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第23章 火星宮

五番目の「宮」は火星人のものです。火星人かどうかを見分けるには二つの火星宮を調べます。火星宮上部は手のパークッションにあり頭脳線の上になります。火星宮下部は生命線の下で、金星宮の上に位置しています。火星平原部もありますが手の中央です。ここも火星人タイプと関係があります。火星人の境界線については「宮」の地図を参照してください。地図には下の火星宮の下に「攻撃性」という言葉がありますが、この言葉よりも下側はすべて金星宮に属します。

印が一つだけあったり、星・三角・円の組み合わせ、一本の縦線・三つ叉・四角があれば、火星宮上部が強化されます。横線・十字・四角・アイランド・ドット・格子があれば、その火星人には健康か性格のどちらかに欠陥があります。そのどちらに欠陥があるかを知るには、爪や色を見ます。火星平原部に横線や星、十字や格子があるならば、この方の激しやすさ、短気は増大されます。火星宮下部は生命線の内側にある影響線を読みます(写真113)。

歴史的に見ると初期の手相学では、火星平原部が火星人の特質を示す主要な場所だと見なされてきました。火星宮上部が見つけられたのは後の時代であり、重要な要素であることが認められたのです。また金星宮も分割されて、上部が火星宮下部とよばれるようになりました。それはこの場所が生命線の下にあるからです。火星宮の特徴を示す部分の一部だけを見てほかを見ないのでは間違いを冒します。二つの火星宮を調べ火星平原部を調べることによってのみ、正確に火星人を把握できます。火星人の特質は純粋な姿でも現れますし、ほかのタイプとの混合でも見られます。

この章のために典型的な火星人のサンプル数千を集めました。これらのサンプルから、火星人を正確に確実に判断できる方法を示せたと思っています。ここでこのようなことを言うのは、優れた弟子たちの間でも多彩な意見の相違が見られるからです。そこで、世界中の有名な火星宮の人々のさまざまな違いの調査を元に、この点を明確にすることは歓迎されると思います。

この「宮」のタイプの人々は攻撃性をもち抵抗力があります。したがって火星人タイプは基本的にファイター(闘士)です。だからといって、いつも銃や刀で戦ったり、殴り合いに参加しているわけではありません。彼らは敵対的な環境に対して、あるいはビジネスの世界で戦っているのです。

火星人がすべて軍人になるわけではありません(しかし真の火星人は愛する国ための戦いにはすぐに志願するでしょう)。ですが、何事をするにも迫力を持って臨み、ほかのタイプに比べ、何かを押し付ける勢力にはびくともせず抵抗するでしょう。したがって、火星人を見つけたら、彼らは戦う人々です。火星人の気質は好戦的です。

すべての人の手には火星人の要素が現れています。火星人の気質がみられないようなら、その方は簡単に自信喪失し生存競争に負ける方です。火星人の好戦的で抵抗する気質は人格の完成に必要な要素なのです。この気質がなければ人々に踏みつけられ、引き倒されてしまいます。そのような方がいかに優秀で才能があっても、その能力が世の中で認められることは無いでしょう。

闘士には二つのタイプがあります。一つは攻めるタイプで、問題を取り上げ提起します。もう一方は自己防衛的、あるいは圧力に抵抗するタイプです。この二つのタイプの違いは、上と下の「宮」に現れます。火星宮上部が抵抗力を示し(写真114)、火星宮下部が攻撃精神を表すのです(写真115)。この二つの「宮」の一方が大きく、一方が小さいことがあります。この場合大きな「宮」が上にあるなら抵抗力が強く、下にあるなら攻撃力が強いことを示します。

両方の「宮」がともに大きいこともよくあります。この場合、この方は抵抗力も攻撃力も強いのです。彼は偉大な辛抱強さで前進しますし、圧力に対しては精力的に抵抗します。両方の「宮」が大きい方はあらゆる障害を乗り越え、押さえつけようとする相手には頑固に抵抗します。負けるという言葉を知らず、敗北の可能性をいっさい信じません。強烈な二重の強い「宮」は火星人の典型であり、このような手を見たらすぐに火星人であると判断して良いでしょう。このタイプを見間違えることはありません。

火星平原部

火星平原部が発達しており、くっきりした線や赤い線が多くあるならば、この方は激高しやすい性格をもつことを示しています。さらに火星宮の二つの「宮」も大きく発達しているならば、これは危険な徴候です。すでに攻撃的で抵抗力の強い性格という炎に油が注がれるからです。

火星の平原部は攻撃的性格を示すと考えられてきましたが、いまではその性格は火星宮下部が示すと見られています。昔の手相見たちは火星平原部が発達していると突然、感情が爆発してきわめて攻撃的になることを観察して、そのように判断していたのです。しかしこの感情の爆発はすぐに収まります。

いろいろ観察してきてわかったことは、冷静沈着に全ての威圧に打ち勝っていく人と、いきなり激怒し一時的に遠ぼえをする人との間には、大きな違いがあることです。古代の人々も、人が成功するのに必要なこの攻撃的性質に十分に気がついていました。この性質が、あらゆる犠牲を払って反対勢力に打ち勝つ努力をさせるのです。

古代の人々は、火星の平原部である手のひらが空白だと、不運で、金運がなく、何をしても失敗すると見てきました。そのように考えたのは空白の手のひらは攻撃性がないと見たからです。攻撃性がなければ、何をしても失敗すると考えたわけです。今では空白の手のひらは攻撃性の不足とは見られません。ここが示すのは一時的な激怒なのです。これが本物の攻撃性と間違えられていたのです。今では空白の手の平は「おびえ」を持ちやすいことを示すだけだと考えられています。したがって非常の成功している人々にも見られます。

火星宮下部が存在しないと(写真116)、空白の手のひらよりも失敗者となる可能性が強いでしょう。火星宮下部が存在しないと、能力がはるかに劣る人に、力で強引に押し切られてしまう可能性があるのです。

火星人の3つの「宮」は抵抗(上部)、攻撃性(下部)、短気(平原部)です。この3つの場所を綿密に調べて、発達の程度を見れば、その方の特質がわかります。「宮」上部が発達しており、手のパークッションで外側にカーブしていたら(写真114)、これは強い「宮」です。さらに発達しており、知覚できるほどの膨らみが手のひら内部にあったら、これは異常な強さを示します。

パークッションの「宮」であるべきところがが、まっすぐだったりへこんでいたら、火星宮の特質が欠けていることを意味します(写真177)。

火星宮上部

火星人の「宮」が発達していないようなら、要注意です。なぜなら惨めな結果が待ち受けていることが多いからです。火星宮上部が発達していれば、そのかたは抵抗力を持っています。抵抗力があると言うことは、どんな状況に陥っても、冷静で、乱れず、落ち着いており、頭が混乱しないことを意味します。緊急事態に強いのです。物事が巧く行かなくても勇気を失いません。勝てるチャンスが少なそうでも、戦いをやめることをしません。倒されても、倒されても立ち上がり、負ける可能性など念頭に無いかのようです。決して諦めることを知らない抵抗力は、多くの困難に遭遇する火星人を成功者にします。

逆に火星宮上部が存在しなく、手の側が平らだったり、空虚であるならば、この方は簡単に失望し、圧力に会うとすぐにくじけ、抵抗力がありません。この方は危険に遭遇すると興奮し、倒されると起き上がりません。これ以上抵抗しても無駄だと思うからです。

これを見ても分かるように火星宮上部は抵抗力という、素晴らしい力を持っています。これがないことは大きな損失です。手相を見るときは火星宮を徹底的に観察しなければいけません。普通の能力の人でも勇気を失うことが無ければかなりの業績を残せるからです。自殺をする人のほとんどの手相には火星宮の発達が見られません。火星宮上部だけしか発達していなければ、決闘を望むことがありません。争いも求めません。しかし反対勢力には抵抗し、圧制があればそれを克服します。

火星宮下部(写真115を参照)が発達している人は、自分の計画を徹底的に押し通そうとします。その時に他の人々の計画を考慮しませんし、ハンマーとはさみで道を切り開きます。必要ならばあらゆる反対を力で乗り越えて行きます。彼は争うことを好み、常に攻撃的で物事を押し通します。

この点に注意してください。火星宮下部が強く、火星宮上部がないならば、この方は多いに虚勢を張りますが、抵抗力が無いので、圧力がかかると簡単に後退します。手相を見て攻撃的があるか、抵抗力が強いか、衝動性があるかを見て、典型的火星人かどうかを判断します。それぞれの「宮」の発達具合を見て、攻撃者か抵抗者か、その両方のバランスがとれているかを見るのです。

強い肉体をもち、極めて情熱的

火星人は知の面でも肉体的にも、あらゆる困難を乗り越えて行く人です。体格もそのような性格を示しています。強い肉体をもち、極めて情熱的です。火星人は勇敢で衝突があっても危険を感じません。その結果、火星人は優れた軍人になれます。典型的な火星人が集った軍隊があるとしたら、彼らには敗北という言葉が無いでしょう。つまり勝利か死しか無いのです。ギリシアの山道テルモピュライで戦死したスパルタ王レオニダスはまさにこのような軍隊を指揮していたのに違いないでしょう。この物語は火星人の性格をよく現しています。

火星人は頑強で健康です。その結果エネルギーに満ちあふれ発散させるでしょう。このエネルギーがあるので気を落とすなくことなく攻撃的に前に進めるのです。頑強だからこそ、簡単には意気消沈せずに抵抗できるのです。軍人としては、作戦中の疲労に耐え、敏速に進軍して敵をたたきつぶすのに貢献します。活力あふれる体は、目的を達成させる渇望を沸き立たせ、成功するためには最大限の努力を惜しみません。

火星人のお金の使い方は極めて気前が良く、目的を達成するために必要な富みしか欲しがりません。彼は友人や尊敬をしてくれる人々を愛しますが、そのような方がたくさんいます。火星人は友情に厚く、友のために戦い、お金も友のためなら惜しまずに使います。

彼は必ずしも洗練されていませんし、繊細でもなく、無愛想で如才なさに欠けるでしょう。でも悪気はありません。時には目的を果たすのに精力的に動きますが、貴族のような態度をとるとは限りません。決意は固く、火星人の度合いが強いほど、固い決意の傾向が強まります。

 火星人と敵対する気ならば、戦いになることを覚悟するべきです。火星人を理屈で説き伏せ、なだめることは出来ますが、操ることは出来ないでしょう。それに極めて多情です。血液の流れは強く、筋力もありますし、溢れるばかりの健康と熱い情熱の炎に包まれています。したがって異性は大いに魅かれます。

火星人が恋に落ちると強烈な性格がそのまま出ます。そこで直接的に魅了された人の心を席巻します。これはまるで敵に対する攻撃のようで、愛された人は驚き、攻撃に降伏してしまうでしょう。火星人の口説きに病的な感傷は見られません。始めから終わりまで、大胆で力にあふれています。

火星人の「宮」下部が発達していると傲慢になりやすいでしょう。下手に火星人に反対すると、火星人の戦闘意欲に火をつけることになります。戦いは彼の得意とするところです。そこで火星人に反対するには、彼の気を和らげ、如才なく外交的に誘導するのが正解です。彼におしつけをしないほうが無難です。

火星人はよく食べます。強靭な肉体を養って行くには多大な燃料が必要です。野菜よりも肉を好むでしょう。火星人は体を使うスポーツを大変に好みます。レスリング、ボクシング、サッカー、ベースボールなど力を競うスポーツが大好きです。荒っぽいスポーツの方が趣味に合うようで、そのほうが力を発揮できます。彼の了見は広く、スポーツにおいてもフェアプレーを絶対視し、ベストのプレーヤーが勝つことを望みます。彼は活動的で、勇敢さとエネルギーに満ちた行動によって達成されたことを「本物」だと感じます。そこで学徒や哲学者などには、高い評価を与えません。世界中が見ている中での成功こそ、火星人が求めるものです。

大衆にとっては英雄

 火星人はあらゆる職業に就いています。火星人の強烈な性格は、ビジネス界、軍隊、教会、政府などで、どこでも日々感じられるでしょう。火星人はあり余るエネルギーを発散できる環境で働く必要があります。火星人を制約ある環境で働かせるのは、過熱する蒸気が吹き出そうとするボイラーの安全バルブを閉めてしまうようなものです。したがって屋外で働く仕事が一番むいています。事務所内の仕事についているなら、すぐそばにフィットネス・クラブが必要です。どんな仕事をしていようと、彼は熱烈で頑強で、目立つことを好み、堂々としており、その強さと勇気に憧れる大衆にとっては英雄です。

画家の火星人は戦争や狩りやスポーツの場面をよく描きます。読書家ならば、戦争や英雄の物語を好みます。音楽家ならば燃えるような、リズムの強い曲を好み、哀調に満ちたラブソングには興味がないでしょう。一番好むのはブラスバンドです。演説家ならば強い言葉を使い、戦争の逸話や肉体的武勇の話をこのみます。なにを行ってもこのように燃えるような強さが見えるのです。

 火星人は本来、悪人ではありませんが、熱意にあふれ、強烈なので、間違いを犯すことがあります。火星人が最善であるためには、すべての面で洗練されている必要があります。粗野なところがあると、乱暴になり悪くなる可能性が出てきます。火星人が悪くなるとみだらな酔っ払いで、最悪のときは殺人者にすらなるでしょう。このようなタイプは簡単に分かります。手は硬く、こわばっており、皮膚は粗く真っ赤で、目が充血しており、毛細血管が太く粗く、指は短く、第3指節が厚く、爪は短く荒れており、火星宮が異常に大きいでしょう。火星平原部も高くなっているか、横線がたくさんあるでしょう。時には、火星平原部にある大きな十字が、短気であることを示します。このような方の手の親指は第1指節が大きく、棍棒のようになっており、形もヘラ状になっていることが多いようです。

このような火星人は赤ら顔で、目も血走っており、皮膚は紫の色合いがあり、口は曲がっており、髪の毛は汚く、耳も長いでしょう。このような火星人は、低級な欲望を満たすことにしか興味がなく、乱暴です。恋愛に破れると殺人すら犯しますが、その方法も残忍です。盗みをするのも低級な欲望を満たすためです。悪い火星人に、欲しがる食べ物や飲み物をすべて渡せば、盗みをすることは無くなります。

火星人は結婚に積極的です。夫としては献身的です。見た目に美しい女性を好みますが、とくに金星人の女性を好むでしょう。つまり女性的なかたを好むのです。

健康面で問題が出るとしたら、血液の量が豊富なために起こる血管障害、気管支炎、咽頭炎など、のどの障害、気管支関係の障害などでしょう。これらの病気を抱えていることは、火星宮上部に格子や十字があるので分かります。さらに色や爪などを参考にします。「宮」下部は健康状態を示していません。火星宮上部の下側と「月宮」の上にマークがあるとそれは腸に問題があることを示しています。腸結核かもしれません。このような例はたくさん見てきています。

他の「宮」と同じように手のさまざまな質は多くを語ります。皮膚の肌理ですがこれは特に重要です。手の皮膚が繊細ならば、この方が乱暴であることはまずありません。この方でも熾烈なところはあるでしょうがより繊細です。火星人の手の皮膚が非常にきめ細かいことは少ないでしょう。でも時には遭遇します。あるとき典型的な火星人の手相でしたが、皮膚の肌理が非常に細かい方が居ました。彼は知的な牧師でした。同じように機目の細かい肌を持つ火星人に会いましたが、この方は有名なレスラーでした。非常に冷静で常識が豊かで乱暴なところはまったくありませんでした(写真118)。

火星人の手は、普通、平凡な肌理の細かさですが、男っぽく、仲間にも受け入れられています。このような皮膚の方の多くは火星宮上部が中心で、火星宮下部はそれほど発達していません。このような組み合わせは、知性も高く、困難にあっても洗練された抵抗力があり、バランスのよい攻撃力を持っています。皮膚が粗いと洗練されたところが減り、不愉快で、友達も多くは出来ません。

手の柔軟性

手に柔軟性があることは、火星人の特質の背後に伸縮性ある心の存在を示しています。非常に柔軟性があれば、知性が高く多彩な傾向があることを示します。この方は強烈さが減少し、誰とでも仲良くする反面、突然、極端な激情に走るかもしれません。もっとも、火星人が非常に柔軟な手を持つことは極めて稀です。このような手を持つ方は賢いですが、他のタイプに比べると思考が敏速ではありません。

普通の柔軟性を持つ手はもっとも一般的で、バランスがとれています。この方の火星宮上部が発達していれば、激情に駆られる傾向も少ないでしょう。しかし火星宮下部が発達していれば、攻撃性が高いでしょう。

硬い手は頭が鈍く柔軟性がないことを示します。何をするにもスローで、やり方も型にはまっています。硬い手は頑固で、知性に欠け、喧嘩腰の方によく見られます。

手の密度を見ると、この方が火星人の好戦的特質を発揮するか、それともしないかが分かります。たるんだ無気力を示す手ならば、この方は怠慢で一時的に興奮することはありますが、エネルギーが持続しません。下の「宮」が発達していれば、この方は過激な論客ですが発作的なだけです。たるんだ密度の手を火星人に見ることは少ないでしょう。

ソフトな手は、ものぐさであることを示していますが、決意をすると変わることも示しています。

伸縮性のある手は火星人としてはもっともよい密度です。なぜなら知性あるエネルギーに支えられており、強い性質も理屈で納得できる範囲でしか押し付けないからです。この方は怠け者ではありませんし、男性的で、火星人の優れた特質であるエネルギーに、あふれています。

硬い手は火星人の質を落とします。硬い手は頭も固いことを示しており新しい状況に適応できず、溝にはまってしまいがちです。この手の密度の方の火星宮下部が発達していると、それは最悪の組み合わせとなります。攻撃的な苛烈なエネルギーに、堅い頭に加わるからです。

手の色も大事です。赤いのが普通であり強靭な方です。血流も強く、心臓も強く、バイタリティーに富んでいます。しかしあまり赤が目立つようなら、非常に強烈な方で限度を知りません。この方が官能的ならば、極限までいくでしょう。悪い人ならば、望みを達するためにやり過ぎますが、罪まで犯しかねません。このようなタイプが嫉妬から人を殺すのです。

ピンク色ならば、赤色のような特質は和らぎ、危険はほぼなくなります。ピンク色ならば肉体的に強すぎることもなく、赤色のような炎のような気質は見せません。人柄も柔らかく、喧嘩もせず、バランスがとれており、すべての面でよりましな火星人です。

手の色が白ならば火星人としては異常です。白い手であれば、火星人としての活力は失われています。「宮」が強くても白い手ならば力は出ません。火星人の性質は赤であり、冷たさの正反対です。手が白いということは血流の流れが少ないことであり、健康状態が良くないと思われます。この場合は、この方の強さを低く見なければいけません。「宮」が発達していても、その通りの攻撃力や抵抗力は期待できません。

黄色い手もたまに見ますが苛立ちや神経質なことを意味します。胆汁が過剰だと青く見えます。このような方はケチで犯罪者になる可能性が高いでしょう。火星宮下部が強く、平原部がたかくもりあがっており胆汁質だと、口論の好きな方となります。この方は世界に誤解されており利用されていると嘆くでしょう。火星人の豊かな血流をもち、心臓も強く、そこに胆汁が流れていると、その方は凶暴となります。

手の全体を見ることは非常に重要

爪もていねいに観察してください。幅の広い強さを感じさせる爪が多いでしょう。幅の狭い爪は珍しいでしょう。幅の狭い爪を持つ方はより繊細です。短かさが際立つ(クリティカル)爪は戦闘力の増大を意味します。もしも爪が非常に短ければ、極端に喧嘩好きです。火星宮下部が大きくて、非常に短い爪ならば、この方は誰とでも喧嘩をしますし、常に喧嘩しています。彼は争いから離れていることが出来ず、周りの人たちも紛争に巻き込みます。

爪の色にも注意してください。赤、ピンク、黄色、白、青などが、いろいろと物語ります。健康状態を見るために爪は大事です。フルート状になっているか、もろいかどうかを見てください。そのようならばこの方は神経質な火星人であり、親しくなるのに時間がかかります。このような爪を持つ方は咽や気管支が繊細です。風邪をひきやすいので注意が必要です。

手の全体を見ると、この方が3つの世界のどこに支配されているかが分かります・・・精神的、実用的、本能的な3世界です。火星人の場合、手の全体を見ることは非常に重要です。なぜなら指というガイドがないからです。頭脳線、指の長さ、手全体のバランスとともに、四本の指の指節と併せて考察します。手全体が心による支配を示しているならば、四本の指の指節もそれを示しているでしょう。つぎに頭脳線が、鮮明か、強いか、色があるかを見て、この火星人がどの程度、精神世界に支配されているかを見ます。頭脳線が発達していれば、法律家、牧師、演説家、政治家などに適性があります。

手の中央部分がもっとも発達しているならば、実際的な世界に強いことが分かります。つまり火星人のビジネスマンです。闘争心に溢れ、押しが強く、エネルギーに溢れ、勇気を失うことがなく、強い圧力にも諦めずに抵抗します。この方はビジネスで成功するでしょう。もしも手が洗練されているようなら、さらに大きな成功を収めます。

三分割した手の最下部がもっとも発達していたら、獣的な欲望がすでに強いのにそれが倍加されます。この方は俗悪になるでしょう。時には罪を犯しても欲望を見たそうとします。ビジネスでも成功するかもしれませんが、趣味は低俗です。

次に火星宮の次に強い「宮」を見てください。これをみると既に強烈な火星人を支援する特質が読み取れます。第二の「宮」とそれぞれの指の指節を考慮に入れるのです。

先が尖った指は理想主義が支配的であることを示します。このような指を持つ火星人はあまり実際的ではなく、頼りにならず、考え違えをしたうえで冒険に乗り出す傾向があります。しかし強い火星人の指の先端が尖っていることは稀です。

円すい形の先端なら、その火星人は美と芸術を好みます。服装の趣味も良いですし、強烈な性格にもかかわらず、家の装飾なども好み、円すい形の指の特質が見られます。

四角状の指の先端はよく見られます。火星人は著しく実際的だからです。彼が兵士ならば、この指の先端は常識があることを示し、兵站部などにも糧食などが十分にあるでしょう。どんな職業に就いていても、四角い指先ならば実際的です。たとえ極めて攻撃的でも、その行いは実際的に管理されています。

ヘラ状の先端ならば、極めて活動的です。しかし何をしても過剰になる傾向があります。すごい攻撃力(火星宮下部)と偉大な独創性を持つ活動力(ヘラ状の先端)を組み合わせると、活動的で攻撃的な人物が生まれます。このかたは独自な方法で力を発揮します。古いことを行うのにも新しい方法を試み、周りの人たちを疲れさせます。ヘラ状の先端を持つ方は偉大な探検家で、優れた力強い将軍で、大成功するビジネスマンです。ただしそれには自己抑制と優れた判断力を示す鮮明な頭脳線が必要です。

指の長さ・親指

節だらけの手は、持ち主が理屈と分析に従って行動することを示します。最初の関節だけに節がある場合、その方は驚くほど知性的で、頭脳は明晰で情報もシステム的に捕えます。第二関節に節があれば、服装は洒落ており、身の回りを整頓し、どんな職業に就いていようと規律正しく整然と仕事をこなします。特に指全体が四角ならばこの傾向が強まります。もしも両方の関節の節が発達していたら、その方は分析家であり、衝動的な行動はいっさいしません。常に理由に基づいて行動します。

滑らかな指ならば、美を愛する人であり、衝動的で敏速です。彼はすべてに理由を探すことなく、第一印象や直観に頼ります。服装などに気を使い、花を好み、戦場の絵画や刺激的な音楽をこのみます。滑らかな手は火星人にとって危険な兆候です。なぜならもともと火星人は衝動的であり、思慮深くないと野蛮になってしまう可能性があるからです。滑らかな指で火星人の傾向が強い場合は頭脳線が明瞭かどうかを見てください。明瞭ならばセルフコントロールが出来ます。

火星人が節だらけの指を持つことは良いことです。彼は注意深いでしょう。ところが火星人は衝動的なところがあり、滑らかな指を持つ方が多いのです。

長い指の持ち主は細かい詳細を好みます。この方が軍人ならば、軍事行動において部隊の装備や食料に充分な注意を払います。細部まで行き届いたサービスをするでしょう。服装もぴしっとしており、部下の兵士たちの兵器が磨かれているかどうかチェックします。彼は疑い深く誰も信用しないので、彼の指令が実行されているかどうかを自ら確認するでしょう。指の長い火星人は鈍い方です。衝動で動くことはなく、性急な行動はとりません。注意深く用心深く行動するのです。彼の攻撃性はそれほど強烈ではないでしょう。なぜなら細かいことに注意を向けるので、火星宮下部の強い性向が和らげられるのです。強い火星宮下部がある方は、通常、躊躇しないのです。

短い指の持ち主の火星人ならば、衝動的で燃えるような情熱のある方です。結果が分からなくとも停止しません。考えることも行動も素早く、向こう見ずです。その結果、素晴らしい成功を収めるか、あるいは大失敗を続けます。火星宮下部が巨大で指が短ければ、届きたい目標だけを見て途中にあるものを見ません。衝動と敏速な思考に従って行動するので、この方が思慮深くないと周りの人々の感情を大いに傷つけることになります。このような火星人の突進力は、普通の人々を怖れさせます。そこで彼はその無謀さで目的を遂げてしまいます。この方に危険は付き物です。敵が冷静で計算に強いと、攻撃にたいして抵抗でき、指の短い火星人を悲嘆の底に追いやることが出来ます。

親指は火星人の行動に決意の裏付けがあるかどうかを示します。洗練されたタイプならば洗練された親指を持ちます。そういう方は野蛮な力よりも戦術を使います。火星人の親指は筋力の強さを感じさせ逞しいエネルギーを感じさせることが多いようです。繊細な洗練された親指に出会うことは少ないでしょう。第一指節の幅が広く、あるいはパドル型で、第二指節がウエストのように細くなっていることがよくあります。このような姿は高級な火星人に備わるもので、強い決意と戦術的に優れた面があり、火星宮下部が持つ野蛮さを和らげます。しかし好撃性は揺るがず、強い意志で優れた理屈に支配されて攻撃をします。

大きくて長い親指は持ち主の強さを示します。親指が小さければぶつぶつ文句は言うし「虚勢を張り」ますが、大きな圧力の前に立つとすぐに尻込みをします。先端が尖っている親指は、持ち主の感受性が高いことを示しますが、実質的に弱くなります。たとえ火星宮下部が強くても、尖った親指だと、効力を失います。

親指の先端が四角であったりヘラ状ならば、常識の持ち主であったり、あるいは偉大な行動力があり独創性があります。この方は決意が固く、ヘラ状の先端は偉大な強さをこの方に与えます。この方に何かをやらせるには説得が必要です。ただやらせよう思っても動いてくれません。

親指が棍棒状ならば、これは粗暴な火星人の手です。棍棒状の親指は一般的に「殺人者の親指」と呼ばれ、粗暴で強情なことを示します。この方は我を忘れて激怒して人を殺してしまいます。火星人は戦闘タイプなので棍棒状が見られるのは、当然でしょう。火星人の手相で、棍棒状の親指をもち、赤くて短い指と短い第一指節を持つなら、この方は最初の刺激で激怒におちいることが分かります。

棍棒状の親指はあらゆるタイプの手に見られますが、遺伝したか後で獲得したかにかかわらず凶暴で強情な傾向があることを示します。火星人に棍棒状の親指が備わっている場合は、一番危険な兆候なので、十分に注意して観察しなければなりません。

頭脳線が鮮明でまっすぐで同色なら、火星人にとっては大変によい兆候です。火星人は激情に駆られやすいので、セルフコントロールと優れた判断力を必要とします。優れた頭脳線があれば優れた判断力とセルフコントロールがあります。したがって火星人を最終的に判断するには、頭脳線があるかどうか、頭脳線から多くの貢献をうけているかどうかを見極めなくてはいけません。

火星人という強いタイプを見る時には、彼が闘士であることを忘れてはいけません。彼は肉体的にも精神的にも戦うでしょう。さらに攻撃力と抵抗力のどちらを持つのかも見分けてください。

これらのことを考慮に入れて、手相を見て判断をします。彼がどの程度の火星人なのか、彼を支える力はあるのか、あるいは彼の力を奪うような要素があるかどうかを見ます。この章に書かれていることを注意深く学習すれば、火星人についての判断を誤ることはないでしょう。□

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