アメリカの底力・日本のチャンス
久しぶりの米国旅行だが、今回はアメリカ人が太っているのが気になってしょうがない。
ワシントンDCのダラス空港ちかくのホリデーインに2泊したが、どのアメリカ人も太り具合は私の2倍から3倍はある。私は長岡式酵素玄米を食べ始めてから、4キロも痩せた。70キロちかくあった体重が66キロを切るほどに減ったのだ。身長は172センチだから、理想体重に近いと思う。体は軽いし、テニスのフットワークも軽快になったので、いい気になってテニスを6セットプレーすることを3日間続けたら、さすがに足腰の筋肉を痛めてしまったが、故障は2週間で回復している。
ホリデーインのスポーツバーで、日本とブラジルの対戦を見た。午後3時だったが、客が10名ほどいた。だがだれもTVを見ていない。前の日にアメリカが1次リーグで敗退したので、その話題ばかりだ。「アメリカが敗れても地球は動いている」といったキャッチフレーズも見た。
この日は、夜もスポーツバーでビールを飲んだが、5~60名にもなる周りのアメリカ人男女はみんなでぶでぶと太っている。ホテルの通路ですれ違うアメリカ人も太さは、男も女も私の2倍から3倍だ。だが、テレビに出てくるニュースキャスターなどの男女は体が締まっている人が多い。エリートと庶民の差だろうか?
数日前に日本で交わした話を思い出した。定年退職した夫婦が、友人たちとハワイにゴルフ旅行に出かけたときの印象を聞いたのだ。
「アメリカは世界の石油やエネルギーを消費しすぎですが、それだけでなく、食料も消費しすぎですね。ビールを飲もうとしても、ジョッキは大きいし、食事をすると食べられないほどの量を出されます。ハワイのてんぷらやでエビのてんぷらを頼んだら、とても一人では食べきれない量でした。隣の席に座っていた若者たちに食べてもらいましたが・・・。アメリカ人は太りすぎです。食事の量も半分にすべきでしょう。日本を見習って、みんなもっとスリムになるべきではないでしょうか?」とご主人はいう。
こんな話を聞いていたせいか、米国に来て人々が太っているのが気になるのだろうか。
ホリデーインは平屋の建物だ。広い敷地を優雅に使っている。首都ワシントンの中心部からは35キロぐらい離れてはいるが、アメリカ的な余裕たっぷりな土地の使い方だ。日本や韓国なら、数階建ての建物にしているだろう。広大な土地に太った人々、これがアメリカの潜在的な底力なのにちがいない。
ホリデーインの私の部屋からは、別棟になっている室内プールとアスレチックセンターの内部がよく見える。時差ボケのせいで朝5時に起きて、窓の外を眺めたら、アスレチックセンターで太った大男が、ベルトコンベアーの上で走っている。6時まで1時間も走り続けていた。食べ過ぎを、走ることで減量するのは、エネルギーの無駄使いではないだろうか。肥満になるほど食べなければよいのに・・・と思う。
それで気がついたのだが、アメリカ風の食事はおなかが減ることだ。朝はベーコン、ソーセージ、スクランブルドエッグ、パン、コーヒー、ジュース、果物と典型的なアメリカ風朝食にした。そしてリンゴとミルクの小箱を部屋に持ち帰った。朝の10時だ。夕食はアメリカ風エビのスパゲティーにビールだった。時間は午後6時。それぞれかなりお腹がいっぱいになったが、長持ちしなかった。夜の12時過ぎにはおなかが空いてきて、レストランに行こうかと思ったが、すでに閉まっていた。しかたなく、ベンディングマシンで、チョコレートとポテトチップスを買って、ごまかした。
これは不思議だ。
日本で酵素玄米をお茶わんに2杯とお漬物を食べれば、1日2食で十分なのだ。体が満足しているらしく、それ以上の食物を要求してこない。まあ、ビールは別だが・・・。
ところがアメリカ風の食事をとると、体がすぐもっと食事を摂れと要求してくる。つまりこれはアメリカ風の食事には、何らかの栄養分が不足しており、体が(あるいは胃腸が)、生存のためにもっと食べろと要求するのではないだろうか?
そうだとすると、アメリカ人がみんな太っている理由もよくわかる。体が生存に要求する栄養をとろうとすると、大量に食事をしなければならない。そのほとんどが不要な栄養なので、それらが脂肪となって体に蓄積されるのだろう。それにいつも大量の食事をとっていたら、胃も拡張されるに違いない。つまりアメリカ風の食事には、推測だが、ミネラル、ビタミンなどが不足しているのだろう。偏った栄養なので、胃が、もっと食べろと要求するのに違いない。なんと非能率なことだろう。
それで思い至ったのだが、アメリカの弱点は、この非能率さだと思う。一方、日本の長所は、能率の高い生活にあると思う。日本はすでに食生活の面では能率的だ。自動車も燃費が少なく能率的だ。空港での出入国手続きも、世界的に見て能率が高い。高い能率、つまり効率をよくすることに、日本が世界の見本となるチャンスがあるようだ。
日本から発信する文化は、これからすべて高能率な「何か」になるのではないだろうか? 省資源、高能率、地球に優しい、地球の人口を減らす方向がこれからの道ではないだろうか?
このような高能率化を進めていけば、日本の少子化現象は歓迎できる出来事ではないだろうか? エネルギーの効率化を進め、人間型ロボットを進化させ、ロボットに多くの仕事を任せる社会は、世界に先駆けて日本において実現するのではないかと思う。地球の人口を減らす方向がこれからの道ではないかと思う。
ワシントンDCのダラス空港ちかくのホリデーインに2泊したが、どのアメリカ人も太り具合は私の2倍から3倍はある。私は長岡式酵素玄米を食べ始めてから、4キロも痩せた。70キロちかくあった体重が66キロを切るほどに減ったのだ。身長は172センチだから、理想体重に近いと思う。体は軽いし、テニスのフットワークも軽快になったので、いい気になってテニスを6セットプレーすることを3日間続けたら、さすがに足腰の筋肉を痛めてしまったが、故障は2週間で回復している。
ホリデーインのスポーツバーで、日本とブラジルの対戦を見た。午後3時だったが、客が10名ほどいた。だがだれもTVを見ていない。前の日にアメリカが1次リーグで敗退したので、その話題ばかりだ。「アメリカが敗れても地球は動いている」といったキャッチフレーズも見た。
この日は、夜もスポーツバーでビールを飲んだが、5~60名にもなる周りのアメリカ人男女はみんなでぶでぶと太っている。ホテルの通路ですれ違うアメリカ人も太さは、男も女も私の2倍から3倍だ。だが、テレビに出てくるニュースキャスターなどの男女は体が締まっている人が多い。エリートと庶民の差だろうか?
数日前に日本で交わした話を思い出した。定年退職した夫婦が、友人たちとハワイにゴルフ旅行に出かけたときの印象を聞いたのだ。
「アメリカは世界の石油やエネルギーを消費しすぎですが、それだけでなく、食料も消費しすぎですね。ビールを飲もうとしても、ジョッキは大きいし、食事をすると食べられないほどの量を出されます。ハワイのてんぷらやでエビのてんぷらを頼んだら、とても一人では食べきれない量でした。隣の席に座っていた若者たちに食べてもらいましたが・・・。アメリカ人は太りすぎです。食事の量も半分にすべきでしょう。日本を見習って、みんなもっとスリムになるべきではないでしょうか?」とご主人はいう。
こんな話を聞いていたせいか、米国に来て人々が太っているのが気になるのだろうか。
ホリデーインは平屋の建物だ。広い敷地を優雅に使っている。首都ワシントンの中心部からは35キロぐらい離れてはいるが、アメリカ的な余裕たっぷりな土地の使い方だ。日本や韓国なら、数階建ての建物にしているだろう。広大な土地に太った人々、これがアメリカの潜在的な底力なのにちがいない。
ホリデーインの私の部屋からは、別棟になっている室内プールとアスレチックセンターの内部がよく見える。時差ボケのせいで朝5時に起きて、窓の外を眺めたら、アスレチックセンターで太った大男が、ベルトコンベアーの上で走っている。6時まで1時間も走り続けていた。食べ過ぎを、走ることで減量するのは、エネルギーの無駄使いではないだろうか。肥満になるほど食べなければよいのに・・・と思う。
それで気がついたのだが、アメリカ風の食事はおなかが減ることだ。朝はベーコン、ソーセージ、スクランブルドエッグ、パン、コーヒー、ジュース、果物と典型的なアメリカ風朝食にした。そしてリンゴとミルクの小箱を部屋に持ち帰った。朝の10時だ。夕食はアメリカ風エビのスパゲティーにビールだった。時間は午後6時。それぞれかなりお腹がいっぱいになったが、長持ちしなかった。夜の12時過ぎにはおなかが空いてきて、レストランに行こうかと思ったが、すでに閉まっていた。しかたなく、ベンディングマシンで、チョコレートとポテトチップスを買って、ごまかした。
これは不思議だ。
日本で酵素玄米をお茶わんに2杯とお漬物を食べれば、1日2食で十分なのだ。体が満足しているらしく、それ以上の食物を要求してこない。まあ、ビールは別だが・・・。
ところがアメリカ風の食事をとると、体がすぐもっと食事を摂れと要求してくる。つまりこれはアメリカ風の食事には、何らかの栄養分が不足しており、体が(あるいは胃腸が)、生存のためにもっと食べろと要求するのではないだろうか?
そうだとすると、アメリカ人がみんな太っている理由もよくわかる。体が生存に要求する栄養をとろうとすると、大量に食事をしなければならない。そのほとんどが不要な栄養なので、それらが脂肪となって体に蓄積されるのだろう。それにいつも大量の食事をとっていたら、胃も拡張されるに違いない。つまりアメリカ風の食事には、推測だが、ミネラル、ビタミンなどが不足しているのだろう。偏った栄養なので、胃が、もっと食べろと要求するのに違いない。なんと非能率なことだろう。
それで思い至ったのだが、アメリカの弱点は、この非能率さだと思う。一方、日本の長所は、能率の高い生活にあると思う。日本はすでに食生活の面では能率的だ。自動車も燃費が少なく能率的だ。空港での出入国手続きも、世界的に見て能率が高い。高い能率、つまり効率をよくすることに、日本が世界の見本となるチャンスがあるようだ。
日本から発信する文化は、これからすべて高能率な「何か」になるのではないだろうか? 省資源、高能率、地球に優しい、地球の人口を減らす方向がこれからの道ではないだろうか?
このような高能率化を進めていけば、日本の少子化現象は歓迎できる出来事ではないだろうか? エネルギーの効率化を進め、人間型ロボットを進化させ、ロボットに多くの仕事を任せる社会は、世界に先駆けて日本において実現するのではないかと思う。地球の人口を減らす方向がこれからの道ではないかと思う。