、鬱症になりやすく、時には残忍で犯罪性を持つことすらあります。

土星人や水星人の悪いタイプで黄色い線が見られると、詐欺師で嘘つきでしょう。もっと悪いタイプならば残酷な嫌われ者で、人殺しに喜びを感じるかもしれません。

ブルー色の線は血の巡りが悪く、その結果心臓が弱いことを示しています。感情線がブルーで欠陥があり、爪もブルーならば、心臓病が悪化しています。さらに生命線もブルー系ならば悪化が進んだ心臓病を示します。

ブルーの生命線の上に★印があれば、心臓病による突然死が確実です。ブルーの線にある×印、ドット、横棒は悪い知らせですが、★印が最悪です。★印が線の上でなく、線の近辺にあっても、線上にあるのと同じくらい危険です。

上記の色に関する観察は生命線が細い場合も、鮮明で深い場合にも当てはまります。細い線で赤色が一番危険です。赤色で現されている活力を支える力が生命線に不足しているからです。黄色い細い線を持つ方は気が小さく、狭量で意地悪です。

鎖状の線、あるいは幅が広く浅い線が白色ならば、さらに虚弱になります。白色ではピンク色の強さはまったく望めません。生命線が細い方は冷たく、病的で、不平が多く、優柔不断です。彼らには活力が不足しており、頼りにはなりません。

ピンク色ならば幅が広く浅い線でも頑強になります。このかたの活力は豊富で白色の方のように意気消沈することが多いことはありません。幅が広く浅い線で赤色ならば、もっと活力がありますが、そのような組み合わせはごく稀です。もしそのような組み合わせがあれば、悪いことではありません。なぜならこの線では全ての活力を必要とするからです。

黄色い線で幅が広かったり鎖状ならば、気落ちする組み合わせです。これが示すのは愚鈍さ、極度の神経衰弱、不機嫌さです。この組み合わせだと弱い、神経質な哀れな人でしょう。この方は世間と巧く行くことに苦労するでしょう。

生命線の研究は極めて興味深いと思います。努力をすればするほど見返りも大です。線の様々な変化の基本的原則を理解してから、他の線や宮との無数の組み合わせを学べば、正確な診断が出来るようになります。

最初の頃は組み合わせの理解に、時間がかかるかもしれません。しかし落胆しないでください。辛抱強く努力を続ければ、必ず全てを理解できるようになります。□
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