Shun Daichi
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崩壊瀬戸際のタイ式王政
2010

首都バンコクの中心街からは黒い煙が立ち上り、一日中、銃声が聞こえ、まるで戦場のようだ。郊外に工場を持つ外国企業は直接的な被害を受けていないが、バンコク中心街にオフィスを持つ企業は、大きな影響を受けている。
 三月一三日から始まった赤シャツ派と政府側の衝突は、短期的には収まっても、長期的には国王主導の政治が崩壊するまで続くことになる見通しだ。
 タイ王国は議会制民主主義の体制をとっているが、これまで影で政治を操るのはプミポン国王だった。だが、仏法を保護する王として、国民の尊敬を一身に集めていたプミポン国王も、その威信に陰りが見えてきている。
 赤シャツ派デモ隊の要求することは理にかなっている。選挙で選ばれたタクシン元首相の政権は、軍部によるクーデターで打倒された。今の政権も選挙の洗礼を受けていない。だから今すぐ議会を解散して、選挙をするべきだ、と主張する。
 だが、この要求の裏にあるのは王制打倒の考えだ。なぜなら、タクシン政権に対して、軍部にクーデターを行わせたのは、プミポン国王とその側近たちだからだ。
 タイ王国では二〇〇六年に発売された『笑わぬ国王』という本が、隠れたベストセラーとなっている。タイ国内には持ち込めない禁書だが、インターネットでも読めるし、インテリたちの三人に一人は読んでいる。
 タイには王室侮辱罪と言う法律があり、王室の批判をすると最高五〇年の刑を受ける。国王を批判した赤シャツ派のリーダーの女性の一人は、すでに一八年間の刑に服している。
 四〇年前と比べタイは豊かになった。米国の雑誌『フォーブス』によると二〇〇八年の世界一金持ちの王族は、サウジアラビアでも、アブダビでもなく、タイの王族だ。
 一方、タイ王国は豊かになっても、農民・労働者は未だに貧しく、貧困からはい上がるのは、非常に難しい。現在の赤シャツ派デモ隊の中心は、タイ東北部の貧しい農民たちだが、バンコク近郊の労働者たちも、仕事が終わってからと、週末にはデモに参加している。
 タクシン元首相は貧しい農民たちにお金をばらまき支持を取り付けた。今では、プミポン国王の大きな支持基盤だった貧しい農民たちが、国王に反旗を翻す構図になっている。今、選挙を行っても、農民たちの支持を受けているタクシン派の政党が政権を握る可能性が高い。
 これまでタイ王国は、豊かな大都市バンコクが農村地帯を支配する、奇妙な植民地体制だといわれてきた。新興の財閥であるタクシン一族は、古くからの都会のインテリ・富裕層に挑戦して、貧しい農民や労働者を扇動し、植民地体制と戦わせているのが現在の紛争の構図だとも言える。
 国王が大きな権力を持つタイ式王政は、明らかに岐路に立っている。プミポン国王には、国民が納得できる後継者もいない。ヨーロッパや日本のように、王族がシンボル的存在まで後退することが、時代の趨勢のようだ。


タクシン元首相最後の賭け
2011

タイに騒乱の兆し

 タイの下院総選挙がはじまった。七月三日が投票日。
 世論調査では、タクシン元首相が事実上の党首であるタイ貢献党が、人気の面で一歩、リードしている。
 それに対しアピシット首相率いる民主党は、タイ貢献党と似たような低所得者層対策を公約に挙げて、盛り返しに努めている。
 民主党の公約によると最低賃金は二年間で二五%上昇。低所得者層の電気代は無料。低所得者が家を購入するとローンに利子がつかないなど盛りだくさん。
 一方、タイ貢献党は、最低賃金を一日三〇〇バーツに上げ、大学卒の初任給を一五〇〇〇バーツにする(現状は七〇〇〇バーツから八〇〇〇バーツ)。さらに高架鉄道の路線を一〇本増加するなどの公約を掲げている。
 民主党とタイ貢献党の実力は伯仲している。だが民主党の支持基盤はバンコクの中産階級および富裕層。農村と都会の低所得者層を地盤とするタイ貢献党の支持者の方が有権者の数から見ると圧倒的に多い。そこで結局は僅差になってもタイ貢献党が選挙で勝利すると見られている。
 問題はタイ貢献党が政権を握ったときに起きる。タイ貢献党の幹部はすでに、軍部によるクーデターがあると読んでいる。
 国王はもちろんだが、特に王妃の側近および軍部が、タイ貢献党が権力を握ることを好まないのだという。
 クーデターがあるとどうなるか?タイ貢献党の幹部の一人は、市街戦に発展するという。
 「タクシン元首相は、今度の政権奪取に賭けています。もしクーデターがあれば、アラブ諸国で起こったような大衆蜂起が起きるでしょう。タクシン元首相は数千人の死亡者が出ることも辞さない覚悟です」
 タクシン元首相は一一月に帰国を予定している。そうなると政権が変わってから三~四ヶ月のうちにクーデターが起こる可能性がある。
 福島原発事故の影響で、日本における工場建設を諦め、タイに進出することに決めた日本企業は多い。今、タイは日本企業の進出ブームで湧いている。だがその進出熱に市街戦の冷や水をかぶせられることになりそうだ。

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