第21章 太陽宮
健康でエネルギーにあふれている 三番目の「宮」のタイプは太陽人です。太陽人だと決めるには手の「太陽宮」と太陽指(薬指)を見ます。太陽人について語るのは楽しいのですが、それはこのタイプが良い人々だからです。太陽人は欲張りになったり見掛け倒しになったりすることはありますが、悪人や犯罪人には、ほとんどなりません。既にタイプの研究で述べましたが、悪人とか悪徳に染まりやすいのは胆汁質タイプの土星人と水星人です。他のタイプは時には粗野になりますが、犯罪者にまでなることはまずありません。時には犯罪者になることもありますが、一時の激情に駆られるとか、悪い環境が引き金となるのであり、資質が悪いわけではありません。 太陽宮に星印、三角、円、一本の縦線、四角、三つ又などがあれば、太陽宮が強まります。 十字、格子、島、点が「宮」にあると、その宮には性格か、健康面で欠陥があることを示します。爪とか色で、そのどちらの欠陥かを見抜きます(写真102)。 普通の太陽人は健康でエネルギーにあふれています。その結果、ハッピーで、温情があり、魅力的です。彼は自然発生的なタイプで、多様性に富み、賢く、美を愛し、すべてに芸術的です。これが太陽人の特質です。土星人のような陰鬱なタイプのまさに逆です。太陽人にも、人生の暗い面はあります。そこで土星人が太陽人の熱意のありすぎにブレーキをかけます。一方、太陽人は、土星人が暗さや陰鬱さに支配されないために必要です。健康と熱情を保ちたいなら、仕事の後には遊びや気晴らしが必要です。それには誰かが、まじめさから離れた再創造の遊びの場を提供しなければなりません。私たちにはお笑い芸人が必要です。なぜなら笑いは疲れた頭脳に活をいれるからです。 木星人は勢力の拡大に心を奪われています。土星人は知恵と沈着と悲しみに浸っています。そうなるとだれが人生を生きる価値のあるものにする明るい面を提供するのでしょう? それは太陽人です。 太陽人はこれまでまったく誤解されてきました。芸術の才と賢さは間違いなくあります。ところが優れた太陽宮があると、どんな手であっても、偉大な芸術的才能があると見なされがちだったのです。ところがその多くは過大評価でした。太陽人のすべてが芸術家ではありませんし、俳優でもありません。無理なことでしょう。でも、すべての太陽人は服でも家でも、仕事の環境でも、どんな職業に就いていても美を愛するのは確かです。彼らは自然発生的な性格を持ち、その力で人生を楽しみ、周りの人々もそれを楽しみます。すべての美しいもの、芸術的なものに太陽人は惹かれます。彼らが美術の創造者になるとか製作者になるという保証はありませんが、それらを常に愛することは確かです。 創造的な力を持つ太陽人と、たんに美を愛する太陽人では大きく違います。太陽人のタイプに出会ったら、この違いを忘れてはなりません。服や周りの物に美を感じる人と、偉大な芸術的才能を持つ人とを一緒にしてはいけないのです。太陽人は芸術を愛しますが、優れて発達した「宮」があり、その頂上が中央にあり、長い指をもち、第一指節が長く、鮮明な深い太陽線(写真103)があり、できたら星のマークがあるようでなければ、この方が想像力に優れた芸術的パワーを持つと判断しないでください。このような強い特徴があれば、この方の創造力は本物ですし、単なる美を愛する人ではありません(写真104)。 ビジネスで大成功 太陽人には別の面もあります。彼はビジネスで大成功するでしょう。美を愛する彼はビジネスにも美を持ち込みます。彼は優雅で人々を惹きつけます。天性の頭の良さと多様性で、時代の状況、大衆の望むことに適応し、センスのよい感性で品を選び、金儲けが出来ます。このような方は「宮」が高くなっており、頂上は中央にあるでしょう。しかし深い線があるとは限りません。深い線があるならば、「宮」の上に数本の縦線があるでしょう。これは多彩な才能を持つことを示しますが、芸術家の創造力ではありません。ビジネス面での鋭さは、水星人(小指)の発達を確認すると良いでしょう。太陽人を見る場合は、二つのクラスに分けることが必要です。芸術面で創造力を持つ人々と、人生における美と趣味の良いものを好む人々です。 太陽人の男はハンサムで男っぽいでしょう。太陽人の背丈は中背で、木星人と土星人の中間です。しかし、木星人(人差し指)ほど肉付きが良くなく、土星人(中指)のように痩せてもいません。太陽人は均整がとれており、筋肉質で競技者タイプです。体の線は優雅なカーブを描き、身軽でしなやかです。 肌の色は透き通り、白く、見事で、肌理はしっかりしており、頬はピンク色です。ピンク色は健康状態が良いことを示しており、同時に魅力につながっています。 髪の毛は多く、ウエーブがあり、色は黒か茶色でしょう。質は見事で絹のようでしょう。顎髭を伸ばすと同じように見事になり、毛の量も多く、顎、唇、頬の上までヒゲが伸びます。 額は幅広く豊かですが、高くはないでしょう。 眼は大きく、アーモンド型で、色は茶色かブルーです。まつげは端のところでカールしているでしょう。眼は明朗で正直な表情をもち、感情がこもると甘くなり同情心がこもります。また眼の光は知性で輝き、眼の後ろにある優れた頭脳の生活を物語っています。 頬は丸くしっかりしており、こけてはいません。 鼻はまっすぐで形も良く、鼻孔の形も均整がとれており、感情がこもると微妙に膨らみます。 口の形も優雅で、唇も厚すぎも薄すぎも大きすぎもしません。 歯は姿が美しく強く、均整がとれており白く、赤い健康的な歯茎にしっかりとセットとされています。 顎は姿がよく丸く、前にでてなく、後ろに下がることもありません。均整のとれた強さがあります。 耳の大きさはほどほどで形が良く、ピンク色で頭にぴったりと寄り添っています。 首は長く筋肉質で姿もよく、のど仏はあまり飛び出ていません。縄のような筋肉も見えません。形の良い首は、形のいい頭につながっています。また肩も強く筋肉質で優雅です。 胸は厚く広く呼吸を良く行い、そのため血液を綺麗にすることに寄与しています。胸も健康的でピンク色です。声は音楽的ですが豊かでも共鳴もしません。 手足の下肢は優雅で筋肉質で姿が美しく、太ることはありません。脚は中ぐらいのサイズで、足の甲はアーチを描き高く、そのため歩く姿は柔軟性に富み弾むようです。 これらは太陽人の目立つ特徴です。太陽人タイプは健康状態が良く、姿が美しく、体は優雅で均整がとれていますが、同じことが心にも言えます。つまり魅力があるのです。すべての面からみて太陽人は優秀で、美を愛する心、芸術、色、形が優れています。「アポロ宮」は優れているので太陽宮と呼ばれ、アポロの線も、強い線ならば太陽線とよばれます。この線が強いことは運が良いことを示し、富みが与えられ、名誉が与えられます。この線が太陽人の質の強さとレベルを示すので、「宮」も強くなり、富みや名誉が優れた太陽人にもたらされるのも当然でしょう。 極めて直観的 太陽人は極めて直観的です。他の人々よりも素早く物事を見抜きます。特に芸術と文学において知覚力に優れています。土星人のように苦労して学ぶこともなく、土星人のように深遠でもありません。太陽人が本当に知っていることは少ないのですが、それを感じさせません。どんな人たちと居ても、彼は驚くほどの知識の深さと広さを持つと驚かれます。これは彼の素晴らしく多様性のある性格から生まれます。小さな考えを把握して、それを大きく発展させることが上手なのです。彼は創造性に富みますが模倣も上手です。また古い事を新しい方法で処理することも上手です。そこで多くのことを知らないにもかかわらず、深い知識を持っていると思われます。 太陽人はどんな仲間といても、常に注目される存在です。彼は環境や人々に適応するのが上手です。科学者のあいだに放り込まれても、どんな分野の研究でも、すぐに適応してしまいます。彼は何も考えず、何の準備もしなくても、社会主義者、芸術家、無政府主義者、医師、法律家などの集団に溶け込めます。どんな専門集団でも階級でも溶け込めます。それだけでなく、専門知識が深いことで、そのグループの人々を驚かせます。彼の適応能力と多様性には驚くべきものがあり、「優秀」という言葉しか表現の仕様がありません。 彼は直観力に優れ、勉強しないで学んでしまうように見えます。そのためあらゆる階層の人々から一緒にいることを求められます。彼はパーティーの花形で、競技場の英雄で、株式市場やゲームのテーブルで成功する大胆な相場師です。どんな仕事についていようと太陽人の人生は建設的で、威勢が良く、優れており多様性に富んでいます。彼にとって美は大切で、自然、女性、家の装飾、服などの美に魅了されます。美が伴わないものに対しては嫌悪感を覚えます。この強烈な情熱を持つ太陽人は何事においても芸術家です。彼は偉大な画家ではないかもしれません。しかし爪が短ければ間違いなく批評家です。彼はあらゆる種類の芸術を愛し、その多様性から、あらゆる芸術に首を突っ込みます。 彼は素敵な服を好み、豪華な家と家具、宝石類を好みます。彼の第一指節が他よりも一番長いならば、洗練されたタイプで、上記すべてに対して優れた趣味を持っています。世俗的な第三指節が一番長いならば、服や家具や宝石への好みは派手で安っぽくなります。太陽人は性格的にも良い方です。健康にも恵まれているため、他の人々にも親切ですし、誰とでも楽に適応します。彼は温かい友人になりますが、変化が激しく、安定した友人ではありません。また太陽人は優秀なため、能力の劣る人々から妬まれ、敵が多いでしょう。このような敵は、いやな嫉妬深いライバルとなります。 彼の頭脳は明晰で、ビジネスでも宗教でも芸術でも文学でも、論理的な視点を取ります。彼は表現力も豊かで、必ずしも深遠な表現ではありませんが、分かりやすいでしょう。彼にとって成功は自然です。成功は周囲の状況の力で生まれます。友人たちも、世界も彼が好きなので、彼の利益になることを喜んで行います。彼を尊敬する人々は、太陽人を有利な地位に押し上げます。彼の地位は高くなり、高報酬を受けることになります。彼は経済的ではありませんし、貯金に頼るタイプではありません。彼は優秀で成功の波に乗ります。彼の趣味は豪華で、支出もそれに従います。しかし収入も多いので、経費は少なく見えます。彼はいつも大金を扱っており、小金に対しては尊敬の念を持っていません。 偉大な旅行家 太陽人は自分の考えを表明することを、決して恐れません。彼は思ったことを自由に喋りますし、話している自分が好きです。本能的に宗教的ですし、他のテーマと同様に宗教や宇宙の仕組みにも造詣が深いでしょう。彼は狂信的でも迷信的でも懐疑的でもありません。彼は喜んで宗教的信仰を受け入れる性格です。さらに彼が優れているのはオカルト科学の分野であり、素晴らしいことが出来るでしょう。彼はそれをどのようにして行うかを説明できません。別に勉強したから出来るのではないことは知っています。実のところオカルト的な科学に強いのは、彼が極めて直観的な人だからです。 彼は陽気でハッピーで明るく、気は短いほうで烈火のように怒りますが、怒りは長く続きませんし、後まで糸を引くこともありません。悪意をいつまでも持ち続けるようなことはありませんし、最大の敵でも友達扱いできる能力を持っています。長く続く友人はいませんが、きらめく才能の持ち主なので友人を惹きつけ、配下にしてしまいます。でも彼自身が友情を長く持ち続けるタイプの人ではないので、彼の友人たちも真の友情を彼に対して感じることはありません。 彼は快楽を好みますし派手ですが、太陽人の良いタイプならば、好色でも肉欲的でもありません。宴会が大好きで、食後の気の利いた会話を好み、音楽・装飾・美しい服・食卓を飾る美味しい料理も大好きです。美しい女性を好み、洗練された服装を好みますが、俗っぽい欲望の虜にはなりません。放蕩の誘惑にすぐに落ちそうに見えますが、抵抗力を持っています。あらゆる種類の娯楽を好みますが、そのあり方が自然でないと、彼は嫌なのです。 彼は偉大な旅行家で、世界を旅することを好みます。正直で、自分の欠点もすぐに認めます。同時に自分の優れている面も自覚しており、それを否定しません。彼が盗みをすることはありません。なぜならお金を得ることは彼にとって簡単なことだからです。彼は名声を得たいと正直に思っており、実際に手に入れるでしょう。彼が輝く才能に頼らず、地道な努力をするならば、彼の名声が高まる可能性が強まり、また名声のレベルも高くなるでしょう。彼がその才能と、心・体の優秀さを一つの職業に捧げることが出来れば、世界を支配します。私たちのあいだで、彼は輝く可能性を秘めた、肉体的にも知的にも素晴らしく、楽しく、喜びに満ちた役に立つ人です。しかし、あまりにも才能が多彩なので、時には「何でも屋」になってしまうことがあります。 太陽人は、結婚で不幸になることが多いようです。彼は結婚を当たり前と考えます。土星人のように人々を嫌い、結婚を避けるようなことはありません。太陽人の問題は理想が高いことです。彼は優秀ですが、同じ優秀さを伴侶にも求めます。人間性とは弱いものです・・・人類の中でも最も優秀な人々は、時に自分よりも劣った人を伴侶に求めることが多いのです。このようなことが太陽人に起こると、彼は失望し、結婚は失敗に終わります。太陽人の多くにこのような事が起こるので、手相を見るときには気をつけてください。 悪いタイプの太陽人も居ます。このタイプかどうかは、「宮」をみて指を検討すれば分かります。第3指節が太く、第1指節が短く、薬指が曲がっており、爪が短く、手の質が硬く、柔軟性がないなどの傾向があれば、その程度によって太陽人の知的能力、優れた性質が減じられます。このようなタイプはベストの太陽人を卑小化したもので、平凡で、ベストの太陽人が持つ美しさもありません。髪の毛は硬く、ぱりぱりで、薄汚い黄色が見えます。肌色も赤か黄ばんでおり、眼に問題のあることも多く、清潔で几帳面で、芸術的な人、という太陽人のイメージからはほど遠くなります。 悪いタイプの太陽人はうぬぼれが強く、自画自賛し、自分の能力に自信を持っています。彼は見せびらかすことを好み、物質世界に支配されていますが、お金儲けの才もなく、貧乏です。彼は欲望が強く、人々にいかに才能があるかを訴えます。俳優になりたがることが多いようですが、自己評価が高すぎるのです。それを否定・拒絶されると彼は怒り、復讐を思い、不当に扱われていると思います。彼が成功できないのは、他の人々の陰謀によるものだと思い込みます。やがて彼自身が陰謀を企てるようになり、結果を出そうと暴挙に出ます。彼は不幸な失敗者ですが、犯罪人になることは稀です。ベストのタイプと最悪のタイプの間には、多くの中間タイプがあります。さらに太陽人の特質には他のタイプの特質も加わり緩和されることもあります。二つの極端な例を示しましたが、練習を十分に積めば太陽人の気質がどのレベルにあるかを見分けるのは、難しくありません。 心臓に不整脈・弱い目 さて、すべての太陽人は特殊な病気を抱えています。太陽人は基本的に健康であり、それが成功する一つの要因です。彼らは有毒な胆汁の影響をまったく受けていませんから、苛々したり気落ちしたりはしません。気性も性格も健康的です。太陽人は不機嫌になることがなく、健康でハッピーで人柄も良く、最悪の場合でも犯罪人にはなりません。 太陽人は食べ過ぎることもなく、胃腸も強いですが、心臓に不整脈があり不安定です。太陽人の健康上の最大の問題は心臓にあります。太陽人の健康状態を調べるときは、青い爪が無いかどうかを見ます。青い爪は心臓に欠陥がある証拠です。さらに感情線を見ます。「島」やドットや横線、切れた線、星など感情線を乱しているものが無いかどうかを見ます。同じことを生命線に関しても観察します。「宮」の上に格子の線が無いかどうかもチェックします。このようなものが存在すれば、それはこの太陽人の健康面の欠陥を示していますが、繁栄とは関係ありません。「宮」を横切る線が無いでしょうか? 横線は格子線より悪いのです。このようにして心臓病の程度を調べます。 さらに太陽人は、弱い目を持つことが多いでしょう。もしも顧客に健康面で欠陥があれば、「宮」の下の頭脳線の上に小さな点や『島』が無いかどうか見ます。それらがあると、目に問題があります。彼は日射病にもかかりやすいので、気をつけたほうが良いでしょう。熱病疱疹にもなりやすいですが、これは突然に発病します。したがって生命線に多くの乱れが見えない限り、手相だけで判定するのは難しいでしょう。病気のことは後ほど詳しく解説することにして、ここではこの程度にしておきましょう。それにしても、タイプ別に特有の病気があることは基本的な知識です。手相を見る時に、この知識を使うことがたびたびあるでしょう。 「宮」の頂上の位置を注意深く観察してください。中央にあるでしょうか、それとも別の「宮」のほうに傾いているでしょうか。もしも土星宮の方に傾いているなら、太陽宮の輝きと楽しさをメランコリーな土星宮(中指)に捧げることになります。その結果、土星人の陰鬱さ、悲しさ、まじめさは軽減されます。一方、土星宮が太陽宮の方に寄っていれば、太陽人は厳粛、真剣になり、自然発生的な面が軽減されます。 太陽宮が水星宮(小指)のほうに寄っていれば、水星人に美を愛する心、芸術性、優秀さという太陽人の性格が加味されます。水星宮の頂上が、太陽宮の方に寄っていれば、太陽人に、水星人のビジネス面での俊敏さと科学的精神が加味されます。 「宮」の性格を徹底的に理解していることが大切です。さらに「宮」が片寄ると、その片寄った方向に影響が与えられることを知っていると、「宮」と「宮」の性質の置き換えが正確に分かります。したがって「宮」の資質について詳しく知っていると、手相を見る時に大いに役立つわけです。 肌理(きめ)・密度 これで太陽人のタイプについては十分に理解できたと思います。つぎに彼の性格を分析していきましょう。皮膚の肌理(きめ)は、この方が洗練されているか粗野かを示します。どのタイプでも同じですが、さまざまなレベルを抱えています。平凡な人もいれば洗練された方も、太陽人にはいるのです。 皮膚の肌理はそのグレードを知るのに役立ちます。肌理が細かければ、知的な世界(第一指節)が支配的でしょうし、その結果、洗練された美を愛し、芸術を好むでしょう。荒れた肌ならば、その方の趣味も粗いでしょう。またその方を支配しているのは粗野な下の世界なら(第三指節)、けばけばしい色を好み、使うでしょう。肌理が中間でしたら、真ん中の世界に(第二指節)従うことになり、ビジネス面が強くなります。 手の密度はエネルギーがあふれているか、怠け者かを示します、したがってその方が成功するか失敗するかを示しています。締まりの無い手をしていたら、その方は夢見る怠け者でしょう。美しいビジョンを持って贅沢で好みにうるさいですが、怠け者でそのために必要な努力をしません。贅沢が出来るためには支援者が必要です。締まりの無い手をした太陽人ほど役に立たない人もいないでしょう。でも彼らは魅力的です。友達が多いのですが、敵を作るエネルギーが無いからです。 柔らかい手はまだましです。なぜならこの方は、少し努力をするからです。この方は締まりの無い手の持ち主と同じように、芸術的で洗練されています。違いは時々、何かをすることです。この方はエネルギーを出そうと思えば出すことが出来るのです。 柔軟性のある手の持ち主である太陽人は、その優秀さを使ってお金もうけが出来ます。彼が芸術家ならば、市場で売れる作品を作りますし、購入者を見つける才覚も持っています。この方が俳優ならば、高収入を得ることになるでしょう。作家になっても努力に見合った収入が得られるでしょう。彼はビジネスにも成功しますが、知的なエネルギーを注ぎ込むからです。その結果、彼の能力が活かされます。 硬い手を持つ太陽人は、粗野なタイプに属します。彼は良く話しますが、優れたタイプの太陽人の洗練されたところに欠けます。 柔軟性がある手は既に優れた知性に伸縮性を加えます。柔軟性に優れた、太陽宮の性向が強ければ、もっとも多様性に富む、もっとも優れた太陽人です。 もっともそれも行きすぎると、あまりにも極端に走るので、普通の人々には理解できない存在となります。彼の場合、あらゆる印象や感情が素早く表現されます。そのため彼は喜びも悲しみも深くなります。この方はデリケートなのです。この方が芸術家だと素晴らしい才能を発揮しますが、仕事は発作的で、生涯に多くの作品を残しませんが、いずれも宝物です。さらにこの方は浪費家です。 太陽人にとっては、普通の柔軟性が最も好ましいでしょう。なぜなら純粋な太陽人には、知的な伸縮性の追加は必要ないからです。普通の柔軟性ならば、この方はバランスがとれており、感情もコントロールでき、控えめでしょう。この方は脱線することが少なく、芸術とビジネスの両面でより保守的ですが、成功するでしょう。 硬い手は、頭脳も固いことを示します。その結果、太陽人の多様性が減じられることになります。この方はエネルギーを分散することが少なく、一つの職業に就いていることが多いでしょう。彼はそれほど優秀ではありません。なぜなら典型的な太陽人としても気質が減じられているからです。 球根状の膨れた爪ならば肺結核 太陽人の健康なタイプの方の手の色はピンクか赤でしょう。ピンク色はただでさえハッピーな太陽人に活気と陽気を与えます。これは最高の色です。 赤い色はこの方が強靭で血液の循環が豊富であることを示しますが、あまり赤いのはよくありません。なぜなら太陽人は心臓病を抱えているからです。もし強い赤色なら爪と感情線を見てどのくらい心臓に圧力がかかっているかを見ます。 手の色が白いことは無い筈です。太陽人は冷え性ではないからです。もし手の色が白かったら、この方の魅力は減じ健康に問題があるでしょう。太陽人の健康上の問題は心臓にありますから、心臓が弱くて危険です。この場合も爪と、感情線を検討してください。手の色が白ければ普通の太陽人に約束されている成功は望めません。なぜなら太陽人のベストの気質が損なわれているからです。 手が黄色のケースも純粋な太陽人の場合は稀でしょう。土星人や水星人タイプの影響が強い場合には黄色も考えられますが、太陽人タイプには通常は見られない色です。もしも見られたら問題は大きいでしょう。手が黄色ならば、太陽人の特質は損なわれ、成功は難しくなり、怪しくなります。太陽人の胆汁が過多になることは無いのですが、なった場合は、他のタイプの場合と同じように問題を抱えます。黄色い手を見た場合は、それが一時的な現象なのかを調べる必要があります。もし恒常的ならば、どのようなレベルであっても、胆汁質の気質を当てはめてください。 手の色が青ざめていたら、心臓に問題があることを示しています。普通は青いシミとして見られますが、病状が深刻だと手の平の全体が青くなります。爪の根元も深い青色になり、心臓の問題が大きいことが分かります。爪に病状が現れていたら、病気の深刻さが増大します。ただしこの方に病状のことを言わないほうが良いかもしれません。それだけでさらに危険が増すでしょう。感情線を詳しく検討してください。さらに太陽宮の下側に「島」やドットが無いかどうかを確認します。あればことは極めて深刻です。その場合は生命線を見なければいけません。生命線を見れば、どのくらい深刻かが分かります。 爪の大きさを見ると一般的な健康状態が、強靭か繊細かが分かります。この方のことを評価するには爪が大切です。爪の下の色がピンク色なら健康です。白色なら冷え性です。黄色ならば胆汁質で気難しいでしょう。赤ならば、激しい力があります。青ならば心臓病を抱えています。青色には気をつけてください。ピンク色の爪ならば正常です。それ以外は異常だと見て、判断してください。 爪の肌理を見ると神経性の問題があるかどうかが分かります。それはこの方がチャンスを見て行動を急ぎ、賭けに走る傾向からも生まれます。神経質かどうかは、直面している問題の程度でも変わってきます。 球根状の膨れた爪ならば肺結核か、背骨に問題があります。 短くてクリティカルな爪ならば、ただでさえ話をこのむ方が論争好きになります。力強く己の意見を押し付けるでしょう。 心臓病の爪は太陽人が生まれつき持つ弱点に問題があることを示します。 肌理が細かくてピンク色で滑らかで、オープンな爪が理想的で、その方が賢く自然発生的で正直なことを示します。 指節・指の先端 手の全体を見ると太陽人が、どの世界で活躍するかが分かります。 指の長さが手の平の長さを超えているならば、文学、美術、詩、絵画、建築などの職業に就くのが正解です。 手の中間世界がもっとも発達しているならば、その方はビジネスが得意です。その方は企業連合を作り大きな投資を行い、大きな会社のトップになり、商業の世界では優れた才能を発揮します。 手の一番下の部分が最強ならば、低俗な本能で動く方で、趣味は平凡で、見せびらかすことを好みます。この方の指の第3指節が太ければこの傾向は、さらに強まります。 特に注意すべきはこの三つの世界のバランスです。注意深く観察して劣る世界があるかどうかを見てください。どのようなコンビネーションであれ、どの世界が強く、どの世界が不足しているかを観察して、その方を判断してください。 指を注意深く観察してください。太陽人の指(薬指)と木星人の指(人差し指)の長さが同じなら野心と優秀さのバランスがとれており、よい結果を生むでしょう。 太陽人の指の方が木星人の指よりも長ければ、芸術性や商売のセンスが優勢となります。 太陽人の指が土星人の指(中指)よりも長いか、同じくらいならば、この方はすべてにおいて賭けに出ます。事業を遂行するために命も賭け、お金も、評判も賭けます。この方は向こう見ずな相場師で、投機家で、ばくち打ちです。太陽人の指が、明らかに土星人の指よりも長ければ、無鉄砲な賭博師で、押さえが利きません。 指が横に曲がっていれば、この方の性格に鋭さが加わります。指が曲がっているだけでなく、極端に長ければ、極めて狡猾な賭博師です。 第一指節が柔軟性に富んでおり、簡単に後ろ側に曲がるならば、この方の知性に柔軟性があることを示します。第一指節が一番長ければ、芸術性が高いことを示します。これを見ればビジネス的なのか芸術性が高いのかが分かります。第一指節が一番長ければ、この方は芸術家、作家、詩人の道を歩むでしょう。 第二指節が一番長ければ、ビジネスに長けています。 第三指節が一番長いならば、芸術にはむいていません。彼は見せびらかすのが好きですが、趣味は芸術的でなく平凡で、派手な色をこのみます。 第一指節と第二指節の長さが同じならば、芸術的才能がお金を生むことになります。芸術とビジネスの世界が同居するからです。ビジネス世界(第二指節)が短いようならば、芸術家としての評判は高いでしょうが、お金には恵まれません。 第二指節と第三指節の長さが同じで第一指節が短いならば、お金もうけに熱心ですが芸術的才能はありません。この方は派手な服を好み、見掛け倒しで終わる傾向があります。 指節を見るには、どれが一番短いかを見て、そのかわりに長くなっている指節を探します。そうすれば、この方から何が失われたか、何が増えたかが分かるのです。 指の先端が持つ特質も、その人の指と性格に影響を与えます。 円すい形の先端なら、そのかたはより芸術的になります。さらに第一指節が一番長いならば、その高い芸術性が強まります。四角い先端ならば実用性が高まり、癖なども減ります。ヘラ状の先端ならば極めて活動的で独創的です。 長い第一指節に四角の先端ならば長い第二指節を持つこととほとんど同じことになります。 第二指節が最長で、円すい状の先端を持つならば、ビジネス感覚に芸術性が加わります。この方は身だしなみにも気をつけ、ビジネス環境も芸術的に保ち、どこに行ってもこの方の周りには芸術品があります。彼は娯楽を好み、ビジネス一辺倒ではないでしょう。 第二指節が長く、指の先端が四角ならばこの方には常識・実用的なアイデアが備わります。すでに優れたビジネスマンなので成功する確率が高まります。 第二指節が長く、ヘラ状の先端ならば、この方は独創性が高くナチョラルな芸能人です。太陽人は人々の喜びを与えますが、この方には活力と独創性が加わり、夕食会の後の賢い講演者や物まね師として活躍できます。 第二指節が長く、指の先端が尖っていたら、すべてが理想化され、この方は理想主義になり実用的ではなくなります。 第三指節が最長で、指の先端が円すい形ならば、この方は色や形を好みますが、高い芸術性は持ちません。 第三指節が最長で、先端が四角ならば、金持ちになりたがり、金持ちになればその富みを見せびらかすでしょう。 第三指節が最長で、ヘラ状の先端ならばゲームを好み、ゲームが上手で威勢もあるでしょう。 指の短い太陽人・長い太陽人 コブの多い指は、太陽人のやる気や自然発生的なところを抑制しますが、あまり見られません。太陽人はあまり分析的ではなく知的プロセスは俊敏で直観的です。実のところコブのある指は太陽人にとってマイナスです。なぜなら太陽人のベストを生む行動をとらせないからです。滑らかな指が太陽人にとっては自然です。滑らかな指は芸術的フィーリング、衝動的生き方、偉大な直感といった太陽人の強さの源泉を示すからです。指節を観察して、一番目立つ指節に、コブがあるか、滑らかかを見ましょう。 長い指は細かいことや詳細にこだわることを示します。この方が芸術家ならば、絵画においてすべての細部を描くでしょう。肖像画を描く画家ならば、すべてのボタン、すべての髪の毛、すべての眉毛を描き込みます。彫刻家ならば、何も逃しません。作家なら、すべての出来事、人物を詳細に語ります。ビジネスマンならば太陽人としては注意深いでしょう。したがって会計士や事務員にむいています。 指が短いならば閃光のように素早いでしょう。既に直観的な太陽人が、さらに短い指の特徴である行動と思考の迅速さが加わります。このかたの決断の早さには驚くことでしょう。彼の第一感はもっとも優れています。最もこの方は「突進」する危険があります。特に太陽人の指(薬指)が土星人の指(中指)とほとんど同じだとその傾向が強まります。指の短い太陽人はゲーム事を好み、賭け事を好むでしょう。 親指を見ると、強い決意の持ち主かどうかが分かります。強い決意があればその方のベストを発揮できます。大きい親指は、性格が強いことを示し、短い親指よりも行動力があることを示します。小さな親指ですと実際的な面がほとんど無くなり、芸術面が支配的になるのですが、意思の力が不足しており発展しません。親指の短い太陽人は天才ですが、実績をなにも生み出しません。 親指の第一指節の長さは意思の強弱を示します。またその姿・形はその意思が粗削りか洗練されているか、如才ないか、神経質か、粗暴かを示します。 親指の第二指節は優れた理由付けが出来るかどうかを示します。第二指節の長さを第一指節の長さと比べることで、意思と論理のどちらが優勢なのか、そのバランスが分かります。そこでその方が意思に支配されているか、論理に支配されているかを判断できます。親指の第二指節が強いことは太陽人にとっては幸いです。彼の性格に注意深さと分別が加わるからです。太陽人は思慮分別を必要とするのです。 頭脳線が明瞭で強ければ最高の結果を得られます。自己コントロールが出来判断力が優れ、明晰な頭脳を持つからです。 多くの方が太陽人の質を持っていますが、純粋な太陽人は稀です。太陽人が人々と交わると彼らを感化し、明るくします。これは本人のために良いだけでなく、その周りにいる人々も恩恵を受け、太陽人の明るい雰囲気、魅力的なマナーを楽しむことになります。□ |