2001年4月30日
自民党はいつつぶれるか?
日本の現状はどうみても幕末と似ている。
自民党は現代の徳川幕府であり、長年の権力支配で硬直化しており、グローバル化という黒船に対応できていない。既得権にしがみつき、役に立たずに禄を得 る侍(特殊法人・天下り先法人)でいっぱいだ。セーフガードを切り札にして、海外からの野菜の輸入を阻止しようと考えるのも、なにやら、やっぱり鎖国が良 かったという懐古趣味に見える。
日本は未だに経済的に十分に開国していないが、規制過多の鎖国は徳川時代末期と同じようにグローバル世界では通用しなくなっている。政府が一部の産業を 保護できる時代はとっくに終わっているのだが、なかなか新たな体制に移行できない。この一〇年間の日本は、何も決断できずずるずると外圧に負けて開国して いった徳川政府に、やっぱりよく似ている。
時代はまるっきり違うが、国民性はそんなに変わっていないから、また似たことが起こっても不思議はないのだ。
改革首相・小泉純一郎は、開明君主・徳川慶喜といった所だ。徳川慶喜と同じように、改革に力を入れ、侮れない力を持つだろう。だが、それでも徳川慶喜は幕府を支えきれなかった。同じように、小泉純一郎も自民党も支えきれないと思う。
徳川幕府が最終的に崩壊したのは、江戸城を無血開城したときだった。このときは幕臣の勝海舟と、討伐軍(野党)の西郷隆盛が会談し、お互いに妥協することを決めた。
二人が妥協できたのは、当時の日本に対する共通の認識があったからだ。つまり、あまり国内を混乱させると、虎視眈々と日本の植民地化を狙っていた、英国 やフランスに乗じられる隙ができる。もう一つの理由は、民衆の蜂起が各地で起こっており、民意が改革を望んでおり、幕府の退場を望んでいたことが明らか だったのだ。二人ともそのことを認識していたが、当時の状況は何やら、現代と似ていないだろうか?
ただ、当時の民衆というとしいたげられた農民だが、現代ならしいたげられた会社員たちということになる。
歴史は繰り返すというから、同じような形で自民党(徳川幕府)は消滅するのではないだろうか? では誰が、勝海舟になるのだろうか? 田中真紀子が最適のよ うだ。見識もあるし、国を思う心もある。では西郷隆盛は誰か? 小沢一郎が適役のようだ。そうなると木戸孝允は菅直人、大久保利通は鳩山さんか? そうそう渋 沢栄一もいたが、風ぼうから言って竹中平蔵・経済財政担当相がふさわしい。
と、真夏の夜の夢ならず、真春の昼の夢を見ていたが、ここで大事なのは、江戸時代の末期でも、現代でも、時代の趨勢を決めるのは民意だという現実だ。民 主主義ではない封建時代末期でも、結局、民衆の意志に逆らうことはできなかった。だが、民衆は、よほど追いつめられないと蜂起しない。自民党総裁を選ぶと きに、自民党の一般党員が、古参政治家や派閥に反旗を翻して小泉純一郎に投票したが、彼らは相当危機感を持ち、追いつめられていたことになる。
だがその危機感は、国民全体のものだとおもう。そこまで日本の現状は追いつめられているのだ。
ここで予言しておこう、開明君主・小泉純一郎は改革に相当成功するだろう。だが、抜本的な改革にはならず不十分で、結局、自民党は徳川幕府のように舞台から退場することになる。それはいつになるだろうか? まあ、三年以内と言っておこう。
自民党はいつつぶれるか?
日本の現状はどうみても幕末と似ている。
自民党は現代の徳川幕府であり、長年の権力支配で硬直化しており、グローバル化という黒船に対応できていない。既得権にしがみつき、役に立たずに禄を得 る侍(特殊法人・天下り先法人)でいっぱいだ。セーフガードを切り札にして、海外からの野菜の輸入を阻止しようと考えるのも、なにやら、やっぱり鎖国が良 かったという懐古趣味に見える。
日本は未だに経済的に十分に開国していないが、規制過多の鎖国は徳川時代末期と同じようにグローバル世界では通用しなくなっている。政府が一部の産業を 保護できる時代はとっくに終わっているのだが、なかなか新たな体制に移行できない。この一〇年間の日本は、何も決断できずずるずると外圧に負けて開国して いった徳川政府に、やっぱりよく似ている。
時代はまるっきり違うが、国民性はそんなに変わっていないから、また似たことが起こっても不思議はないのだ。
改革首相・小泉純一郎は、開明君主・徳川慶喜といった所だ。徳川慶喜と同じように、改革に力を入れ、侮れない力を持つだろう。だが、それでも徳川慶喜は幕府を支えきれなかった。同じように、小泉純一郎も自民党も支えきれないと思う。
徳川幕府が最終的に崩壊したのは、江戸城を無血開城したときだった。このときは幕臣の勝海舟と、討伐軍(野党)の西郷隆盛が会談し、お互いに妥協することを決めた。
二人が妥協できたのは、当時の日本に対する共通の認識があったからだ。つまり、あまり国内を混乱させると、虎視眈々と日本の植民地化を狙っていた、英国 やフランスに乗じられる隙ができる。もう一つの理由は、民衆の蜂起が各地で起こっており、民意が改革を望んでおり、幕府の退場を望んでいたことが明らか だったのだ。二人ともそのことを認識していたが、当時の状況は何やら、現代と似ていないだろうか?
ただ、当時の民衆というとしいたげられた農民だが、現代ならしいたげられた会社員たちということになる。
歴史は繰り返すというから、同じような形で自民党(徳川幕府)は消滅するのではないだろうか? では誰が、勝海舟になるのだろうか? 田中真紀子が最適のよ うだ。見識もあるし、国を思う心もある。では西郷隆盛は誰か? 小沢一郎が適役のようだ。そうなると木戸孝允は菅直人、大久保利通は鳩山さんか? そうそう渋 沢栄一もいたが、風ぼうから言って竹中平蔵・経済財政担当相がふさわしい。
と、真夏の夜の夢ならず、真春の昼の夢を見ていたが、ここで大事なのは、江戸時代の末期でも、現代でも、時代の趨勢を決めるのは民意だという現実だ。民 主主義ではない封建時代末期でも、結局、民衆の意志に逆らうことはできなかった。だが、民衆は、よほど追いつめられないと蜂起しない。自民党総裁を選ぶと きに、自民党の一般党員が、古参政治家や派閥に反旗を翻して小泉純一郎に投票したが、彼らは相当危機感を持ち、追いつめられていたことになる。
だがその危機感は、国民全体のものだとおもう。そこまで日本の現状は追いつめられているのだ。
ここで予言しておこう、開明君主・小泉純一郎は改革に相当成功するだろう。だが、抜本的な改革にはならず不十分で、結局、自民党は徳川幕府のように舞台から退場することになる。それはいつになるだろうか? まあ、三年以内と言っておこう。